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病態評価の次にすること ~機能評価と病態評価は別もの~

こんにちは! 理学療法士の笹川です。


以前に慢性疼痛疾患など痛い関節を
改善させるためにはまず

痛みの原因を調べる

必要があることをお話ししました。
⇒ 病態評価 ~これを診ないとどこが痛いのか分からない!!~


膝関節であるなら、たとえば
鵞足部がどのように牽引ストレスに
晒され痛んでいるのかなど
お話ししました。


脛骨の回旋がどのように起こっている
のか、そして圧痛のある部位がどんな
動きで痛みが出ているのか

これを調べることによって初めて
”痛みの原因”

がわかります。


もしこれを調べずに施術するなら
施術結果はマグレになってしまいます。


原因が分からずに施術しているの
ですから、本当に改善しているのか
すら分からないのです。


で、

病態評価というのは・・・


① どこが
② どのように動いて
③ 実動作でどうなっている


のかを調べることで病態評価
を行う方法を解説しました。


具体的には圧痛所見、静的、動的
アライメントを確認することで、
あらゆる関節の痛みの原因が
分かります。


これが分かったら
施術ができるかというと・・・


そうではありません。


なぜならば異常な関節の動きが
なぜ引き起こされるのかを調べる
必要があるからです。


???

と思った人は整理しましょう。
病態とは痛みが出ているところ
を調べることです。


次にすることは機能評価をします。


機能評価とは関節可動域や
筋力テストなどを指しますが、

なぜ異常な運動が引き起こるのか
を可動域(筋肉の固さ、関節内の
副運動の制限)、筋力を調べて


異常運動の原因を調べるのです。


病態評価は異常を調べます。
機能評価は異常がなぜ起こるのかを
調べることです。


具体的に話すと


鵞足部の牽引ストレスによって痛みが生じる
という結果は病態評価です。


ではなぜ鵞足部の牽引ストレスが
生じるのかは、

内側ハムストリングスが筋力低下を
起こしていたり、殿筋が筋力低下を
起こして膝の回旋運動を制御できない
時に鵞足部にストレスが生じます。


その他にも外側広筋が固くなりすぎて
膝蓋骨が外側変位し、内側膝蓋支帯
とともに痛みを生じさせる場合もあります。


これらをしっかりと調べることが
できると

本当に施術で行うべきことは
単純になるのです。

病態評価を行った上で、
機能評価を行うことができれば


施術プログラムができ上がります。
その中でも優先順位ができます。

もしも施術しても思うような
結果が得られない時は、痛みの原因自体や
機能評価の仕方が間違っていることになります。


これは理学療法士だけでなく
整体師も柔整師も鍼灸師も・・・

人の姿勢、運動を改善させる施術家で
あるならすべての人ができなければ
ならないことです。


ぜひ

「なぜ患者さんの関節は痛いのか」

の理由や原因を突き詰めてくださいね(^^♪

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