【抜粋】 戦史や軍事史を書く際により広い視座もしくは問題設定を確保するために必要な条件
大木毅著『第二次世界大戦の<分岐点>』より
1 ファクト=ファインディング
戦史や軍事史上の事象の実態を探り、これまで知られていなかったことを読者に提示する
2 アナリシス
すでに知られていること、十二分に実証されていることであっても、新たな視座を取り、従来提起されていなかった疑問のもとに、対象となるテーマを俎上に載せること そのために必要なのはセンスオブワンダー(驚くことのできる感性)
3 ヒューマン・インタレスト
人間性にたいする興味をかきたてる
4 ナラティブ
語り口、叙述の研鑽(「何を書くか」だけでなく「どのように書くか」もおろそかにしない)
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