「術後理学療法」の実地問題【理学療法士国家試験】
理学療法士国家試験で出てくる内容を解説。
今回は術後理学療法についてです。
主に整形外科の領域、そして実地問題で出てきます。
解剖学などと違い、明確な答えが示されにくいジャンルでもあると考えています。
そんな実地問題で出てくる術後理学療法の問題を攻略できれば、得点を伸ばせると思いますので、最後までご覧ください。
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この記事を試験勉強に使っていただけますと嬉しいです。
このように、第57回、第58回と偶然かもしれませんが午前の8問目に出題されます。
ほぼ毎年出題されているジャンルの問題ではないかと思います。
結論
いきまり結論を言います。
リスクを取りすぎても取らなすぎても不正解
バランスの良い選択肢を選ぶ
以上です。
これだけでは理解できないと思いますので、上記の2問を解きながら解説します。
第58回理学療法士国家試験午前8:実際の解答と解説
ポイントは「術後翌日」=急性期であるということです。
この時期はリスクの取りすぎに注意が必要です。なので、選択肢の中にリスクの取りすぎがないかをまず探します。
まずは2の超音波療法はプレートが入っていますし、時期的に物理療法は行わないと考えます。
次に3と5ですが、これは時期尚早ですので、リスクの取りすぎです。
4はリスクは負っていませんが、歩いたりしても問題ないはずなので、安静は不要です。
このように不要な安静などリスクの取らなすぎも不正解になります。
消去法的に1を選び正解しました。
この問題はリスクの取りすぎと取らなすぎが明確で、消去法で選んだ1が最もバランスが取れているといえます。
第57回理学療法士国家試験午前8:実際の解答と解説
この問題では、選択肢毎に理学療法の実施時期が違っているので、その時期に合わせたリスクの取り方をしているかを見極めます。
1と3は翌日の手術部位近くの関節運動や荷重ですので時期尚早かと思います。
2は膝関節の運動なら良いのかな・・・?というくらいで微妙です。
4は言っている意味が私には理解できなかったので、選択肢から外しました。
5は骨折部位から少し離れているし、2週間は遅すぎるのではないかと思います。(いつが適切かは明確に答えられませんが)
この問題では自信を持って「2」と答えることはできず、消去法的に2が最もバランスが良かったため選択し、正解した問題でした。
まとめ、もう一度結論
リスクを取りすぎても取らなすぎても不正解
バランスの良い選択肢を選ぶ
そのために、正解を決めつけず全ての選択肢に目を通しましょう。
どの問題でも全ての選択肢に目を通したほうがいいですが、このジャンルの問題は特に全ての選択肢に目を通すよう意識しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。未来の理学療法士、理学療法士の未来のため発信を続けて参ります。今後もよろしくお願いします!