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【BJ】ベーシックストラテジーでは語られない”16vs10”の本当の戦い方

皆さん、ブラックジャックでベーシックストラテジー使ってますか?当然使ってますよね。愚問でした。
さて、皆さん自分のカード合計が16で、ディーラーのアップカード10の時、どうしてますか?まさかチキッてスタンドなんてしてませんよね?そうです、この最悪のケースでも、ベーシックストラテジーは非情にも「はいヒットです」と言い放ち、僕らは飛んでしまうのです。

ただここ数年、海外のブラックジャック研究グループが、彼らの掲示板で議論し、その結論として発信しているところによると、自分のカード計が16、相手10のとき、あるカード環境下ではヒットではなくスタンドをすべきという最新の調査結果を明らかにしています。

ベーシックストラテジーは、あくまで一般論の戦略

現在世の中に出回っているベーシックストラテジーは、特定のカード環境(たとえばデッキ数や、スプリット後のダブル、スプリットの有無など)に偏ることがないように、あくまで一般論として計算されています。つまり、ある一定のデッキ数で、毎回用意されたデッキ全体から1枚を引く確率と、プレイヤー側のカードはあくまで2枚で構成されることを前提として計算されています。
つまり、ハートの5を1枚使っても、2枚目にハートの5がでる確率は本来は1枚分少ないはずですが、計算ではほかのカードと同じ確率で出現する方式になっているものがほとんどです。8デッキ計算の場合、カードは416枚なので、カードを引く確率は毎回1/416 というわけです。つまりたとえばハートの5を引いたらをそれをシューに戻してシャッフルし、その後2枚目を引くのと同じ方法で計算しています。本来は2枚目は1/415 3枚目は1/414 と母数が減るはずですが、そこに確率差はほとんどないだろうという前提があるために、計算しやすいこの方法が取られているのだと思います。

10vs16をスタンドすべきカード環境戦略とは

本稿の以下の部分では、この一般論で算出されたベーシックストラテジーに、海外では最近論じられはじめているにも関わらず、日本のブラックジャック解説サイトではほとんど触れられていない戦略、実際のカード環境を加味した、プレイヤーカードが計16 vs ディーラー10でもスタンドすべき条件を紹介しています。

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