AoE4文明評価リリース直後版

AoE4はCOINNUというIDで1v1ELO1400+、Globalランク200以内に入るぐらいにはやっている者の1v1前提の所感です。

フランス S

とにかく強いリリース時の最強文明。
まず町の人生産速度アップと内政テクノロジー-30%の文明特性がもたらす内政の強さ。
同じTC(町の中心)数同士ならフランスのほうが農民が多くなるし、安い内政アップグレードを入れていけばさらに強い内政になる。
なぜか時代2から作れる廃船(Hulk)のおかげで海マップでも最強。川があるマップでもトップクラスの強さを誇る。
マップ:合流点(Confluence)で自陣両脇の橋を廃船に抑えられて外に出れなくなった被害者は泣くしかない。


時代2から騎士を作れる強み、しかも他文明と違いHP自然回復の研究があり突撃後3秒間は攻撃力にバフがかかる。
特にHP自然回復は強力で、騎士が10体近くも貯まった後は弱った騎士を撃たれにくい位置に調整さえしていれば
相手の中心や塔から受ける矢と自然回復が拮抗し始めるため、敵の農民に近づいては逃げを繰り返しているだけでも延々と相手の資源を削り続けることができる。


固有研究で時代が進んだ後の騎士のHPの多さも随一を誇り、HPの高い近衛カルバリンで兵器の処理もスムーズと隙がない。


ルーシ A


フランス相手以外ならフランスより強いまでありえる強文明。
動物を倒すだけで金がもらえ(羊5鹿10狼25猪75)、合計の狩猟金額に応じて食料の採集速度にバフがかかる。
よって陸マップでは即狩猟小屋と家、斥候を1体か2体追加して金は一切掘らず羊ばかりひたすら取って速攻進化が基本。

領主の時代に騎士が出てくる文明はルーシとフランスしかない。マップコントロールを握ったものがマップ上の肉資源を自由に取れるので非常に大切な要素。
時代2進化の黄金の門で、任意の資源100を金150に、あるいは金100を任意の資源150と交換でき、特定資源採集を妨害された場合の対応力も高い。
1分ごとに交換権のチャージが貯まり、完成時からすでにチャージが1つ貯まっているので、1分後に2チャージになれば金200でセカンドTC用の石300が確保できる。


ただし序盤の強さは複数斥候でマップ中を開拓しながら早撃ち(斥候の狩り用の弓の攻撃間隔は2.62と長いが移動と攻撃を繰り返すと攻撃間隔がリセットされ早く次の攻撃ができる)で鹿や狼を素早く処理する操作能力があるかどうかで変わる。


時代IVに入るとユニークユニットストレリツィが通常文明の砲撃手より安いうえにステータスは同じ、さらにその場に立ち止まっていると5秒ごとに攻撃速度と攻撃力が10%/+3のバフがかかり最大30%/+9まで強化される特殊能力まで持っており
固有研究で射程が13.5まで伸びるスプリンガルドが猛威を振るうなど終盤は頭ひとつ抜けた強さが感じられる。

なお建物の射撃防御は50もあり通常は射撃ユニットの攻撃が入る余地などないのだが、ストレリツィは時代IVの化学研究を終えると素の攻撃力が50あり、固有のバフ三段階目に攻撃力61に達するため、普通に建物に攻撃が通るようになる。射程もあり攻撃速度も短縮されているため近接ユニットのトーチにも見劣りしない。


イングランド B+


通常の弓より攻撃力が1高く射程が2長いロングボウが特徴的で優秀な文明。
時代2進化の建物から倍速でロングボウが生産できるためラッシュが強いタイミングがあり、Capochが槍弓でMarineLorDを倒したりもしているが、騎士文明相手のラッシュでは槍が不足した途端に軍を全て失うことになるため、編成バランスの管理はシビア。


また城塞網という文明特性で塔・町の中心・天守のまわりで味方のユニットの攻撃速度が上昇し、町の中心から倍の量の矢が飛んでくるなど防御面も充実している。
5分10秒即2TCからロングボウの強さを活かした12分槍弓破城槌プッシュなども見られる。


通常の弓兵では領主騎士や重歩兵に射撃防御のアップグレードを入れられると1しかダメージが通らなくなるが、ロングボウの場合は2通る。
攻撃力の差はほんの1とはいえ、同時代における矢の研究と射撃防御の研究の具合による与えるダメージの変化は通常の弓が1~3ダメージなのに対してロングボウは2~4ダメージと最悪のケースで倍、最良のケースで33%多いのでロングボウのほうが遥かに頼りになる。というよりも、通常文明の弓が相手の槍と射撃ユニットを取り除くためのユニットでしかないと言うべきか。


