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医療従事者として働くと刷り込まれる思考の癖
私は20年間、病院勤務をしてきました。
そして改めて自己のキャリアを振り返り、
病院を退職しました。
今、起業に向けて自分の道を切り開こうと
頑張っています。
そんな今、自分が感じる医療分野ならではの
思考が無意識に刷り込まれているかもと
思い、今回はまとめてみました。
あくまで、個人の感じた事ですので、
そうかもね~ぐらいで
見ていただければと思います。
インシデントを起こさない
「医療ミス」
メディアでこの言葉は、注目されやすく
多く取り上げられてきたため、医療側も
患者さん側も敏感になっています。
その中で働くと、様々なリスク回避が
必要で、それが日常になると、次のような
思考になりやすいと思います。
「最善よりもミスしないことが重要だ」
![](https://assets.st-note.com/img/1712307349296-huLy5jKTIu.png)
つまり、ミスは悪という認識を刷り込まれ
ミスをすれば評価は下がり、最善の策より
最も安全・安定な選択をされやすいと
思います。
もちろん命に関わる事には安全策が最善策
なんですが。
この環境にいると、チャレンジという
失敗やミスから学び成長する機会を
自ら飛び込もうとする思考は失われ
やすいと思われます。
実際の現場でも挑戦した行動よりも
ミスした時に多くの注目が集まります。
専門職としての能力向上が最優先
専門職が集まっている医療分野では、
それぞれの分野で専門性を高めています。
その中で、経営に携わると利益をもたらす
ために必要な方策を実行することになり
ますが、お金を稼ぐことは、患者さんを
どのようにコントロールするかなど、
純粋な患者さんのためにという動機と
少し異なることがあります。
そのため、
「利益、利益ばっかり言わないで。
私は利益じゃなくて患者さんのために
働いている」
という思考が強まり、経営状況や
病院理念などには無関心になりやすいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1712312877812-3dkJTUzln1.png?width=800)
お金の事を言う人は非人道的だ
というような雰囲気もあります。
病院が潰れそうでも、自分の専門性を
高めていれば、別の病院で同じ仕事が
できる。だから病院のためにという
行動は起きにくいです。。
逆に考えれば専門知識以外の知識を
習得する時間は減り、変化の激しい
この時代に対応する人材は育ちにくい
と思います。
頑張り損
現在、医療の保険料は財源が切迫しています。
診療報酬改定でも少ない財源でやりくりする
工夫がされています。
その中で診療報酬によって収入が得られる
病院、従事する人の給与は上昇する予測が
立ちません。
私も長年病院に勤めていましたが、
年に1回の昇給は500~数千円程度。
役職手当も数千円・・・。
(残業している部下より少ない)
その中で、徐々に刷り込まれるのは、
「頑張っても頑張らなくても収入は同じ
頑張らない方が効率いいよね」
だけど・・・
医療を目指したんだから、患者さんに
尽くすのが当たり前
頑張らなきゃいけない
そんな思考がつきまといます。
まとめ
医療分野で働いていると
自然に身についてしまう思考が
少なからずあると思います。
その思考に身を委ねるのか
自分の意志を持つのか
今後のキャリアを考える時に
障壁とならないよう、立ち止まって
自分の持つべき思考を考えて
みてはいかかでしょうか。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
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