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【心電図】第57回理学療法士国家試験:午後11−15【脳画像】

第57回理学療法士国家試験を5問ずつ解説。

私がどういう手順で問題を解いているかを解説しています。実戦で役立てると思います。


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それでは参りましょう!


午後11【心電図】

・SーT間が延長している
・不応期はむしろ延長しているので1は違う。
・P、P-Q、QRSの変化がないので2−4は違う。

5を選択して正解でした。


午後12【胸部画像】

・左側臥位なので左の胸部が下、右が上になっている。
・左側はベッドにつくので、ついていない場合より換気は少なくなる
→4と5は違う。
・1、2、3のうち1が最も低吸収域

1を選択して正解でした。


午後13【変形性股関節症、THA】

・股関節内旋は×
・
3日間安静は長い
・
術後2週45°以上屈曲しないのは可動域制限を作ってしまいそう
・
免荷期間が長すぎる。すぐに荷重して良かったと思う。

→1、3、4、5は違う

2を選択して正解でした。


午後14【脳画像】

・画像からは脳幹の萎縮あり?運動失調or進行性核上性麻痺?PD?
・失語や他人の手徴候(失認)といった高次脳機能障害はなさそう
→1と5は違う
・運動失調なら2はあり、進行性核上性麻痺なら4はあり。

2を選択して不正解。3が正解でした。


〈反省会〉

・パーキンソン病は通常のMRIでは特異的な変化がないことが特徴。
・多系統萎縮症では、T1やT2画像で被殻、橋底部、小脳皮質の萎縮が見られる(細かくは書きません)。
・進行性核上性麻痺では、中脳被蓋部の萎縮、前後径の短縮、上小脳脚の萎縮、FLAIR高信号などが指摘されている。
・以上から問題は進行性核上性麻痺か?

参考文献
服部憲明:パーキンソン病の画像診断の進歩.神経治療 Vol.36 No.4: 519-521, 2019


午後15【二分脊椎】

・第4腰髄残存なので大腿四頭筋が機能する。足関節は機能しない。
・1だと足関節をフォローできない
・4、5はフォローのしすぎ
・杖を使うか使わないかで迷う

2を選択して正解でした。3も正解でした。


頭の良くない私が使っていた解答法です。参考にしてください。


前回記事


※第57回理学療法士国家試験、第57回作業療法士国家試験の問題および正答について(厚生労働省)を加工して作成

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html


最後までご覧いただきありがとうございます。未来の理学療法士、理学療法士の未来のため発信を続けて参ります。今後もよろしくお願いします!