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健康科学の教科書~エッセンシャルヘルスケア~

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本当に健康的な生活習慣を手に入れるため、最新の健康科学を学んでいます。 この知識をアウトプットしていくことで、健康科学の教科書が出来上がるはずです。 もう二度と、体調が悪くなって…
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#予防栄養学アドバイザー

ビタミンB1(チアミン)について

どうもNOVASTヘルスコーチの中村直樹です。 今回はかの有名な『江戸患い』の原因にもなったビタミンB1(チアミン)について紹介いたします。 ビタミンB1とはビタミンB1はチアミンというかわいい名前の補酵素です。 大きな役割は以下の4つです。 エネルギ―産生 アルコールの分解 脳神経の神経伝達 肉体疲労や食欲不振の回復 ビタミンB1不足は江戸患いを起こす冒頭に述べた江戸患いとは3番目の神経伝達に関わる問題です。 神経伝達がうまくいかず、脚気になってしまうというチア

ビタミンA(レチノール)について

どうも、NOVAST®ヘルスコーチの中村です。 今回は健康な体を作るうえで最も重要な微量栄養素のお話です。 微量栄養素が我々の健康を左右するまず、栄養学の変遷から説明していきます。 古典的な栄養学では、ご存知の通り五大栄養素で考えます。 『糖質』、『脂質』、『タンパク質』はカロリーが豊富でエネルギーに変換できるので三大栄養素と言い、それにカロリーは少ないけど身体の機能には欠かせない微量栄養素である『ビタミン』と『ミネラル』が加わり五大栄養素となります。 カロリー計算が主体で

がん予防が期待できるスーパーフード3選

どうもNOVAST®ヘルスコーチの中村です。 今回はがんに対して素晴らしい免疫力を発揮する選りすぐりのスーパーフードを3つ紹介します。 いずれも科学的根拠が報告された正真正銘のがん予防食品です。 こうしたスーパーフードは睡眠不足があったりストレスが多かったり、どうしても免疫能が低下してしまう場合にも強力にサポートしてくれます。 では早速紹介していきます。 玉ねぎ玉ねぎには抗がん作用、抗炎症作用、抗酸化作用があると報告されています。 玉ねぎを切ったときどうしても涙が出ちゃいま

運動の健康効果について

どうも予防栄養学アドバイザーの中村です。 私は理学療法士もしていて、普段は運動を使って治療(運動療法)をしているのですが、この運動療法は障害予防としても用いることができます。 運動が健康にとても良いことは周知の事実ですが、今回は『どのような運動を』『いつすべきなのか』について書かせて頂きますので、ご覧いただけましたら幸いです。 絶対にやってほしい運動はウォーキングどのような運動が健康に良いのか? ずばりウォーキングです。 定番ですが、ダイエットのため、筋力を衰えないようにし

危険なジャンクフード!

どうも、予防栄養学アドバイザーの中村です。 ジャンクフードはお好きですか? 私も以前は大好きでしたが、予防栄養学を学ぶようになってからは一切口にしないようになりました。 もはや近年の麻薬とも言えるジャンクフードについて解説していきます。 ジャンクフードとはジャンクフードとは、お菓子やジュース、甘い食べ物、酸化していると思われるサラダ油(大豆油など)で揚げたフライ類、炭水化物だけで構成されているような食べ物のことを言います。 これらは『カロリーは高いけれど重要な微量栄養素は

これは罪深い!肥満の原因になる超加工食品

どうも予防栄養学アドバイザーの中村です。 今回は誰でもやっていると思われる「コンビニ弁当やお惣菜で済ませる」という悪い習慣が、肥満や生活習慣病の原因になっていることについて解説します。 どうしても家で作るのが面倒くさい。 お弁当を持っていくより楽でいい。 朝から作っている時間がない。 容器を洗わずに捨てられる。 もはや安上がり? こうした理由で自宅で料理をしない方が多いかと思います。 かく言う私も勉強する前はコンビニの常連でした。 なんんらお昼だけでなく夕飯もコン

飲み物で摂れるスーパーフード3選

どうも予防栄養学アドバイザーの中村です。 健康志向の強い方はスーパーフードというとつい試したくなりますよね。 今回は知らずに摂っていたけど「実はめっちゃすごかった」というものを紹介します。 ちなみにこの健康科学の教科書では『カロリーは低いが予防医学的効果の高いもの』をスーパーフードとさせていただきます。 緑茶まず紹介したいのが皆様も毎日のように飲んでいるであろう緑茶です。 これは有名ですがポリフェノールの『カテキン』が含まれています。 ポリフェノールにはいくつかの分類がある

コレステロールが悪いと洗脳されてしまった現代人!

