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【祝25周年】私的ポケカクロニクル

何かの縁でこの記事をご覧になった方、こんにちは。
この度、ポケモンカードが生誕25周年を迎えました。
めでたい!!
そこでこれを機に、個人的ポケカ回顧録を書いてみることにしました。目次に25周年記念パックについてくる「プロモカードパック 25th ANNIVERSARY edition」収録の25枚のカードを使いながら、当時のギミック・思い出のカード等を振り返っていこうと思います。
ポケカ好きの方の暇つぶしの読み物になれば、幸いです。


※競技目線で有益なものは書けません。自分が書きたいこと、当時の思い出をただつらつらと書きますのでご了承ください。

1.ポケットモンスターカードゲーム

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 1)当時(?)の思い出とギミック

さすがにこの時代はプレイしていないので、ざっくりまとめてしまいました。上4枚が最初期、下4枚がそれより少し後ですね。さすがに現物の紙を使った対戦はしていませんが、「ポケモンカードGB/GB2」というゲームソフトで当時の環境で遊んだことはあります。GB2は「わるいポケモン」もカードプールにある上、一部対戦相手が「エネの色指定」「トラッシュがロストゾーン」等特殊ルールで対戦してくるので面白かったですね。今の時代のポケカゲーム「PTCGO」ではリアル対人戦ができるのでCPUとの対戦はあってないようなものですが、もうすぐ出る後継アプリ「PCG Live」ではその辺りもどうなっているか、気になります。
ところで、「わるいギャラドス」「〇〇のピカチュウ」のイラストを手掛けている姫野かげまるさんは、現在のポケカでもれんげきのカラマネロ等、現役でイラストを描かれていますよね。25年勤続、すごい…。かなり公式イラストに忠実な上、少しだけ優しく見えるタッチで描かれる方で個人的にはトップクラスに好きなイラストレーターさんです。

早速話が逸れてしまいました。この時代は「にせオーキドはかせ」からもわかるようにグッズとサポートの区別はなく、何枚でも使うことができました。一方カードパワーは今の「博士の研究」と同じ「オーキドはかせ」が存在していたうえ、妨害カードも「突風」(現在の「ボスの指令」)・エネルギーリムーブ(現在の「クラッシュハンマー」コインなし版)と強力で今見るとなかなかにぶっ飛んでいるなあ(笑)と感じます。
一方、今の時代と明らかに違うのはエネ加速手段の乏しさで、「カメックス」くらいしかエネ加速する方法がなかったような気がします。もちろん、エネの手貼りは1ターン1枚ですからゲームはトレーナーの強さの割にはスローテンポでしたね。(余計にエネルギーリムーブが強い…)

 2)思い出のデッキ (ギャラドス+ジュゴン)

大分年を取ってからでしたが、ゲームの中で行きついたのは、ギャラドス+ジュゴンの水デッキでした。どちらも1進化かつ、3エネ50ダメージという上の初代御三家よりコスパが高い技を持つ上、弱点分散ができている。しかも、当時のHPラインからしてジュゴンの進化元パウワウのHP60が異常に高く進化しやすい。これを立てながら前述の妨害で相手のテンポロスを誘う動きで、CPU相手にはほぼほぼ負けなしでした(笑)。
この2枚のカード+プロモパックのリザードン・フシギバナのイラストは何れも有田満弘さん。近年ではピカゼクから三神に至るまでTAG TEAM GXの大部分を担当。この方もほぼ25年ポケカに携わっていることになりますね。脱帽です。

キャプチャ3

2.ポケモンカード★neo  /e

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 1)当時の思い出(neo)

この時代はゲームも無いし、ほぼ思い出がありません…。次のシリーズ(e)でパックを買うときに新しい・古いも分からずにこの時代のものを買ったこともありました。ろくにポケモンも持っていないのにパックから出たキラカードが「ミラクルエネルギー」という「やさしいポケモン」「ひかるポケモン」にしかつけられないエネルギーで、使いようが無くへこんだ思い出があります。そういえば、この時代はパックから基本エネルギーが手に入らず、そもそもデッキの組みようがなかった気がします。

 2)当時の思い出(e)

