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「伝書鳩」をNGとしていないワケ

V界隈に足を突っ込んで久しい皆さまでしたらきっとご存知かと思いますが、
各アプリやシステムで定められている「利用規約」の他に
そのライバーさんの枠に適用される「枠でのお約束」というものがあります。
今回はそのお話です。

「枠でのお約束」ってなぁに?という方のために少しだけ説明を。
(ご存知の方は「ここから本題」に飛んで頂いても大丈夫です。)

ライバーさんのプロフに、以下のような記述があるのを見たことはあるでしょうか?
(以下はあくまで私のメイン戦場=IRIAMでの話になりますので、他界隈のVさんでは色々と異なる場合があります。お含みおきの上お読みくださいませ)

24.6.26現在、私の枠でのお約束です

確認頂くと分かる通り「それはそうやろ」なことを並べていますね。

※ちなみにラスト2行は配信を始めた当初からあったものではなく、枠内トラブルでリスナーさんをブロックさせて頂いた後に追記したものです。

幸い私は(多くのライバーさんを悩ませると噂の)ガチ恋に当たったことも
上記記載の枠内トラブル以降、困ったリスナーさんに悩まされ続けるということもなく、1年以上配信を続けることができています。
元々人の入れ替わりがそれほど激しい枠でない、というのもその理由ではある( ˘ω˘ )
加えて前者については、元々ママライバー&推しは夫と子ども達、と自称しているので、湧きようがないと言えばそれはそうなんだけども( ˘ω˘ )

ここから本題

ここから禁止事項に記載していないひとつの事項と、その理由を説明させてください。

いわゆる伝書鳩(配信中の伝言行為)について、私は禁止事項にあえて記載をしていません。
また、絶対NG!という考えでもありません。
しかし、自枠内で特定のライバーさんを想定した話をする時は、はっきりとした名前は出さない、あるいは「分かる人には伝わる」程度の言い方を心掛けています。

以下、その理由をつらつらと。

【そもそも】禁止事項をいっぱいにしたくない

この禁止事項は「仔あど③(幼稚園生レベル)」でも説明すれば理解できる程度を想定しています。
今日び取扱説明書とか規約とか、隅から隅まで読んでくれる方ってめちゃくちゃ少ないじゃないですか。
プロフ読みに配信に来たんじゃなくて、私と話すために来てくれてるんだから、禁止事項は少ない方がよし。

【実は】私自身が伝書鳩されることは嫌だとは思っていない

IRIAM配信は、IRIAMのアカウントが必要であること、入室時に必ずメッセージが表示されることから
他の配信アプリに比べてもブラックボックスになりがちです。
そのため「自分の名前を他の枠で出さないでほしい」と禁止事項に記載するライバーさんが多いと考えられます。

しかし私は、私自身が「Vライバーの賽子あどら」というコンテンツである以上、
「名前を出すこと」を禁止する行為自体がコミュニケーションを阻害する恐れがあるのではないかと考えています。

【ただし】文脈や枠の雰囲気として、「名前を出すこと」が妥当であればの話

だからと言って他の枠で私の名前を羅列するだけのコメントをしていいか?
全く空気を読まず自語り的にコメントしてもいいか?
それはNOでしょう。

「コミュニケーションを阻害しない」ために許可している名出しが、結果的にコミュニケーションを阻害しては本も子もないからです。
枠内の皆さんが心を通わせるツールの1つとして使って頂くのは大歓迎。
でも、その行為が誰かにネガティブな感情を抱かせてしまうとしたら?
それは本意ではありません。

例え「他枠での名出しNG」の記載がない方でも、「はっきりとした名前は出さない、あるいは『分かる人には伝わる』程度の言い方を心掛けて」いるのはそういった理由です。

伝書鳩って誰のため?

