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あつ森コラボ中の八景島シーパラダイスに行った話

※コラボイベントのネタバレを含みます※

八景島シーパラダイス(以下シーパラ)で開催中の「あつまれどうぶつの森×横浜八景島シーパラダイス はっけい島 海の生きもの ふれあい展」に行ってきた。

前回きたのは2013年11月だった。めちゃくちゃ久しぶりだ。別にここが嫌いというわけではなくて、東京神奈川には魅力的ないきもの施設がたくさんあるので足が向かなかっただけです。大丈夫、大好きだから大丈夫。

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あつまれどうぶつの森(以下あつ森)とリアル水族館とのコラボということで、いわゆるゲームのビジュアルになる「どうぶつ」さんというよりもゲームの中で捕まえることができる「サカナ」などにフォーカスを当てたイベントだった。私はリアル水族館も、あつ森のその部分も両方大好きだから、奇跡的なコラボレーションを見過ごすことができなかった。

あつ森を知らない人のために簡単に説明すると、島に生息するいきものを釣りや素潜りをして捕まえ、島の博物館へ寄贈すると、そこの館長であるフータさんというフクロウがひとつひとつ丁寧に解説してくれる。この博物館が本物さながらにもんのすごくつくりこまれているし、いきものの造形も凝っているしで私を含めリアルいきものを深く愛する人の心を掴んで離さない。と思う。

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今回はリアル水族館とコラボということで、ゲームに出てくるいきものを実際に展示し、ゲーム内のフータさんだけでなくシーパラ館長のコメントも一緒に、ゲームの雰囲気そのままにパネル展示しているという、大変意義深いものになっている。このゲームでそのいきものを知ったという方は、本物を目の前にすることで楽しく再学習できるのではないだろうか。もちろんイベントのために特別にあつらえられた水槽も多いんだけど、いつもある大きな水槽に「実はこれがいますよ」という感じにパネルがあるだけで、オオ!?と覗き込んだり探したりするし、普段気にとめられないような地味ないきものもピックアップされるしで、もう水族館内のイベントとして至極理想的だったように思う。他にもゲームの中のイベントと絡めた釣り大会やホタテ獲りといったアグレッシブなイベントもあったけど、私はこの水族館内をまわるやつに尽力したため、そういったことについての記載はほぼないなのでご了承ください。

全部書くとえらいことなので、見られて嬉しかった展示をあげていきます。

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まず「はじまりの海」のパイプウニ。かわいい。エントランスからすぐの珊瑚礁の水槽にいるんだけど、この子だけ見やすくケースに隔離されてる。ちょっとかわいそうな気もするけど、館長さんのコメントにある「狭いところが好きで、隙間に入るとトゲが引っかかって取り出せなくなる」という記述でありがたみが増す。確かにほかの水族館でもいるはずなのに所在がわからず悔しい思いをしたことがある。それにしてもかわいい。

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氷の海にくらす動物たち」のホタテ。北国の水族館にはいることがあるけど、太平洋側東北以南の水族館では珍しいのでガン見したほうがいい。黒い粒のような目をみつめて。

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サケはホッキョクグマと混泳していて驚いた。いつもこうらしい。狩ることもあるのだろうか。れんにゅうちゃん(あつ森ホッキョクグマ)とサケの共演だ(本当はオス)。

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ミゾレウミウシ🐏

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シロウミウシ?

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アカフチリュウグウウミウシ かっこよすぎる。

とにかくたくさんのウミウシが見られて嬉しかった。イベントのためかと思ったら、この「シェルリウム」という一画は、普段から日本一ウミウシの種類を展示していることを謳っている。そんな素敵な場所が神奈川県にあったなんて。「ウミウシってこんなにちっちゃかったのー!?」というお子様の驚きが聞こえて嬉しくなった。サイズは実際にみるのがいちばんだよね。撮れなかったけど、ヒラムシがいたのもヤバかった。

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ところでご時世で中止されてたけど、スマホにつけるマクロレンズを貸し出している痕跡があった。そこで自分が持ってるのを取り出して使ってみた。小さな命の多いこの部屋では大活躍だった。オタマジャクシ、いい顔をしている。

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ちっちゃいユビワサンゴヤドカリの顔もドアップ!ヤドカリはあつ森ではムシカテゴリだからノーカンで残念だね。

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シェルリウム、何分も居てしまった。前回きたときは無かった。普段はアコヤガイ↑から真珠とるアクティビティが開かれてるらしい。ウミウシも多いし、軟体動物パラダイスだ。真珠とり体験をやってる水族館あるけど、ウミウシや貝も同じところに展示しちゃうのかっこいいなと。スペースも充分あるのでイベント用の水槽もたくさん置けてたし、うってつけの場所だったと思う。

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続いて「太陽の恵みをうける海と生きものたち」の、クルマエビ。身近なイメージはあるけど、水族館ではなかなか見ない気がする種類。特にこれだけが入ったような水槽は。砂に潜って目をだす姿がかわいすぎる。

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未知なる海底谷 深海リウム」というウキウキするところでは、生体を展示できないいきものは、標本として展示されていた。その心、最高!リュウグウノツカイの顔だけホルマリン漬けは斬新。右はカイロウドウケツとオウムガイ。

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大海原に生きる群れと輝きの魚たち」大水槽前にフータさんがおられた。いつもお世話になってます。アプリを使って私の大好きなやよいちゃんと2ショットを撮る。