今回の25枚にはなぜか1枚も入っていないeシリーズ。その先駆けともいえる★VSシリーズから、ポケカを買い始めました。ここから裏面が現在のものに変わりますね。この商品はランダム封入30枚デッキだったので基本エネが集まり、ようやく戦えるようになりました。
とはいえ、汎用サポート(当時はサポーター)やグッズ(当時はトレーナー)はまったく持っておらず、唯一1-1-1でそろったキングドラの進化ラインを入れたデッキをもって初めて大型大会に出たのを覚えています。当時大型大会は予選30枚デッキサイド3枚で、2枚ずつ同一カードが入れられるのですが、当然採用は1-1-1。今はメインの進化ラインがしっかりそろっていないデッキなんてジムバトルでもそうそう見かけませんから、当時のプレイヤーのレベルが全体的に低かったんだろうな…。

3.ポケモンカードゲームADV

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 1)当時の思い出とギミック

今と比べて明らかに情報が少ない上、大会もなく、遊ぶのは友達だけ。プレイスキルが全くありませんでした。今回プロモに収録されている「マグマ団のグラードン」は構築済みデッキに入っていたもので持ってはいたものの、ポケボディーを見た瞬間に使う選択肢からは外していましたね。当時も大型大会に出た記憶はありますが何を使っていたかは覚えていません。ただ、レックウザexとレインボーエネルギーの組み合わせの裁定(レインボー+炎エネでドラゴンバーストを宣言し、2枚トラッシュして80ダメージ)に納得がいかずジャッジを呼ぶも当然覆るわけもなく、腑に落ちないまま会場から帰った思い出があります(笑)。
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「ex」はADVシリーズから新登場した新ギミックで、今ではおなじみのサイド2枚取りポケモンの元祖です。進化ポケモンもいたので、GXにかなり近いですね。拡張パック第一弾に収録されたミュウツーexが、過去のカードの上方修正版という謳い文句で登場し、元のカードをポケカGBで知っていた自分としてはわくわくしました。

キャプチャmyuu


余談ですが、ADV第5弾とともに登場したメタグロスデッキに収録されている「メタグロス」のイラストが個人的に一番好きなイラストレーター、斉藤コーキさんによるもので、同氏の作品の中でもトップクラスに好きなものです。発売された当時は複数枚揃う見込みが無く、対戦で使えないと思って買いませんでしたが、かなり後になってイラストに惹かれて結局買った記憶があります。ちなみに、このポケモンは超・鋼の2タイプを持つポケモンですが、当時悪・鋼タイプのエネルギーは特殊エネルギーしかなく、技に必要なエネが4枚しか入らない欠陥がありました。

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4.ポケモンカードゲーム

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 1)当時の思い出とギミック

前のADVシリーズから「ex」を継続させたうえで、様々なカードが登場しました。このシリーズからプロモパックに収録されている4枚を見ながら、当時のギミックを振り返ろうと思います。
「ブラッキー★」は当時のプレイヤーズクラブのようなものでイベント参加や商品購入を繰り返し集めたポイントで貰えるカードのうち、かなり上位の景品でした。このポケモン★というのは、exに続いてこのシリーズで導入されたギミックで、ACE SPECのようにデッキ一枚制限のある色違いのポケモンでした。当時も相変わらず自分の周りにポケカの中古市場はなく、パックからは到底出てこないため、構築済みセットに入っていた★でもかなり興奮した記憶があります。
「ロケット団の幹部」は「N」と全く同じ効果のサポートです。リセットスタンプ然り、サイドのギミックを使ったポケカおなじみの逆転要素ですね。当時は2,3枚の縦引きやピックしてくるサポートカードが多かった(というか、自分がそれしか使っていなかった)ため、全くの無警戒。「強い人に使われて、使われたら負ける」という印象が残っているカードです(笑)。このシリーズでは久々に「わるいポケモン」「R団のポケモン」が登場しました。
気になったので当時出た「R団のサンダーex」とプロモパックの初代「R団のサンダー」を比べてみました。「プラズマ」という同じ技を持っているあたり、やはりミュウツーと同じく意識されて作られているのでしょうね。

