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CO2ナルコーシス

CO2ナルコーシスは、なぜ起こる?(メカニズム)

CO2ナルコーシスの発生機序について、例を挙げて説明します。

ヒトはさまざまな物質の変化をもとに、呼吸運動の刺激を発生させています。

そのなかでも体内のCO2によるpHの変化が主な呼吸刺激としてはたらいており、体内のCO2が上昇すれば換気を増やし、減少すれば換気を減らすようになっています。



一方で、病的状態により慢性的にCO2が貯留している場合では、CO2貯留に“慣れ”が生じて刺激が低下しており、代わりに低酸素血症が呼吸刺激となっています

SpO2は呼吸数の代償パラメータとはならない.血中酸素濃度が低下傾向になると生体は呼吸数を増加させて酸素取り込みを増大させ,血中酸素濃度を維持しようとする.すなわち,SpO2は呼吸数で代償しきれなくなったときに低下が始まるため,呼吸数の反応よりも遅れることになる.このため,呼吸数は鋭敏なマーカーとして非常に重視されています

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