お酒がもったいない

 これを書く前に、花火大会だったし、今日は日本酒でも飲むかと、準備していざPCの前に座ると、猫がおちょこの酒をひっくり返して、大惨事になっている。いや、大惨事という程でもないか――――
 どちらかというと、酒で濡れた手や身体を舐めている猫のほうがどうなるか、という所ではあるが、今更どうしようもないので、見守ることとして、またひっくり返されると嫌なので、焼酎の水割りを作ってきた。あぁ、水がまた減っていく。

 子供が英語を習っているのだが――――そもそも英語を習わせるというよりは、近所の保育園に空きがなくて、近所の民間のインターナショナルプリスクール(幼稚園と同じような時間預かってくれる。)ならすぐ入れたので、入っていたのだが――――そこがたまたまとても評判がいい所だったようで、小学校入る頃の英語力が余所と比べてずば抜けているという理由で、遠くから通わせている親御さんもいたりして――――英語よりも何よりも、いろいろな国籍や人種の教師たちがいる環境というのがとてもこれからの時代を考えるととてもいいなと思って、英語よりもそこを気に入って通わせていたのであるけれども――――いまとなって解るのだが、教師陣のレベルが、カリキュラムや学校のシステムもいいんだろうが、とにかく教師陣の人間力がズバ抜けて高かったのであるが――――

 なんと潰れてしまったのである。幼児教育無償化の波に乗らなかったり、経営者が高齢だったとか、色々理由はあると思うのだが、とにかく跡形もなくなくなってしまった。

 潰れようが通っていた理由がなんだろうが、1歳の後半から、3歳になった年度末まで、2年は通ったので、日本語と英語が年相応にどちらも喋れるように育っているし、なによりも発音がネイティブに仕上がっている。英語とは年取ってからも喋れるようになるだろうが、発音だけは年取ってから身につけるのは大変だから、こうなってくると欲が出てくる。

 ただ近所に同じような、評判のよい施設があるのかというと、当時はなかった。最近、新規でいくつか出てきたけど、当時はなくて――――両親の仕事の都合もあるし、仕方なく保育園に通わせつつ、アフタースクールの英語教室にとりあえず週1回通わせる事として、サマースクールをはじめ、冬休みや春休み期間にスポットでやっているその手のスクールに入れる事としてやっているのだが――――まぁ、どんどん英語は駄目になっていく。発音もどんどんカタカナになっていく。あぁ、あの2年はなんだったんだろうと。解ってはいたけれども、やはり毎日そういう環境に身を置いてないと、まだ自ら学ぼうという意識の薄い子供ではそんなものなのだ。仕方がない。

 ただ、当時通っていた先生の事を、子供が凄い慕っていて、2年たった今でも先生に会いたい会いたい言うのだが――――実は潰れてしまったスクールはフランチャイズだったので、その他の校は残っていて、当時担任だった先生もその他の校に残っていて、行かせようと思えば行かせられるのだが。
 しかし、その先生がいる校が、そこそこ遠くて、ドアトゥドアで1時間少々取られるので、往復2時間以上取られる。それを行き帰りで4時間以上の時間が奪われる事となる。8時前に家を出て、11時前に帰ってきて、13時前にはまた迎えに行って、16時前に帰って来る、というようなタイムスケジュールである。ほぼ1日仕事になってしまう――――更には0歳児もいてまだ保育園に入れていないので、その子の面倒も見なければならないので、両親の手は塞がり、仕事のはほぼ出来ない状態となる。

 そこまでして行かせるかとなるのだが、1週間ぐらいならと行かせてみた。

 たった1週間で、カタカナになっていた発音がネイティブに戻って、英単語だけでなく、ちょっとした文章をしゃべるようになってしまった。

 週1回通ってるんよ。しかも2時間。スプリングスクール、サマースクール、ウインタースクール、スプリングスクール、と潰れてからそれくらいの機会があって、いろいろなスクールに行かせたのよ。でも効果があるんだか、ないんだか解らない中で、いやむしろどんどんカタカナになっていってたんだから、忘れていっていたのに。

 それが、たった1週間で、ここまであっさり色々身につけて帰ってくると、しかも楽しかった楽しかったと5歳児が超喜んで、これだけ差が出るって、教育って結局人次第なのかと思うと、色々やっていられない気分になってくるのである。


 それでは、また、どこかで。

 xoxo

 キノピ

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