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「ミュウex」はお互いのポケモンの技が使えるというパーフェクション顔負けのぶっ壊れポケボディーを持っていましたが、HPがかなり低くあまり使われていなかったような気がします。このカードが収録されていたパックには、あの「ワンダータッチ」と同じ効果を持つラプラス(非ルール!!)が収録されていましたが、あまり使った記憶がないですね。今よりもサポートのカードパワーがかなり低かった気がします。
「サーナイトex」はこのシリーズ後期に登場したタイプは違うが弱点は従来通りのδ種のポケモンです。このギミック、弱点を分散できる選択肢が一気に広がっていいですよね。構築済みデッキに入っていて、突如現れた「封印マーカー」を使う唯一のポケモンでした。毎ターン一匹ずつ相手の特性を止めていくという今考えるとぶっ壊れカードだと思いますが、当時の私は同時発売された「バンギラスex」の方に惹かれていました。「2ターンかかるものの、一撃ってかっこいい」と幼心に思っていました。

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 2)思い出のデッキ(ドクケイルex)と最強のピジョット

当時もパックから自引きしたカードだけでデッキを組まざるを得なかった私は、「ドクケイルex」(ミュウexと同じ拡張パックに収録)を2枚引き当てたため、メインで使っていました。このポケモンは、
①自身がexでありながらexからの攻撃を無効化(今のザマゼンタV等と違いダメージも効果も受けなかった)できる強力なポケボディーを持っていた
②進化元のケムッソのワザ「かくせい」、1進化のマユルドのポケパワー「うか」(コイントスに成功すれば山から直接進化可能)により非常にドクケイルを立てやすい
というかなり初心者でも扱いやすいポケモンだったため、大型大会でもそれなりに活躍してくれた思い出があります。同じくドクケイルを握った友人が(今のCLよりだいぶ緩いですが)決勝トーナメント進出を果たしたのも自分のことのように嬉しかったですね。

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また、このシリーズ第一弾パック「伝説の飛翔」に収録された「ピジョット」は、毎ターン好きなカードをサーチできる歴代有数のチートポケパワーを持っており、偶然にもパックから2枚引き当てた私は使いたい気満々だったのですが、進化元であるポッポ・ピジョンが、同時期に出た構築デッキに「のみ」「確率で」収録されるという鬼畜仕様であったため、使えませんでした…。時は流れシリーズ後期、δ種でポッポ・ピジョンが収録されましたが(δ→通常は進化可能)、なぜかパックからピジョンが全く出ずまたもお蔵入りとなります…。

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5.ポケモンカードゲームDP

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 1)当時の思い出とギミック

DPシリーズは発売前に、「すべてのポケモンが1枚ずつ登場する」と告知がされているシリーズでした。事実、第5弾まででユンゲラー以外すべてのポケモンが1回ずつカード化され、次の第6弾を経てDPtシリーズへとつながります。全ポケモン登場というと聞こえはいいのですが、進化ラインの性能が固定されてしまうのをどことなく面白く思っていなかった自分もいました。
また、exのギミックが打ち切りとなり、新たなギミックとしてLV.Xが打ち出されるとともに、旧裏ぶりにレベル表記が復活しました。当時の謳い文句は「レベル計測不能」。進化ではなくレベルアップの扱いだったため、「重ねられるのはバトル場限定」「レベルアップ前の能力をすべて引き継ぎ(後のBREAK進化に似てますね)」という形でしたがサイドは1枚しかとられませんでした。
また、「弱点」の裁定が変更となり、ポケモンによってダメージの増え幅が異なっていました(例えば上のネンドールは+20)。メインとなるようなポケモンは相変わらず×2でしたが、弱点ゲーの昨今、取り入れてもいいのではないかと思うギミックです。
また、悪・鋼の基本エネルギーが満を持して登場しました。

DPシリーズは、特性で山を回すポケモンがたくさんいたなぁという印象です。
まずは今回プロモ化されたネンドールですね。フュージョンシステムが霞んで見える最強のドロー特性でほぼ全員が採用していました。一方私は、ピジョットの悪夢再び。ネンドールは持っているもののヤジロンを引き当てることができず、長らく使えませんでした。

