デレク・ユアン『真説 孫子』メモ

1 西洋において孫子の理解を妨げる2つの要因

1 孫子の研究が翻訳レベルの段階にしかないこと
2 翻訳そのものの稚拙さ

2 西洋の孫子研究に変革をもたらすための条件

1 『孫子』を孫子の思想の体系や目的を正確に反映した戦略的な観点から見る
2 孫子の思想の源泉を辿るような詳細な歴史分析
3 『孫子』のタオイズムの土台とその関連性
4 西洋式の言葉でわかりやすく伝える

3 本書がもたらす『孫子』研究の発展

1 中国の戦略思想を理解するための全般的思考の理論的枠組み
  水平・垂直の両方の面と様々な要素、つまり体系の全体を理解できるようにする
2 『孫子』の誕生に貢献した要因や流れについてのより詳細な歴史分析
  『孫子』の軍事的、戦略的、外交的、文化的な背景、さらには当時の「時代精神」を探る
3 『孫子』と老子『道徳経』との関連性
  相互的な関係性を理解
4 『孫子』が戦略的視点で検証されるべきことを主張する

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