「青い鳥」より、<未来の王国>に垣間見る愛の深奥
メーテルリンクの童話(原作は演劇台本)「青い鳥」。
幼い兄妹チルチルとミチルが、青い鳥を探して様々な異世界を旅する物語。
数えきれないほど沢山の、不思議な、超越的な経験を経て、兄妹が最後に訪れた異世界は<未来の王国>と呼ばれる。
美しい青に統一された宮殿の中で、青い服を着た、青い色の子供たち──「これから生まれてくる子供たち」が、誕生の時を待ちながら、めいめいに楽しく暮らしている。
彼らは、生まれる「時」が来たら、それぞれ何か地上へ持っていくものをたずさえて「あけぼの」