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続いてポリゴン2。ポケパワーで手札のサポートをトラッシュすることで、その効果をターン1制限とは別に使えるカードです。今の時代だとぶっ壊れに感じますが、当時の個人的な汎用サポート2トップは「ミズキの検索」「オーキドはかせの訪問」であり、まあ許せる範囲かと思います。ちなみに当時「ハマナのリサーチ」の強さに気づいていませんでした。まだまだ進化ポケモン中心に環境が回っていた時代ですね。
ヤジロンを引き当てた際、嬉しくなってネンドールポリゴン2両採用のデッキでジムバトルに行った結果、山は狂ったように回るのですがアタッカーがおらず「何がしたいの?」という目で相手に見られたのは今となってはいい思い出です。組む段階で気づけよ、とも思いますが(笑)。

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最後はユクシー。シェイミEXでおなじみ、セットアップの元祖。効果はシェイミより強く7枚ドロー、しかも非ルール。弱いわけがない。自分は1枚しか持っていなかったので相手に使われたときの絶望感が強く残っています。山札は掘れませんが、出しただけで相手のポケパワー止めるエムリットも強かったですね。
ちなみに、ネンドール・ポリゴン2・ユクシーは「殿堂レギュレーション」で制限対象になっています。

 2)思い出のデッキ (ボーマンダ+ピジョット)

DP初期に使っていたデッキは、偶然集まったというのもありますがボーマンダデッキでした。

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DPで登場したボーマンダが2エネ50というコスパの良さで、それを撃ちながら後続を育てていく形です。無色タイプのボーマンダは当時は破格、4エネ150ダメージで大体のポケモンをワンパンできます。やはり2進化が枝分かれするのは攻め方の幅があって面白いですよね。そして、ボーマンダと同時にポッポラインが収録され、苦節3年、ついにマッハサーチが可能となりました。正直、無敵になった気分でした(笑)。

 3)ぶっ壊れパック「破空の激闘」

一通りポケモンが収録され、DPシリーズ最後のパックが「破空の激闘」。ポケカ史上個人的に一番強かったんじゃないかと思っているパックなので、印象に残っているカードを紹介したいと思います。
まずポケモン。伝家の宝刀ポルターガイストで殴れる上に、コイントスで相手を道連にできるゲンガー。あわせて、進化前のゴースがエネなしで相手のグッズロックできる技を持っていました。更には、1エネでたねポケモンを気絶させるカイリキー。お互いの弱点をカバーできるということもありタイプが違う2進化にも関わらず、両採用のデッキが環境に入るくらい強いポケモンでした(自分は、カイリキーが当たりませんでした…)。しかも両方とも光ってない。この2匹のインパクトは今でも強烈に覚えています。

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続いてグッズ。XYのACE SPEC、マスターボールとほぼ同じように使えるゴージャスボール。そして、フュージョンアーツで蘇った2枚使いカードの先祖。こちらは1枚使いもできますが、相手を引っ張るポケブロアーと好きなカードを2枚持ってくるポケドロアー。効果もそっくりです。

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印象に残っているカードはこのあたりですが、このパックは当時公開の映画に合わせてギラティナがパッケージになると同時に、初めて「ロストゾーン」という概念が登場した弾でもありました。

6.ポケモンカードゲームDPt

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 1)当時のギミック

新要素としてSPポケモンが登場しました。25thプロモパック収録もこのSPポケモン。ここまで2進化ポケモンが環境に多い中、SPポケモンはたねポケモンであるうえ、SPポケモン専用道具が充実しており、とても使いやすいポケモンだった…と思います。というのも、この当時もパックからの自引きのみでデッキを作っていた私は、同じパックの、レア枠から出るポケモンで進化ラインをそろえるというのはかなりハードルが高く、SPデッキは組めずじまいでした。ただ、特にレントラーLV.Xはポケパワーでベンチを引っ張ることができ、相手として苦労した思い出はあります。
また、このDPtシリーズはかなり短命で、発売された拡張パックは4弾まででした。

 2)思い出のデッキ (エネなしギャラドス)

では、当時は何を使っていたか?というと、前述の破空の激闘で登場したギャラドスを使っていました。

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一番上の技「テールリベンジ」は、自分のトラッシュのコイキングの数×30。最大90ダメージをエネなしで打つことができます。HP130は当時でいうとかなりの高水準で、使っていて強かった記憶があります。このデッキをサポートするのが、「破れた時空」と「時空のゆがみ」、「スージーの抽選」です。