どうも予防栄養学アドバイザーの中村です。 コレステロールや飽和脂肪酸と聞くと何だか敬遠してしまうという方がいらっしゃるかと思います。 それも仕方がないでしょう。 私も小さいころからバターよりもマーガリンが食卓に用意されていました。 実は以前はコレステロールや飽和脂肪酸が当然のように心臓病や脳卒中と関連しているとされていました。 いまだにそのように指導されているドクターもいらっしゃるかもしれません。 教科書にそう書かれていたのだから仕方ありません。 とは言うものの、絶対にマーガ

うつ病やアレルギーにも関連するリーキーガット症候群をご存知ですか?

どうも、予防栄養学アドバイザーの中村です。 食生活が乱れていると腸の健康が損なわれ、脳をはじめ全身に様々な症状が出ることが分かってきました。 『腸脳相関』とか『腸脳軸』などという言葉もよく聞くようになりましたね。 腸が脳に及ぼす影響、それから全身の至る所に生じる症状に関するメカニズムにはリーキーガット症候群が有名です。 リーキーガット症候群とはリーキーガット症候群(腸漏れ症候群)とはその名の通り、腸から便の分子が漏れることを言います。 leak(漏れる)gut(腸)です。

タンパク質は慎重に選びましょう

どうも、予防栄養学アドバイザーの中村です。 今回はタンパク質の選び方について解説いたします。 タンパク質はお肉やお魚、大豆に含まれる栄養素ですが、私たちの体を形作るだけでなく、神経の伝達物質やホルモン、酵素などの材料となって体の機能を維持するのにも重要な栄養素です。 どんなタンパク質を食べるかタンパク質なら何でも良いというわけではありません。 特に重要なポイントは必須アミノ酸(体のなかで合成できないもの)がバランスよく含まれていることです。 このバランスの良さを表す指標とし

納豆を食べましょう!ビタミンK2の知られざる効果について

どうも予防栄養学アドバイザーの中村です。 納豆食べてますか? 私は正直昨年の秋ごろまでほとんど食べたことがないぐらいでした。 でも納豆に多く含まれるビタミンK2の健康効果を知ってからは『なんて素晴らしい食品なんだ』と毎日食べています。 ビタミンKに対して誤解していませんか?私は完全に誤解していました。 正直に言って、まずビタミンKに『K1』と『K2』があることすら知りませんでした。 ビタミンKと言えば「脂溶性のビタミンで血液凝固に関する栄養素でしょ」というぐらいの認識でした

便秘予防だけじゃない!食物繊維の重要性について

どうも、予防栄養学アドバイザーの中村直樹です。 食物繊維と言えば便秘を予防したり解消したりするのに重要な栄養素と考えられていましたが、実はもっとすごい機能があったことをご存知でしょうか? 今回はそんな食物繊維の知られざる潜在能力について解説いたします。 食物繊維のタイプまず、食物繊維には不溶性の食物繊維と水溶性の食物繊維があります。 不溶性食物繊維は主にセルロース、水溶性の食物繊維はイヌリンやペクチンなどがあります。 不溶性の食物繊維は便の嵩を増すのに、水溶性の食物繊維は便

フィトケミカルをたくさん摂ろう!

どうも、予防栄養学アドバイザーの中村です。 毎日野菜や果物をちゃんと食べてますか? 厚生労働省は野菜350g、果物200gの摂取を推奨しています。 これだけたくさんの植物を摂取する必要があるのには理由があります。 それはフィトケミカルと食物繊維が非常に重要な栄養素だからです。 今回はフィトケミカルについて簡単に解説いたします。 フィトケミカルとは植物に含まれる化学物質を『フィトケミカル』または『ファイトケミカル』と言います。 『フィト(ファイト)』は植物という意味で、『ケミ