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この大水槽はイベント的にはエイとシュモクザメが目玉。すごいそれっぽい写真が撮れて嬉しい。あつ森の中でも「エイ」はアカエイっぽい見た目だから高い再現度といえよう。

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それ系でいうとあつ森では「シャコ」としか表記されてない(でも明らかにモンハナ)シャコが、しっかりとモンハナシャコで喜びを感じた。

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ここにいるよ。

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ちょっとあれだったのが、「夜の海に潜む魅惑の魚たち」という大きな水槽に大きなシロワニがいるんだけど、近くにジンベエザメのパネルと標本があったので、シロワニをジンベエザメと勘違いしてしまってるっぽい親子がいた。よく見えないし仕方ない。本物のジンベエザメをみたときびっくりなさるだろうな。写真撮ってないけど、ジンベエザメは数センチ四方の皮だけの標本だけだったのです。私が前回きたときは奇跡的にジンベエザメいたんだよね。そのどちらかの子の皮かなと少し思いを馳せた。

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みにくいけど、奥行きがあって本当の海をのぞいているかのような「サンゴ礁を彩る群れの魚たち」には、ロウニンアジとシイラまで特別展示されていた。すごい。まだちっちゃくてリアルさがある(?)。

あまりの数の多さに、ちょっと計算してみた。スタンプラリーの地図によると、展示種は「サカナ」「海の幸」あわせて106種もいるとのこと。ゲームに登場する「サカナ」(釣りでとれる)は、80種。この中で実際に展示されていたのが、71種。88%を網羅していることになる。素潜りでとれる「海の幸」は、40種。うち展示されていたのが、35種。87%を網羅

さらに「※今回特別展示」とあった今回のために展示されたであろう生物が106種のうち47種。全体の43%にのぼる。

がんばりすぎじゃない?

いや素晴らしい数字とは思うんですけど…。特別展示というと聞こえはいいけど、つまり普段は展示されてない。バックヤードで飼育されていた可能性もあるけど、イベントのために連れてこられたいきものもおそらく多い。これが終わったらどこへいくのかとか、つい気にしてしまう。とくに日本産淡水魚などはその場凌ぎ感を覚えずにはいられなかった。"シー"パラだからリバーの魚がいなかったのは仕方ないんだけど、あつ森の「サカナ」は半分以上淡水魚なんだよね。チョウザメ・イトウ・オオイワナ・ヤマメがいる水槽でヤマメがいちばん大きいんだもん。無理しないでってなってしまった。でも次回訪れたときに「この子あつ森イベントにいた子じゃない!?」て再会できたりしたらオタクはすごく喜んでしまうし、これがきっかけに今までシーパラになかったような展示が充実していったらそんな楽しいことはないとも思う。

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特にこの極小サイズのチョウザメちゃん。こないだまでキャビアだったんじゃないの。かわいすぎる。すくすく大きくなってね。

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ワカサギの標本。姿形と、展示する難しさが伝わっていいと思う。生かして運ぶの相当難しいらしいですよねワカサギ。

とにかくあつ森に出てくるいきものをできる限りどのような形でもいいので展示する!という心意気はビンビン感じられた。種類によっては相当めんどうくさい事態になったのではないかと思ってしまう。その心意気は本当にありがたい。あつ森島民の老若男女たち、画面でみてるいきものをたくさんたくさん実際に見られてよかったね。

ほかにも楽しかったところはまだまだある。

随所にあつ森のBGMが流れていた。駐車場側から歩く長い通路からもうテーマが聞こえた。特に館内で流れる あつ森博物館サカナゾーンの曲は落ち着くしすごくよかった。一生聴いていたいと思った。売店では、あつ森の商店の曲が流れてたらしいんだけど、これは全く気づかなかった。暑さでおかしくなってたのだろうか。

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おかしくなってはいたが、店員さんに許可はとって撮影した。

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おくたろうさんのスタンプ。シーパラが運営する"島"もあって、彼はそこの住民だ。381名ほどもいる一般住民さんのこんなに大きい印刷物をみたことがないので森オタクはこれだけでもテンションがあがる。スタンプラリー帳に住民たちのスタンプを10個あつめるのがたぶんメインイベント。個々に消毒液が置いていただいてるのがとても助かる。水族館だけでなく、シーパラ内のほかのブースにも満遍なく足を伸ばす必要がある。

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スタンプを全部集めてゴール地点に行くと、特別なスタンプと、景品のシールがいただけた。かわいい特別なグッズもたくさん売られていたけど、モノより思い出派なのでこういうのがかなり嬉しい。30すぎても嬉しい。大事にします。スタンプラリー帳もかなりいい紙と印刷で大好き。

めちゃくちゃ真面目なイベントなのにこの遊び心もあるのが好き。あつ森をやってる人なら88%くらいはクスリとくるんじゃないか。


うわ4000字超えてる。もうここまでで最高ということは伝わってるでしょとも思うけど、企画力、実現力、既存のものの活かし方、遊び心、すべて最高潮のイベントだったと思う。大満足。双方の関係者の方々、ありがとうございます。

最後にこれだけは言わせてもらうんだけど、今後あつ森は、昆虫系施設ともコラボしてほしい。フータさんは嫌がるかもしれないので、レックスくんにやってもらって。












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