文明特性としては城主の時代で軍兵が固くなる固有研究がある。
他の文明に比べて歩兵を作りがちなため投石機には注意が必要で、間に合うようにスプリンガルドを準備したり騎兵を用意する必要がある。

終盤に固有研究で畑から3.5秒ごとに1の金を獲得できるようになり、畑農民の1/3ぐらいの金農民が存在するのと同じ効果を発揮する。資源が少ないマップでも金の枯渇を心配する必要が少ない強力なテクノロジー。


アッバース朝 B+


木50の知恵の館をまず建ててその建物で棟を生産することで進化する、という仕組みが独特だが固有研究が多くある優秀な文明。急いで進化することは出来ないが農民の建築時間が浮く。
知恵の館からつながっている建物の数が増えるごとに黄金の時代レベルが上っていき全資源の採集速度が上がるという中々の内政ボーナスを持つ。家や追加した伐採所などもカウントされるが畑はカウントされない。
イスラム系の文明として果実の収集速度が+25%されているため序盤内政の安定感がある。デリーと違い粉引き所を建てた果実の量が倍になるとは文明説明に書いていない気がするがここも倍になる。
知恵の館で経済棟の農民のコストが半額になる研究や軍事棟のらくだユニットの周りにいる歩兵の装甲が+1される研究、文化棟の研究コストが-30%になる研究などが評価されている。

その一方で、最初から攻囲工学の研究が入った状態になっているため鍛冶場がなくても破城槌ラッシュが出来、最速で破城槌ラッシュが出来る文明でもある。


現状では唯一らくだユニットが作れるが、装甲がないため脆く、どちらかというと相手の騎兵へのデバフと自分の歩兵へのバフのために添えるユニット扱いされている。
港が木75と安いため川や海があり陸もつながっているハイブリッドマップにおいて港を回しながら相手の港を槍で割る槍港戦略なども強力。


中国 B


防衛施設を建てるのが早いというボーナスが町の中心の建設にも効く、内政と防衛の文明。
Aussie_Drongoのように中国ばかり使っているプレイヤーもおり底堅い人気がある。


生産施設や収集施設が稼働するたびに税金をためていき、それを帝国の役人で回収することができる。一度に金20運べるため効率がいい。
帝国の役人が見張っている施設は資源を納める時に手に持っている量から20%増加した量が収納され、生産施設は通常の3倍の速度でユニットを生産し始める。
籠もりがちなのでマップ上の資源が水増しされること、税金というミニ金鉱が生まれていくことが噛み合っておりありがたく、生産施設では突然の編成転換がスピーディーに出来、小屋が少なくても相手に攻められた時のユニット絞り出しが出来る為非常にポテンシャルが感じられる。

税金を貯めるために開幕で食料資源の横に粉引き所を建てて羊もそこに連れて行って食べるというビルドが広まっている。


固有ユニットの兵器、一窩蜂は見た目の派手な投石機ポジション。
時代進化の建物を2つ建てることで新たな王朝が解禁され、独自の建物やユニットが作れるようになる。
安く入れて町の人の生産時間が-35%と短くなり、お得な村(木100で人口上限40増加)を建てられるようになる宋王朝が人気。
火薬ユニットの射程が伸びる固有研究があり、終盤は兵器が強い。


モンゴル B+


バグが多く、ツールチップに書いてある説明と実際の性能が食い違っていることもあるが、ポテンシャルがあり面白い文明。TCラッシュは壊れた性能をしているが、大会でも禁止され公式の修正予定リストに記載されたことから競技プレイヤーほどやらなくなったのでそこは評価対象外とする。
オボーを建てることによって石を自動で採集し、オボーの近くの施設で石を消費することでユニットを2倍生産したり上位互換の研究を入れたり出来る。
2倍生産では1体分の通常資源+同量の石、1体分の生産時間で2体生まれて来る。
1の時代から騎乗兵が作れることもあり、意外なタイミングで多くのユニットが来る暗黒ラッシュが存在する。塔が木70で作れるので、色々と厄介な仕掛けがある。

石の用途は2倍生産や研究に使うのみで、天守は建てることもできないし、町の中心を作るのに必要な資源は木900となっている。
資源収納施設がすべてゲルにまとまっており、騎兵小屋も時代1に移動しているためグリッドホットキーの他文明との食い違いが慣れるまで頭を悩ませる。
さらに時代4の研究用の大学がなくそれも鍛冶場で研究する。改良版の攻囲工学を研究すると歩兵が前線でスプリンガルド、投石機や遠投などを作ることが出来る。
破城槌などは歩兵で作ることが前提なため生産時間が80秒と長めに設定されているが、スプリンガルドや投石機などは普通に工房で作るのと同じ30秒や40秒という設定のため歩兵で囲んで作れば非常に素早く完成してしまい、この前線作成は正直強い。

