質問コーナー(股関節の手術をしている人に対して)

Q:あぐらですが、股関節の手術をされた方は、解剖学的には、やらせない方が良いのですか?精神的に怖くてかけないのか?生徒さんでいらっしゃるので。


A:質問ありがとうございます!!
股関節の手術はどんな手術か、どこを切っているかが重要です!!

もし生徒さんが、病院で言われたやってはいけない姿勢や足のポジションを覚えていれば確認してください!!

股関節の手術は大腿骨頭頸部骨折でも色んな方法の手術方法があります。どの辺りを切っているかで、どんな手術の方法だったのか予測でき、行ってはいけないポジションが変わります。

人工骨頭を入れているのであれば、やってはいけないポジションがあります。

THA(人工骨頭全置換術、Total Hip Arthroplasty)を行った人の方が脱臼のリスクは高くなります。つまり、股関節の関節をすべて取り換えている人になります。

THAは変形性股関節症から関節が変形、痛みが出現し手術に至る方が多いのです。

人工骨頭置換術(Bipolr Hip Arthroplasty)を行った人は転倒や転落などにより、大腿骨頭が壊死を起こした場合に大腿骨頭を切除し金属、あるいはセラミックで出来た骨頭で置換する手術です。

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上記は様々な術式の紹介です。
脱臼のリスクがあるのはTHAと人工骨頭置換術後の方ですが、骨折なので、発症して間もない場合は他の手術していて人も捻じれのストレスはあまり良くないです。

人工骨頭の場合は手術の際一度脱臼させているので、その動きで脱臼しやすくなっています。
なので傷口かどこにあるのかが重要です!!

あぐらは後方に傷口がある人にはやらせない方がいいです!!

なぜならその動き自体は大丈夫でもそこから動こうとした時にやってはいけない方向に動いてしまうことがあるからです。


大腿骨頸部骨折術後、人工骨頭全置換術(THA)の脱臼肢位(やってはいけないポジション)

後方アプローチ術:股関節の屈曲、内転、内旋

前方アプローチ術:伸展、内転、外旋

※いずれにしても捻じれる動作が一番脱臼しやすい。

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