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教科書には載っていない筋の作用(スペシャルライター成田)

今回はスペシャルライターの成田さんです!どうぞ↓

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理学療法士の成田です。

今回は教科書には載っていない筋肉の作用を解説したいと思います!
この記事を読んだ方々に少しでも驚きを感じてもらい
臨床の考え方に新しく取り入れて頂ければ幸いです!

まずはタイトルとは逆の基本からおさらいです!


教科書に載っている筋の(通常)作用


これは一般的に知られた基本的な作用になります。

どの筋の作用も基本的には関節中間位が開始姿勢です

「当り前じゃないか!」

と思ったかと思いますが
実はそうでない作用が教科書には書かれています。

①内転筋
起始:恥骨
停止:大腿骨内側
作用:股関節の内転作用
   薄筋のみ膝関節屈曲作用

ですがもう一つ忘れてはいけない作用が!

・股関節伸展位からの屈曲
・股関節屈曲位からの伸展


つまり関節中間位に戻す作用です。

僕はなぜ開始肢位が中間位でないのか不思議でした。
それと同時に感動しました!
純粋におもしろい!と

同じような筋が他にもあります!

②腕橈骨筋
起始:上腕骨外側上顆
停止:橈骨茎状突起
作用:肘屈曲

腕橈骨筋も同じく
肘関節屈曲作用の他に

・前腕回内位からの回外
・前腕回外位からの回内


という内転筋と同じく中間位に戻す作用があります

気になるのはなぜ一部の筋だけ

「空間の位置関係を踏まえた作用なのかというところです」

他の筋では?!

実は!!!!!

他の筋でもそういうことが起こります!


教科書には載っていない特殊な作用と、なぜ特殊な作用が生まれるのか代表的な筋と臨床症状も合わせて紹介します!


筋の特殊作用が生じる理由



まずはどうして教科書に書いてない特殊な作用が生まれるのか解説します。
嫌いな人が多いバイオメカニクス的な説明を宇宙一簡単にします

「基本的な作用は力の方向が変わることで別の方向の力が生まれます」

図で説明します。

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