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「破れた時空」は、お互い、即進化・連続進化ができるようになるという衝撃のスタジアム。これでギャラドスが倒れた後、コイキングをトラッシュから回収して即進化。エネなしで殴るというギミックです。「時空のゆがみ」はコイン3回の表分トラッシュからポケモンが回収できるので、これでコイキングを1枚回収します。「スージーの抽選」はコイキングを捨てながらドローできるサポーターです。
最大打点は90ですが、現代の「ガラルジグザグマ」と同じ出したときダメカンを乗せるポケパワーを持つ「クロバットG(SPポケモン)」とSPポケモン限定手札に戻せる「ポケターン」を使って打点調整兼作り直したギャラドスとの入れ替えをしていました。

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7.ポケモンカードゲームLEGEND

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 1)当時の思い出とギミック

このシリーズのギミックは2枚のカードを手札にそろえて出す「LEGENDポケモン」とプロモのドンファンのような「グレートポケモン」。LEGENDはかなり出すのが大変で、環境を支えたのはグレートポケモンでした。このグレートポケモン、「かっこいい、強い」と当時紹介されていましたが「サイドを2枚取る」というような特別ルールは在りませんでした。つまり、ただの「強いポケモン」です。今回プロモ化されたのは、第一弾で実装された「ドンファン」。当時1エネ60は破格でした。自分のベンチ全員に10乗るのですが、当時私はポケモンチェックの度自分のポケモン全員のHPを10回復する効果を持ったニドクインと合わせて使っていました。個人的に相手に使われて苦しかった記憶があるのは、「メガヤンマ」。「ジャッジマン」や「モノマネむすめ」を使って相手と手札の枚数を同じにすると、技のエネルギーがすべてなくなります。強い人が使っていて、よく毎ターン技使えるな…と感心していた記憶があります。

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システム面では1ターンに何枚でも使えるトレーナーカードを今と同じく「グッズ」と呼ぶようになりました。弱点も全ポケモン2倍の裁定に戻りました。

 2)思い出のデッキ (ロストゲンガー)

LEGEND時代、私が使っていたのはゲンガーデッキでした。LEGENDの間に出たロストゾーンにフォーカスしたパック、「ロストリンク」に入っていたカードを使ったギミックです。

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まず、スタジアム「ロストワールド」。相手のロストゾーンに6枚ポケモンがあれば勝ちになるという特殊勝利カードです。それをゲンガーについている超エネ分相手の手札からポケモンをロストゾーンに送る「やみにぶちこむ」と、お互いにベンチのポケモンを1匹ずつ手札に戻す「探究者」で毎ターンポケモンをロストゾーンに送って達成するというギミックですね。
このデッキの噛み合いはよくないものの、前述した「破空の激闘」収録のゲンガーを入れることで奇襲ができる上、ゲンガー(グレート)が4枚揃わなくても強いデッキになるということで満足して使っていた思い出があります。また、探究者は相手ベンチが1匹である場合、普通に攻撃するタイプのデッキであればそのまま相手のベンチ切れによる勝ちが狙えたり、自分はベンチに出した際に働く能力を持つポケモンを手札に戻して使いまわしができるため、ロストゾーンギミック以外のいろいろなデッキにも入っていた覚えがあります。殿堂レギュレーションでは制限カードです。

 3)ポケモンカードゲーム エキスパートデッキ リーフィアVSメタグロス +Online

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LEGENDシリーズで印象に残っているのはこの商品。60枚デッキが2つとCD-ROMが入っていて、パソコンでオンライン対戦ができるものでした。デッキは構築済みのものしか使えませんでしたが、当時まともに大会もなかったわけで、家で1人で対戦できるというのは画期的に感じた記憶があります。また、うろ覚えですがこのオンライン対戦で、一日何戦かずつした結果の成績優秀者に大型大会への招待枠がもらえた時もあり、紙のカードが揃わないことが多かった当時の自分としては全員カードプールが平等の状況で戦えることに喜びを感じた思い出があります。負けましたが…。


