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PSJ Focus 2022 powered by Predator #5 パーソナルインタビュー 「SST_poly」

「PSJ Focus powered by Predator」は、PUBG SCRIM JAPANによるnoteの連載企画です。PUBG SCRIM JAPANをサポートいただいているPredatorさんの協力をもとに実施しています。PC版PUBGの競技シーンにおいて、現在活躍しているチームや新進気鋭の若手チームなど、活躍に期待がかかるチームをより知ってもらえるようにインタビューを行っていきます。
今回は取り組み初となる個人インタビューを実施。PNC2022で日本代表として活躍し、PUBG esportsシーンの第一線を走り続けてきたSST_polyさんに個人インタビューを行いました。

日本代表メンバーの写真(PUBG esports JAPAN 公式Twitterより引用)。

自己紹介

──まずは軽く自己紹介をお願いします。

poly: 
SunSisterPUBG部門のpolyです。
FPS歴は中学2年生くらいの時から様々なゲームを始めて、今で10年くらいになります。PUBGはアーリーアクセス時代からやっていて、選手経験はPentagramから始めてもう4年近くになります。

──ちなみに、今年の目標「腹筋を割る」の進捗はどうですか?

poly:
ものの見事に肉付きが良くなっている最中ですね(笑)

──PNCを通してさらに遠のいたと(笑)

poly: 
そうですね。 PNCは海外だし、タイの料理はあまり食べたことがなかったので。偏食だし痩せると思ってたんですけど、ところがどっこい暴飲暴食(笑)。なんなら日本にいる時より食べてましたね。タイの日本食は日本超えてますよ、本当に美味しい。その代わり提供時間も日本超えてましたけど(笑)。

トンカツを食べる日本選手(CiNVeさんのTwitterより)。確かに美味しそうですね。

PNC2022を終えて

──引き続き頑張ってください(笑)。
さて、4日間のPNCの出場、改めてお疲れ様でした。今回はPNCの振り返りも兼ねて個人インタビューをさせていただきます。まずは今回ファン投票を受けての選抜でしたが、選ばれた時の感想はいかがでしたか?

poly:
率直に嬉しかったです。もちろんSSTのファンの皆様のおかげでもあるのですが、全選手の中で一番知名度や人気があるという事実が客観的に示された形になったと思うので、単にそれに対しての嬉しさが大きかったです。

──なるほど、ありがとうございます。コロナの影響もあって久しぶりのオフライン大会ということだったと思いますが、意識していたことはありましたか?

poly:
そうですね、「あまりオフラインだから」「タイだから」とか「日本代表だから」といった理由で緊張することはなかったです。普段のPWSやPCSと同じ感覚でやっていました。ただ、やっぱりPCのスペックがフェアだったり、会場の熱気だったりが違いましたね。今までのオンラインだと大会が終わった後になって初めてコメントやリプライで応援の熱意を知ることができたんですけど、オフラインでは現地の観客の方やスタッフさんの応援が直に感じられました。タイの現地の人たちも日本のキルシーンで盛り上がってくれるのが良かったです。ヘッドホンしてても聞こえてくるくらい熱気がすごかった。

PNC現地の様子(公式動画より)。熱気と歓声が画面越しからでも伝わりそうです。

──ありがとうございます。国際大会ということで、海外の選手と話す機会があったと思いますが、話してみて印象的だった海外選手はいますか?

poly:
あんまり海外の選手とは話してなかったかな。ただ、PNC終わった後にコンビニで並んでいたら、オーストラリアかカナダの髪の長い選手に「その髪めっちゃクールだね」って言われたことは覚えてます(笑)
疲れてたからお互いに覚えてないと思うけど、多分オーストラリアのFludd選手かな(笑)

─それは素敵なエピソードですね。それではここからはPNCでの日本代表チームについてインタビューしていきたいと思います。まず最初に、polyさんから見た日本代表チームの印象はどうでしたか?

poly:
賑やかでしたね。試合間に限らず会話も多かったし、ミスしたところや戦術面でもSHEVA中心にしっかり詰めることができてました。ミスを詰めてるときも仲違いを起こすこともなく健闘を讃えあう感じで雰囲気が良かったです。日本チームは仲良かったと思いますよ。

日本代表メンバーの宣材写真(公式動画より)。カッコよく写ってます。


──日本代表チームの方針や声掛けなどで意識していたことはありますか?

poly:
日本代表は結構中央ムーブをしていましたね。チームとしてはSHEVAのオーダーに従う感じ。基本SHEVAが一番声を張ってくれてて、俺らは「ここ空いてるよ」「ここ待機するね〜」みたいな補助的な声掛けをしていた感じです。

──なるほど。今回のPNCで、チーム内でのpolyさんの役割は普段とは違っていましたか?

poly:
今回は中央ムーブだったので、普段SSTでやっているようなDMRで敵を掃けさせるようなことはあまりやってなかったかな。俺含めて、あんまり「誰がどれをやる」みたいな役割分担はなかった気がします。みんなで中に入っていくっていう感じだったので、みんなが同じ役割をこなしていました。