意識的/無意識的かを問わず、いわゆる「鳩行為」が何をもたらすのかを考えてみたいと思います。
「全ての人は自身が善だと思う行動を取る」という考え方を基にすれば、「鳩行為」自体も行為をしている人にとっては善のはず。

もしかしたら、「あの枠で宣伝してきたよ!ほめて!」という気持ち。
もしかしたら、「仲良しのライバーさんだから話しても大丈夫」という気持ち。
もしかしたら、ライバーから直接「宣伝してきて」と頼まれているリスナーかもしれない。
今起こっている以外のことは基本的にブラックボックスですから、本当のところは分かりません。
でも、誰かのためにしろ自分のためにしろ、「悪意から」ではなく「善意から」行っている行為なんですよね。

その「善意」の受け取り手、私一人なら気にしないんです。
「それがあなたにとっての善なのね」と受け止めることができるから。
ただ、この考え方はだいぶ特殊です。
(もしこの考えが広まったら、もっとみんな楽に生きられるかもしれない…とはちょっと思うけどね)

大半の人は「そうではない」という認識になってしまいます。
場合によっては「悪意のあるリスナー」というレッテルを貼られてしまう。
善意から行っていることのはずだったのに、それってとっても「もったいない」ことではないでしょうか?

伝書鳩ではなく、看板であれ

もし、あなたに誰か「推し」がいて、どうしてもその人のことを誰かに紹介したくなってしまったとしても、実は直接誰かに「推しです!!」って伝える必要はないんですよね。

その推しが大好きな「あなた自身」が素敵な人であればあるほど、あなたの推しも素敵な人に見えるから。
逆に、あなた自身が反魅力的な人であればあるほど、あなたの推しの輝きも目減りしていきます。

例えば、せっかく縁あって同じ枠を共有することが出来たのであれば、
枠外の誰かの話(例えそれがどんなに素敵な推しの話であっても!)より、あなた自身の話が聞きたい。
私の話も聞いてほしいし、同接したリスナーの話も聞いてほしい。
そうしたら「素敵なあなたが推している人なら」と心を動かされる人がきっと現れます。

あなたが伝書鳩ではなく看板であれば、自ずとあなたの推しにもプラスになると、私は思います。

【閑話休題】人の心を動かすには

「誰かの心を動かそう」と思ったらあなたはどういう行動をとりますか?
勧誘する?懇願する?命令する?やり方は色々あると思います。

例えば、イソップ童話の北風と太陽。
例えば、古事記の天岩戸伝説。
頑なな旅人の上着を、ぴったり閉じられた岩戸を開いたのは誰だったでしょうか。
上着を脱いだのは旅人自身、岩戸を開けたのは閉じこもった天照大神自身でした。

人の心を誰かが無理に動かそうとすれば、そこには必ずと言っていいほど「ひずみ」が生まれます。
「ひずみ」はいつか大きくなって大きな溝やヒビになります。

あなたの心を動かせるのは、あなた自身。
あの人の心を動かせるのは、どうしたって「あの人自身」なんです。

「誰かの心を動かそう」と考える前に、まず自分の心が動くことを考える。
「他の誰が心を動かしてくれなくても、自分の心が動くから私はこれをするんだ」ということを続けていると
不思議と周りの人が付いてきてくれたりするものです。

最後に、禁止事項(24/6/26時点)をちょっとだけ補足

禁止事項ちょっと完結にまとめすぎたか?とちょっと思ったため
良い機会なので補足しておきます。

  1. リスナーさん同士のケンカ宣伝は流れを読みつつ控えめ推奨
    →やり合いたいならDMでやってくれ、私や他のリスナーさんを巻き込むな

  2. 他ライバーさんの悪口
    →悪口より建設的な意見がほしい

  3. 宣伝は流れを読みつつ控えめ推奨
    →宣伝はしてもいいけど空気読んでね

  4. 度が過ぎた誹謗中傷はブロックしますm(_ _)m
    →誹謗中傷より建設的な(ry
    ※誹謗中傷の対象が枠主自身じゃなくても良い気分はしないからやめようね

  5. 自語りやおせんしトークは流れを壊さない程度&他リスナーさんに不快感を与えない程度でよろしくです!
    →自語りもおせんしトークも聞くのは嫌いじゃないよ!
    ただそれは「私は」って話だから、他のリスナーさんもそうであるかどうかは考えてよろしく!

最後の最後に

改めて、こうやって考える機会をくれたライバーさんとリスナーさんにたくさんの感謝を(*'∀'人)
この記事を書くに至った特定の出来事はありますが、私がライバーやリスナーとして経験した数々の枠やXでの経験を種にしてこの記事は書かれています。

また、この記事はあくまで「私はこう考えているよ」というものであって、
「こうしなきゃダメ」みたいな意味合いではないことは改めてお伝えしておきます。
(極力押し付けにならない言葉選びをしたつもりですが、そう感じられてしまったらごめんなさい!
精進するのでこれからも生温く見守っててください。)

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