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骨盤底筋群

◯腹圧性尿失禁の原因は、本当に骨盤底筋群?

腹圧性尿失禁は、腹圧がかかったときに尿が漏れてしまうもので、「骨盤底筋が弱くなっている」と考えられています。大きな荷物を持ったときやスポーツをしたとき、あるいは咳やくしゃみをしたり、笑ったりしただけでも尿が漏れることがあります。「骨盤底筋が加齢とともに弱くなることが主な原因」とされています。

しかし、私は腹圧性尿失禁は骨盤底筋群が弱い事が主な原因と考えていません。主な原因は、腹横筋の活動低下と胸郭の可動性低下にあると考えています。

骨盤底筋群を強く収縮すると吸気ができなくなります。それは、本末転倒であり、必要なときに骨盤底筋群を作用させることが大切です。

骨盤底筋群の活動で骨を強く引き込もうとすると、内腹斜筋や腹横筋の協調的活動により腹部周囲径が縮小します。さらに横隔膜が上昇します。したがって、骨盤底筋群活動を強くしたた中で、吸気で横隔膜を引き下げようとしても内臓の移動できる場所がないために、吸気ができません。

では、何が優先されるべきか。大切なのは、普段から腹横筋や内腹斜筋を活動させて腹部周囲径を縮小させたまま、吸気努力で横隔膜と骨盤底の下制させる。そして、呼気で横隔膜と骨盤底筋群を引き上げておくことが大切です。

くしゃみや咳を実施する前に腹部周囲径を増大させて吸気をしてしまうと、くしゃみや咳の時に内臓を上昇させることができず、下腹部のとどまった状態で腹圧が生じるため、失禁につながると考えています。

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