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「七日と道徳 -維新編-」千穐楽

【最初にーこちらのお話はチャリティマーダーミステリーをもとに作られた空想です。チャリティイベントとしてチケットは販売していますが、実公演があったわけでも、あるわけでもありません】

4/15「七日と道徳」本公演のチケットはこちら
会場:RedRumStadium 

NOAH'S PLAN(久保よしや/きつね)さんが発起人となってスタートした「七日と道徳」もいよいと4/15の本公演を残すのみとなっています。店舗によってはまだ前日譚を公演しているところもありそうですが、SWAN DIVEが行っていた「七日と道徳 -維新編-」は、本日無事に千穐楽を迎えることができました。4月4日にスタートし、あっというまの7日でしたが多くの方にご参加しただき感無量です。本公演までご来場者数は分からないのですが、それが1人でも10人でも100人でも、今回の「七日と道徳」という新しい試み、そして厳しい状況に追い込まれているマーダーミステリー店舗そしてマーダーミステリーそのものを愛して、支えていただいたことを心から御礼申し上げます。

七日と道徳は大きく分けると2つに分かれています。ノアズプランによる「七日と道徳」これが4/15に行われる本公演です。現在もチケット販売を行っています。もしよければご協力ください

一方で、この企画でご支援いただく店舗や、それ以外のレーベルによって様々な作品群が登場しています。私はこれらを「前日譚」と表現しています。規範のない自由な世界で生まれてくる前日譚の世界観はそれぞれの発想を活かした素晴らしい試みだと思っています。

事の発端となった前日譚はこの2つです

この2つは、作者に確認したわけではありませんが手塚治虫先生の名作「火の鳥」のオマージュです(決めつけ)七日と道徳というメインストーリーに対して、異なった時代に起きたできごとを設置することで、壮大な人類の歴史を彩ってきた「七日と道徳」という出来事をつないでいくという火の鳥の手法を巧みに利用したといえます。

また、多次元構造的に人ではなくAI糸電話の世界線を描いた糸電話編、

現代編という位置づけになるであろう「女王の暗殺編」と「ひだまりの記憶編」などが生まれています。

(この原稿は4/5頃に書いています)

個人的に、どこの公演かは分かりませんが、この「なのかとみちのり編」が一番好きです。

さて、SWAN DIVEとしても、この前日譚の公演を行うことになりました。火の鳥のような人類の起源から未来までを描く壮大なスケールのなかで、すでに現代も描かれているので、どこを書くのかを悩みましたが、今回は火の鳥のタイトルをオマージュしようか最後まで悩んだ結果「維新編」を書くことにしました。

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「七日と道徳」本公演はウイルスとの戦いを描いています。これは暗く長い明けるかどうかもわからない不安の中を進んでいく恐怖との戦いとも言えます。しかし、終わらない夜がないように、いづれ人類はこの戦いに勝利すると信じており、この「やがてくる夜明け」というフレーズが「維新」というキーワードを私に天啓のように与えてくれました。それが今回執筆した「七日と道徳 維新編」という形で皆様に提供することになったのです。

すでにプレイした方にはお話しても大丈夫ですが、倒幕に向けた計画決行まであと7つの刻を残すのみとなった志士達が目前となった状況において、自分たちが進むべき道が正しいのか、そして幕府に寝返った裏切り者は誰ナノカ?計画目前の7人の志士に襲った仲間の死。維新という強き意志と拭いきれない不安に駆られる感情、自分たちの正義が本当に正しいのか、そんな歴史物として存在感を出せる作品を目指しました。今回は具体的な内容に関しては割愛しますが、今作の目玉として、作中には実際の白鳥と兎がギミックとして登場しました。本来は狐も出す予定だったのですが、ワシントン保護条約の関係上、準備しきれず断念しました。

白鳥を登場させるギミックはSWAN DIVEが得意とする「来てくれたお客様にワクワクと驚きを提供する」スタンスにぴったりではありましたが、地下スペースである駒込ガレージでは白鳥がいられる水辺がなかったため、プレイスペースを池のある野外に設置しなければならなかったため、開催場所に苦慮しました。最初から公園を集合場所にしてしまっては意味がありませんので、まずは駒込ガレージに集合してもらい、その場でブルーシートとランチボックスをプレイヤーにお渡しして「公演だけに公園に行きましょう!」と満面の笑顔でお伝えしましたが、大半のお客様から「おやじギャグ…」と言われたのは、まだまだ作者としてそしてゲームマスターとして未熟と言わざるを得ません。

他にも思い出は色々ありますが、とにかく皆様の協力なしにはここまでの大きなムーブメントにはならなかったと思っています。全ての店舗、全ての公演それぞれに感謝があるかと思いますが、あらためて深い感謝とこの戦いを超えた先に皆で笑顔で再開できる日を心から願っています。

さて、いよいよ本公演まで数日となりました。チケットの販売もあと僅かです。この記事を読まれている方の多くはすでにご協力頂いたかと思っておりますが、本公演のエンディングのひとつをSWAN DIVEが担当しております。各店舗の、そしてマーダーミステリー文化の行き先を、太陽はかならず昇るはずです。また何処かの現場で皆様と会えることを楽しみにしております。

4/15「七日と道徳」本公演のチケットはこちら
会場:RedRumStadium 

サポート心よりお待ちしています。頂いたサポートは駒込ガレージの維持や新しいコンポーネントの研究費用になります。