──SHEVAさんが率先して声を張ってくれていたとおっしゃっていましたが、SHEVAさんのオーダーはどうでしたか?

poly:
選手間投票で選ばれただけあって日本のオーダーの中では一番だと思います。ゲームの理解度も高いし、安心して任せられました。SHEVAとは以前同じチームでプレーしていたことがあるのですが、その時と比べて色んな意味で丸くなったと思います(笑)。SHEVAは座学をたくさんして大成長して、しっかりとした実力のある選手になったと思いますね。

──逆にKeinさんとは初めて同じチームでの大会出場だったと思うのですが、普段別のチームで活動する選手と一緒に戦ってみてどのように感じましたか?

poly:
KeinさんとはPNCまで面識がなかったので、Keinさんの強くて堅いプレースタイル的にクールな人かな、と思っていたんですけど、話してみたらめちゃめちゃ陽気で面白い人でしたね(笑)。Keinさんもたくさん話しかけてくれるし、俺も話しかけに行くし、大会を通してお互いよく話しました。

──runaxpさんとはPJCなどで同じSSTとして一緒にプレーしてきましたが、今回の日本代表チームでのrunaxpさんのpolyさんからみた強みはどうでしたか?

poly:
そうですね、SSTで普段やっているときもめちゃめちゃ強い選手だし、日本選手の中ではトップレベルにキルが取れる選手だと思います。国際大会でのキルは少なかったとは思うんですけど、ノック数とかダメージとかはすごく出てると思います。たまたま今回はキルシーンが少なかっただけで本当に良い選手です。チャイニーズ・タイペイの三枚抜きとかのビッグシーンもあったし、それ以外でもノックを取ったり敵を牽制してくれたりと、チームの中でとてもいい働きをしてくれました。

PNC2022でのメンバーの戦績(PUBG Esports 公式Twitterより)。poly選手の言う通り、runaxp選手はキル数こそ少ないものの、アシスト・ノックで十分な成績を残していました。

──入国手続きなどでコーチに頼ったという話も耳に挟んだのですが、polyさんにとってCiNVeコーチはどんなコーチでしたか?

poly:
CiNVeさんの存在は本当に大きかったです。前回のPNCにも出ていることもあってオフライン大会での経験が豊富なので、情報をまとめて選手に伝えてくれるのが早くて助かりました。何から何まで率先してやってくれるありがたい存在でしたね。大きな存在でしたし頼れるコーチでした。

──なるほど、本当に日本チームの雰囲気の良さが伝わりました。
さて、日本代表は4日を通して計2回のドン勝という好成績でしたね。Day2,Day3での2回のドン勝をした時の感想はいかがでしたか?

poly:
正直にいうと、「肩の荷が降りた」っていう感覚でしたね。喜びももちろんありますけど、応援している人たちが一番見たかったのがドン勝だったと思うので、Day2で一発目のドン勝が取れた時は本当に安心しました。

Day2Match9でのドン勝シーン。待ちに待ったドン勝ということで視聴者も選手も盛り上がりました。

──Day2でのドン勝は、Day1を踏まえてのことだと思うのですが、Day1で意識していたことはありますか?

poly:
そうですね、Day1に関しては様子見…って訳ではなかったんですけど、大会前日にようやくPCに触れたこともあり、相手チームの情報が全然なくて。カナダとやり合う予定だったし、どのチームが速い・遅いの情報がなかった状態でした。なので、1日目に関しては「情報をとる」という感じで割り切って動いていた部分がありますね。

──Day3を終えてのインタビューでは、MATCH15はマインドを変えて臨んだとおっしゃっていたように思うのですが、Day3でのドン勝した試合の前ではどんな話し合いがありましたか?

poly:
そうですねー、Day3は本当に流れがよくなくて、テンプレ通りの動きをしてもうまくいかないっていう状態だったんです。それに加えてさらに航路が厳しかった。元々SHEVAと、「ラストの試合は臨機応変に動いてやろう」と決めていたのもあって、降下地点を変更しました。見つけたやつ全員倒す!車なくてもいいや!みたいな感じで(笑)
Los Leones中安置に賭けて、左に寄ったらドンマイだって感じで割り切ってプレーしていました。

Day 3Match15のドン勝シーン。Kein選手の2タテが印象的なシーンでした。

──ではDay3でのドン勝は落ち着いた気持ちで臨めたんですね。PNC全体を通して、試合中はどんな気持ちでしたか?

poly:
PNCの間は常にリラックスしてプレイできてました。オンラインの方が逆になんか緊張するくらいです。オフラインは、なんというか、一皮剥ける(笑)
日本代表選手はみんなリラックスしていたんじゃないですかね。runaxさんとKeinさんはデバイスの決めているポジション、例えば、座高とか手を置く位置とかが普段と違うのでちょっと苦労していましたね。オフラインだと机の位置とかが動かせないので。

──なるほど、そういう難しさはオフラインならではですね。ところで、PNCを通してpolyさんの中で一番印象に残ったシーンは何ですか?