8.ポケモンカードゲームBW

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 1)当時の思い出とギミック

ポケモンカードBWから、ポケカは今のものにぐっと近づいたと思っています。パックも11枚300円から5枚150円と一般的なものに変更となり、光っているカードが入っていないパックも生まれました。また、特殊能力が「ポケパワー」「ポケボディー」と言われていましたが、ゲームに合わせて「特性」で統一されました。
カードの能力にも変化がありました。ポケモンは、当時「ゲームで強いポケモンはカードでもわかりやすく強いようにした」という開発談を何かで読んだ記憶がありますが、今回プロモ化された「レシラム」「ゼクロム」やほかの伝説のポケモンのパワーがたねポケモンにも関わらず(平気で進化ポケモンより)高く、たねポケモン主体のカードゲームに一気に変わった印象があります。
トレーナーズについても、BWシリーズからパワーがぐっと上がります。

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初代ぶりに復活した、全トラッシュの上7枚ドローできる「アララギ博士」、デメリットなしで3枚縦引きができる「チェレン」(今では最低評価の3枚ドローするサポートですが、当時のドロサポは「3枚引ける+デメリット」「2枚引ける+追加効果」のどちらかであり、ただ3枚引けるというのは最強クラスでした)、コインなし「ポケモンキャッチャー」。「ポケモンキャッチャー」は置いておくとして、ドロサポがかなり強くなりました。この次の弾で「N」が収録され、今と同じ強さ・機能を持ったサポートが揃った印象です。

BW第3弾では「EX」ポケモンが登場します。その皮切りがプロモ化された「ミュウツーEX」です。HP170は2進化ポケモンを入れても当時ほぼ最高値。ワザも青天井火力で色を選ばず、ダブル無色エネルギーに対応している、見た瞬間誰もが強いと確信できるスペックでした。また、このタイミングで「ハイパーボール」「ランダムレシーバー」が初めて登場し、ポケモンのパワーと同時にデッキの回しやすさも上がっていったと思います。

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ポケモンEXについては、最初伝説のポケモンが続々カード化されていきましたが、次第にもともと進化系のポケモンがたねポケモンのEXとして収録され始めます。なんでもたねポケモンになってしまうことに納得できない自分もいましたが、当時も進化系のポケモンは育てる手間が割に合わず、使えるポケモンが相当絞られていたような気がするので、今考えるとなんでもたねポケモンにしてしまわないとポケモンの種類が増えなかったのかな…とも思います。たね中心の環境はここで固まったと言えるでしょう。もしかすると次のXYシリーズのギミック「M進化」へ繋げる発想が既にあったのかもしれません。

ゲームが「ブラック2・ホワイト2」に移行する前のこのあたりのタイミングで私は一度ポケカをやめました。この後登場するプラズマ団のポケモン等のギミックについては解説できないので、割愛させていただきます。

 2)思い出のデッキ(ガブチル)

引退直前に使っていたのは、環境デッキの1つだった「ガブチル」です。

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ガブリアスがコスパのいい技を撃ちながら、進化前のガバイトが毎ターンドラゴンポケモンを山からサーチできる特性をもっており、盤面を完成させ若干足りない打点をチルタリスで補うデザイナーズコンボです。1進化が強いと、アメ経由で進化しなくても盤面が充実するメリットがあるので好きでした。
ミュウツー以降台頭するEXを一撃では倒せませんが、1エネ技からの先殴りでどうにかやりあえる環境だったのでしょう。これを握って初めてジムバトルで全勝優勝できたの覚えています。
ところで、ポケモンカードにドラゴンタイプが登場したのはこのBWシリーズからです。当時はフェアリータイプが存在しておらず、ゲーム準拠でドラゴン弱点でした。まさかソードシールドで弱点なしになるとは…。

9.ポケモンカードXY XYBreak

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 1)当時のギミック

この時代も、ほぼポケカから離れていたので簡単に。
ギミックとしてはEXが続投した上でゲームに合わせてM進化が登場。進化すると番が終わるデメリット付きで、それを止めるには専用のポケモンの道具を使う必要がありました。
後半からは、進化ポケモンの上に重ねるBreak進化、MレックウザEXの「Δ進化」をはじめとした古代能力を持つポケモンが登場しました。
また、ゲームに合わせてゼルネアスを始めとしたフェアリータイプが登場、BWで登場したドラゴンタイプは基本エネを持たなかったため、悪・鋼以来の基本エネ追加となりました。

