見出し画像

これは罪深い!肥満の原因になる超加工食品

どうも予防栄養学アドバイザーの中村です。
今回は誰でもやっていると思われる「コンビニ弁当やお惣菜で済ませる」という悪い習慣が、肥満や生活習慣病の原因になっていることについて解説します。

  • どうしても家で作るのが面倒くさい。

  • お弁当を持っていくより楽でいい。

  • 朝から作っている時間がない。

  • 容器を洗わずに捨てられる。

  • もはや安上がり?

こうした理由で自宅で料理をしない方が多いかと思います。
かく言う私も勉強する前はコンビニの常連でした。
なんんらお昼だけでなく夕飯もコンビニや惣菜で済ませていたので、今から考えれば本当に悪い生活をしていたと思います。
さて、では何がそんなに悪いのかを解説していきます。

加工食品から超加工食品へ

以前は加工食品というと砂糖や塩などを使って食品を長持ちさせるものであったり、調理の手間を省くために刻んであったり、加熱したりしたもののことを言いました。
最近の加工食品は工場でしか添加できないような化学物質が含まれているものが多く、誤解を避けるために前者は『加工食品』後者は『超加工食品』(高度加工食品)と呼ばれています。
人工甘味料や乳化剤、香料など〇〇剤や〇〇料という物質が含まれているコンビニなどでパッケージ化されたものが超加工食品に当たります。
例えば、包装されたパン、スナック菓子、炭酸飲料、果糖飲料、肉加工品、即席麺、冷凍食品などです。

超加工食品は肥満の原因

過剰な添加糖

一日の摂取カロリーのほとんどが、そうしたものを食べているという方は本当に注意が必要です。
アメリカの調査では、1日の摂取カロリーの約58%、1日の添加糖の約90%は超加工食品から摂取していることが分かりました。
また、超加工食品は自宅で調理する非加工食品よりも1日平均摂取カロリーが508㎉も多いのだそうです。
これでは太ってしまっても仕方がありませんね。
コンビニやスーパーのお惣菜が当たり前のように手に入る日本人もおそらくそのようになっており、メタボの方が右肩上がりで増えているのだと思います。

化学物質でも太る(オビソゲン)

超加工食品の問題はこのような添加糖だけではありません。
『オビソゲン(Obisogen)』という言葉を聞いたことがありますか?
オビソゲンは肥満や脂肪肝の原因となる化学物質の総称です。
安全だと認可されている添加物ですが、工業的に作られた化学物質であることに変わりありません。
最近では見直しの必要性が声高に叫ばれています。

化学物質は脂肪肝の原因

化学物質から守ってくれるシトクロムP450

さて、こうした化学物質を処理するのは肝臓の役割です。
ほとんどの超加工食品は肝臓で解毒されるので、すぐさま問題にはなりません。
この肝臓にある解毒システムを『シトクロムP450』という酵素が担っています。
化学物質が認可されるには、その化学物質の5倍量をネズミに与えて問題ないことを確認するのだそうです。

現代社会はキャパオーバー

それなら安全だと思うかもしれませんが、実は落とし穴があったのです。
その化学物質を他の化学物質と組み合わせたらどうか、その化学物質を長期的に摂取したらどうかというところが見落とされていたのです。
最近になってこうした研究が進み、シトクロムP450のキャパシティを超えていることが分かってきました。
ですので、時々超加工食品を摂取する分にはほとんど問題ありませんが、常習的に摂取している人は要注意です。

非アルコール性脂肪肝

また、最近環境による影響で肝臓が悲鳴を上げているのをご存知でしょうか?
『非アルコール性脂肪肝』(NAFLD)というのがあります。
アルコールを飲んでいないのに脂肪肝を患う方が多いのです。
原因物質として、タバコ、大気汚染、殺虫剤、農薬、難燃剤、塗料、セメント、蛍光灯バラスト、接着剤などが報告されています。

最近になって、2型糖尿病の薬『ロシグリタゾン』(日本では使われていない)、プラスチックに含まれる『フタル酸ビス』、テフロン加工の界面活性剤『ペルフルオロオクタン酸』、哺乳瓶や缶詰の内側のエポキシ樹脂『ビスフェノールA』(BPA)、防菌剤、防カビ剤、防汚剤に含まれる『トリブチルスズ化合物』に肝臓の脂肪合成が上昇する作用があることが報告されました。
これらはごく身近にあるものです。
あまり神経質になるものよくありませんが、知っていればNAFLDを防ぐことができます。
NAFLDが炎症を起こすと非アルコール性脂肪肝炎(NASH)になります。
そのまま放置するといずれ肝硬変に進み、肝臓がんに移行します。

できることから始めよう

実は化学物質の問題はこれだけではありません。
また改めて紹介しようと思いますが、マイクロプラスチック(ナノプラスチック)の問題やホルモンへの作用なども分かってきています。
便利な世の中である反面、これまで使われてこなかった化学物質を知らずに摂取している可能性があり体に負担をかけています。
可能な範囲で予防していきましょう。
例えば

  • 常習的に摂取しているその薬は本当に必要ですか?

  • 電子レンジの使用でラップや容器が溶けていませんか?

  • 調理に使っているフライパンは削れていませんか?

  • 非常時でもないのに缶詰の食品ばかり食べていませんか?

生活を見直せば防げる病気があることは事実です。
まずは危険な超加工食品を避けることから始めましょう。
もちろん稀に食べる分には問題ありません。
緊急時や嗜好品として楽しんで頂ければと思います。

この記事が参考になった方は『スキ』や『フォロー』をして頂けましたら幸いです。
何卒宜しくお願いいたします<m(__)m>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?