外を走るVS室内で走る?みんな知らない科学的に異なる5つの点(スペシャルライター高田先生)
今回のスペシャルライターはNYで大人気セラピスト高田先生です!
ではどうぞ!
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ニューヨークシティではトレッドミルを使用するランナーも大変多いです。
そうしたニューヨークシティのランナーから寄せられる質問として
「外を走るのと室内トレッドミルで走るのとで違いはあるの?」
「外を走るのと室内トレッドミルで走るエクササイズとで効果の違いはあるの?」
などがよく聞かれます。
答えは単刀直入に「Yes」です。
外を走ることと室内トレッドミルでは、その心肺系へトレーニング効果(カーディオエクササイズ)やランニングフォームなどのバイオメカニクスにおいては似たデータが示されています。
しかし、筋肉の出力の仕方や使い方やまた脳への影響、生理学的影響などは全く違ったものになると思います。
今回は5つの点から
外で走る・室内で走るの違いをお伝えします!
外を走るのと室内トレッドミルマシンで走ることの共通点は?
まず外を走るのと室内トレッドミルマシンで走ることの共通点をみてみましょう。研究結果などをみると以下の2点は同様のデータが得られています。
1、心肺系のデータ
心拍数や呼吸数、そして消費カロリーなどは大きな差がないと言われています。カーディオエクササイズとして、またはた体脂肪を燃焼させるダイエットとしては外を走るのと室内トレッドミルマシンで走るのでは大差はないと言うことになります。
ただ私はこのカロリー消費量に関してはかなり懐疑的です。現在の科学では個々人の体内で使われている実際のカロリー消費量を正確に測定するのは不可能なんですよね。。。
巷で言われている消費カロリーとはあくまで物理学上の計算に基づいたカロリー消費量です。なので同じ身長体重の人が全く同じ運動をしたとしても、実際のカロリー消費量は個体差にかなり違いがあると私は考えています。
2、キネマティクス(運動学)&バイオメカニクス:Kinematics & Biomechanics
運動学(キネマティクス):働いている「力」については扱わず、物体の「動作」勉強する学問。要するにフォームを分析・解析すること。
バイオメカニクス:生物の動きを分析する学問。例えば関節の動きや筋肉の動きなどの動きのメカニクスを分析、解析すること。
いくつかの研究を見ると、バイオメカニクス、キネマティクスにおいて、外を走るのと室内トレッドミルマシン上を走るのことの差はないです。
要するに形として、外から体の動きだけを観察すると「走り方、ランニングフォーム、関節の動き、筋肉の動きなど」は同じだということです。
外を走るVS室内で走ることの5つの違いは?
では外を走るのと室内トレッドミルマシンで走ることは全く一緒なのでしょうか?
もちろん違います。
走り比べたことがある人であれば分かると思いますが、同じ距離を同じスピードで外を走った時と、トレッドミルで走った時に同じように感じたでしょうか?
ほとんどの人が外を走る時の方がキツイと感じると思います。
注:研究では外を走った方が長い距離を走れるというデータがあります。しかしこれは景色などが変わることによって起こされる精神的な要因が主です。
外を走る時は風、日光、温度、そして湿度などの天候にも左右され、また起伏などがあることからトレッドミルのように真っ平の道を常に走れる訳ではなく、外を走る方がキツイと感じる人が多いようです。
それ以外にもわたしは外を走るののと室内トレッドミルマシンの違いは以下の点にあると思います。
1、Propulsion (推進力)
2、Kinetic(運動力学)
3、Variability(変動性)
4、Optic(optical) Flow(オプティックフロー)
5、Hormon, Neurotransmitters(ホルモン、神経伝達物質)
この5つの点から違いを深掘りしていきましょう。
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