この時代は、今プレイしている身からするとトレーナーズが本当に強かったですね。筆頭はピーピーマックス、トレーナーズポスト、バトルサーチャー、かるいしあたりでしょうか。サポートもプラターヌ博士、フラダリ等基本的なものから、オカルトマニア、にんじゃごっこ、ポケモンレンジャー等後にも先にもないようなものまで様々でした。今でも一部制限はかかっていますが、エクストラバトルの日で活躍していますね。

10.ポケモンカードゲーム サン&ムーン

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 1)当時のギミック

ポケモンEXに代わり、ポケモンGXが登場しました。違うところは大きく2点あり、1つは試合通して一度しか使えない「GXワザ」を持っていること。2つ目は進化ポケモンのGXが登場したこと。
個人的には、前回のEXシステムが、
①たねポケモン(とM進化)がほぼメインだったこと
②M進化の前と後、2種のハイレアが必要になること(今も然り)
と、まあ、見ていてあまり好みではなかった一方、GXはとても好きなシステムでした。

 2)当時の思い出(ポケカ復帰)

復帰する少し前から、無料でできるならとPTCGOを始めていました。XY末期~SM初期を過ごし、GXスタートデッキをきっかけとしたポケカ大ブームで復帰することに。といっても、どこも品薄、シングル市場では価格が高騰しまくり全く始める兆しが見えず。当時の再販パック「GXウルトラシャイニー」で復帰しました。復帰するにあたり、一番欲しかったのはプロモ化された「カプ・テテフGX」。特性の「ワンダータッチ」で山からサポートを持ってくることができ、シリーズ通して使われ続けました。特性が最強なのは言うまでもないですが、ワザ「エナジードライブ」もちゃんと火力が出る点が強く、当時の私は「ぶっ壊れだったミュウツーEXのワザをシステムポケモンが持つようになったか」と衝撃を受けた記憶があります。以前やっている時と違うのは、市場と情報の充実さ。これに尽きます。シングルカードがネットはもちろん店でも買える。ポケカのシングルが取り扱われていることに感動しました。情報についても、公式HPの充実だけでなく、YouTuberによる動画投稿・デッキ公開や強者のnote執筆、Twitter等で環境変遷が把握可能な点等、周りの環境すべてが変わっていました。その結果、プレイヤーのレベルが比べ物にならないくらい高くなったと思います。「環境デッキ」を把握していない対戦相手なんて今はほぼいないと思いますが、私が引退する前の段階では「環境デッキ」という言葉すら知りませんでした。雲の上でそうした考察は進んでいたのでしょうが、知る機会・術が少なかったということですね。

 3)ポケカ史上初の「サイド3枚」 TAG TEAM GX

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サン&ムーンを語るには外せない、シリーズ後期に登場したポケカ史上初の「サイド3枚」とられる最強のたねポケモン。間もなく迎えるレギュ落ちまで、活躍し続けており、大型大会でも多くの結果を残しました。最初のTAG TEAM、「ピカチュウ&ゼクロムGX」が登場してから約3年、多少(個人的にはかなり)インフレが進んだにもかかわらず、次シリーズであるソード&シールドのギミックがXYと同じような進化ギミックだったことから、TAG TEAMのHPを超えるたねポケモンは未だ出てきていません。
GXワザは様々ありますが、当時のダメージとしては破格の「3エネ200ダメージ」を持っているポケモンが多く、「相手のGX・EXに与えるダメージを+30」するサン&ムーン環境の必須グッズ「こだわりハチマキ」と合わせて「ゾロアークGX」等1進化のGXまで簡単に倒すことができました。それに加えて規定以上のエネルギーがつくことを条件に強力な追加効果が発生し、追加効果込みのGXワザは試合を決めてしまうほど強力でした。

 4)思い出のデッキ(TAG TEAM軸)