poly:
やっぱりDay2のMatch7、La Bendita中での中国、チャイニーズ・タイペイとの戦いが一番印象深いです。俺が中国4タテして、runaxさんがタイペイを3タテしたシーンです。あれは全員のポテンシャルが一番発揮されたシーンだったなと思います。
オフラインだったので(polyの)視点配信がなかったし録画は残ってないですね。

Day2Match7での対CHN,TPE戦。CHN4タテからのrunax選手の3タテが感動的でした。

──録画が残ってないのは残念ですね。ここでズバリお聞きします。polyさんの思う日本代表の強さはどこにあったと思いますか?

poly:
そうですね、全員フレンドリーというか、気軽な関係だったのがいい方向に進んだのが大きいと思います。多分俺とKeinさん以外それぞれ面識があったし、俺とKeinさんも初対面だからガチガチになることなくたくさん話していたし。試合中の会話も円滑に、遠慮なくできたのが強みだったんじゃないかと思います。

──逆にDay1、Day2、Day3…と続く中で、日本代表内でどのような課題や修正面が話し合われましたか?

poly:
一番議題になったのはやっぱりErangelでのトルコですね。最後の最後まで対応できずにトルコに振り回された感じがあります。トルコより早く出ようとしたらトルコの方が圧倒的なスピードで前に出ていたり、逆に遅く行こうとしたら後ろをずっとついてきてたり。反省会の大半もトルコをどうするのかっていうところに費やしました。大会の期間が短かったこともあって、対応するまでには至らなかったんですけど。

──確かにトルコとのシーンが多かったように思います。PNCの中で、polyさんが個人的に気になったり、強いなと思った国はありますか?

poly:
フィンランドじゃないですかね。El Pozoの左のバラックの詰め方がマジで上手かった。スモークの使い方がうまくて、一軒一軒入られていって俺らのラインがちょっとずつ下げられた。フィンランドはやりづらかったですね。

──では最後にPNCを通しての感想をお願いします!

poly:
久々のオフラインでしかも海外ってこともあってめちゃくちゃ楽しかったです。今までに出場した大会史上一番楽しかったんじゃないですかね。行く前は「タイか〜アメリカ行きたかったな〜」って思ってたんですけど、タイにいって良かったです。大会も楽しかったし、現地の人たちもとてもいい人でした。
トゥクトゥクとかタクシーとかにも乗って観光もたくさんしました。サソリと芋虫とかも食べましたね。個人的にはあんまりお勧めしないです、やめといた方がいい(笑)

タイ料理に挑戦した日本代表のみなさんの写真。みなさんいい笑顔です。

これまでのPUBG選手人生を振り返って

──ありがとうございます。
ここからはpolyさんの選手経験について質問します。polyさんは選手歴が長いと思うのですが、ここまで続けてこれた理由や原動力はありますか?

poly:
結構原動力として大きいのは、今まで自分にボスがいた事だと思います。Pentagramだったらkr10くん、V3だったらwhitejack、manjuさん。SSTだったら俺以外の全員──CrazySam さん、Fhyさんとkendesuさん。俺はチームのボスになりたくなくて、右腕か左腕としてボスに仕えたいんです。それができていたのが原動力だったと思います。

──PUBGの選手経験で一番印象に残っていることはなんですか?

poly:
印象に残っていることは正直めっちゃあります(笑)
一番うれしかったのは、SSTに入りたての時のマッチですね。点数がとても僅差の時に先に一人でキルされてしまったんですけど、味方三人がドン勝とって逆転してPCSに行った時。あれは味方がめっちゃ強くて印象に残ってますね。
あとはPJSseason2 Phase1 Grade1 Day2で、V3の時にSKSですけべさんを抜いてドン勝とったとこ。あの試合は強烈に印象に残っていますね。

厳しいポジションからpoly選手の大暴れでドン勝を獲得したシーンでした。是非、画像のリンクからその時の試合をご覧ください!

──まだまだエピソードがありそうですね。最後にSSTのファンの皆さんに一言お願いします。

poly:
今は一旦ちょっと小休憩という感じです。自分が一旦休止することを発表した時にファンの皆さんが温かい言葉をくれたのが嬉しかったですね。これまで支えてくれてありがとう、という気持ちが強いです。これからもPUBGの配信はするだろうし、大会のミラー配信もすると思うので、俺自身もSSTも応援してもらえると嬉しいです。俺が戻ってくる時にはまた新たなボスができていると思うから(笑)

SST_poly選手の写真。センターでキマっています。

──本日は貴重なお話をありがとうございました!

SST_polyさんのインタビューでした。長きに渡り選手活動を続けてきたpolyさんの貴重なお話や、PNCの様子を伺うことができたのではないでしょうか。日本代表チームの雰囲気の良さやオフライン大会の熱気が伝わってきました。今後の競技シーンでの日本の活躍にも注目ですね。

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インタビュー・文章執筆: ゆら Twitter
編集・文責: Nicky



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