商人を多く作れば作るほど金以外の資源を同時に持ち帰ってくるようになるなど交易ボーナスが多く、上手く回れば強烈な内政力を発揮するが隙が多く、わかっている相手には銀の木を見られた途端しつこく妨害を受け続けることになるだろう。

鹿石を建てるか城主の時代のヤム網の研究をすることで、塔周りの騎兵・商人に移動速度バフがかかるヤムの効果が全ユニットにかかるようになり、塔を乱立してあちこち素早く移動&引き撃ちできる。
文明説明に槍騎兵が領主の時代から作れるようなことが書かれているが、それは嘘である。


神聖ローマ帝国 B


Holy Roman Empire略してHRE。
歩兵が強く、固有研究を入れると固有アップグレードのない騎士には殴り勝てる軍兵が作れるようになる。(重要なのはメイスをもたせること。参考: https://www.youtube.com/watch?v=QbfvcGPjE_Y )
時代1から作れる高位聖職者が周りの農民に30秒間40%採集速度アップのバフを撒き、リキャストを考えても8人に同時にかけられるなど強い内政ブーストギミックを持つ。だがバグがあっていつの間にか聖職者が自動でバフを撒いてくれなくなる
農民にバフをかけようとした瞬間に余計な操作を入れられた時にバグが起こりやすいとか、バグが起こったら一度町の中心に入れて出すと良いという話がある。

時代II進化の建物に鍛冶場があるため、攻囲工学研究までのステップが1つ短縮でき、時代IIの破城槌ラッシュをしやすい文明でもある。
時代3への進化でレグニッツ大聖堂を選ぶと聖遺物を納めた時に3倍の金を生み出す事が出来、3個入れれば毎分900もの金をもたらす。これに十分の一税保管所による肉木石各+30の聖遺物3個分、各+90が追加される。そのぶん農民を20人以上減らして軍を増やせば戦闘の効率も上がるわけで、これが非常に強い。
フランスがナーフされて高位聖職者のバグが直った時には、最上位文明に躍り出るのではないかとリーダーボード上位陣からも密かに期待されている。
特に木を切る効率が重要で金が大切になってくる海マップではフランスの時代2廃船がなくなればHREが最強文明として猛威を振るう可能性がある。

デリースルタン ぱおん


象さんがかわいい文明。暗黒の時代から漁船が弓兵で武装しており矢を打てるため川マップで他文明が川に近づきにくく、デリーの暗黒槍港戦略は中々鬱陶しい。しかし現状では時代IIで廃船が出てくるフランスに結局滅ぼされてしまう。
イスラム系文明共通の特徴として猪が食べられない代わりに果実の収集速度が早く、粉引き所を建てると果実の資源量が倍になるため序盤の安定感に繋がる点は便利。
研究が無料だがデフォルトでは5倍の時間がかかり、モスクに学者を駐留させることで周辺施設の研究時間が短縮される。城主の時代になる前から聖地をコントロールできるようになり聖地からの金収入が倍化して200Gold/minになる研究は聖地さえ取れれば大きな恩恵をもたらしてくれる。現状では序盤強い騎士文明相手に聖地を占領して内政と同時に守り続けることは困難だが、仮に簡単に抑えられる聖地が1個あれば城主進化用・城主ユニット用の金は勝手に貯まっていくことになり相当な内政ブーストとなる。

象さんは陸ユニットとしては資源あたり・人口あたりのHPが飛び抜けており、非常にタフでかわいく、建物に接近すると攻城兵器のような振る舞いをして高ダメージを発揮し石壁も殴れるなどの面白い特性もあるのだが、なにぶん鈍足なため騎士に比べて一方的に撃たれる時間も長い。建物を殴りながら矢を打ったり近接エレファントが騎兵を殴ったりする時は中々のDPSだが、遭遇戦で本人が与えるダメージはいまいちなので後ろでダメージを与える役の射程ユニットや兵器は必要。

テクノロジー研究の特殊さのせいで研究の進め方にはかなり計画性が必要で、思いつきで適当な場所に置いた建物で押した研究はいつまでも終わらないなど扱いが難しいのだが象さんがかわいい。フランスの海軍が弱体化されたり序盤の騎士が弱体化されたり、序盤に聖地を確保しやすいマップが出てきたりするとかなり立場を上げるポテンシャルは感じられる。ロマンがあり象さんがかわいい文明と言える。

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