サン&ムーンは記憶が割と残っているので2つ残しておこうと思います。

①金欠レッドパーフェクション

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初めて大きな店舗大会で優勝した時のデッキで、炎エネルギーを「ミュウツー&ミュウGX」につけて、「レシラム&リザードンGX」等の技を使って戦う「レッドパーフェクション」の初期のものです。高火力のリザードン、バラマキのエーフィ&デオキシス、メタのラティオスと隙がありません。
当時、「ミュウツー&ミュウGX」の相棒は他にも強いポケモンがたくさんいましたが、「シングルが高い」と買い渋って作ったリストです(笑)。他のデッキでよく使われていたジラーチ+エスケープボードのコンボも採用しており、ごちゃごちゃしたリストになっています(よく回ってくれたな…)。
当時は先攻1ターン目のサポートが使用可能だったため、「カプ・テテフGX」→「カキ」とプレイすると場に炎エネが4枚付いたポケモンが完成し、相手の「ミュウツー&ミュウGX」が弱点を突いてこない限りは非常に捲りにくい環境だったと思います。そんな中目を付けたのは「エンニュートGX」。GXワザで、相手バトル場のエネをすべてトラッシュでき、先攻カキへの回答として採用していました。すべての場合で回答になるかと言われると怪しいですが、当日も一度決まったので満足しています。優勝でいただけた商品券で「金欠」は解消されました。

②悪アグロ

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うろ覚えの部分もありますが、初めて大型大会(JCS)に出たときのデッキです。「ウツギ博士のレクチャー」から、「アローラロコン」「ニャビー」「ニューラ」と展開し、次の番「アローラキュウコンGX」の特性からパーツを集めて「ガオガエンGX」に進化、特性で悪エネを3枚貼り、「マニューラGX」の特性でそのエネを「ブラッキー&ダークライGX」に付け替えて攻撃します。それなりに高い確率で、先2ブラックランス、先3デッドムーンGXと決まりました。パーツ+アタッカーで最初の番4匹の展開が必要で、相手に先攻を取られた場合は、先2で何かが欠けてしまうと復帰がかなり難しいですが、面白いくらいに回るので気に入っていました。当時「ゾロアークGX」デッキにピンで入ることがあった、相手のポケモン2匹に60ダメージを与えるジュゴンが天敵でした(JCS最終戦、先攻を取れたためにジュゴンを回避でき、対戦相手の方が悔しがっていたのを覚えています)。のちに「レッド&グリーン」が登場しますが、それを先2で打てれば先2デッドムーンGXも不可能ではありません。

11.ポケモンカードゲーム ソード&シールド

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ここまで来たのでついでに。

 1)ギミック

GXに代わって、サイドを2枚取られるポケモンVが登場。また、Vから進化するVMAX(サイド3枚)、Vstar(サイド2枚)が登場しています。XYのEX、M進化についても同じことを書きましたが、あまりこのシステムは好きではありません…。個人的にはHPのインフレが進んだシリーズだと思っており、Vは基本220,VMAXに至っては300を超えてきました。ゲームの「ダイマックス」に寄せたシステムなのでHPが増えるのは理解できますが、後世代のHPラインにに与える影響は大きいと思います。
また、ゲームのルールとしては先攻1ターン目のサポートが禁止に。更に、おそらくポケカ史上初めてカードのタイプ分類に変更が入り、毒タイプが超→悪、フェアリータイプがフェアリー→超に再分類された上「フェアリータイプ」が廃止となりました。

 2)思い出のデッキ(三神ザシアン)

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やはり「三神ザシアン」でしょう。久々に出場したCLで完走した際のデッキです。「大戦中サイド+1枚」という最強のGXワザと、たね3エネ230ダメージ+ドロー兼エネ加速付き、まさに最強×最強で、環境に柔軟に適応しながらソード&シールド時代を生き抜き、CL優勝という有終の美を飾りました。
当時の環境は三神ザシアンVSビクティニレッドパーフェクションと言われており、主に相手の「ミュウツー&ミュウGX」に相手をするために「ミュウツー&ミュウGX」「グレートキャッチャー」等が採用されています。「げんきのハチマキ」はHP190だった「ビクティニV」意識で入れた記憶がありますが、この大会を機に一気に頭角を現した「悪パーフェクション」等のオーラバーンを撃った後のガラルファイヤーVが倒せるようになっているのも結果的によかったです。明確に有利を取れるデッキは少ないものの、すべてのデッキに勝てる可能性がある本当に面白いデッキでした(このデッキを使っていたころは、まさか後にはこちらにもガラルファイヤーVが入って3色デッキになるとは思ってもいませんでした)。

12.最後に

ダラダラと書いてきましたが、ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。
改めて、ポケモンカード25周年、本当におめでとうございます。
一人のポケカプレイヤー、ポケカファンとして今後の更なるポケカの発展、ポケカによる輪の広がりを楽しみにしています。
ポケカ最高!!




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