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経営者必見!元国税調査官が教える税務調査のほんとうの知識

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全国の税理士に税務調査の正しい対応方法・交渉術を教える元国税調査官の久保憂希也が、中小企業経営者~個人事業主のために伝える税務調査のほんとうの知識
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#税務署

反面調査に関する国税内の規定にはこう書いてます

「反面調査って何ですか?」で解説しましたが、反面調査はどんな場合でも実施されるものではなく、あくまでも「必要があるとき」に行われるものです。 一方で、現実の税務調査においては、誠に残念ながら、反面調査というのは納税者の事前の了承などを得ず、税務署が勝手に実施するケースが多くあります。 目次 ■. 反面調査に関する「規則」 ■反面調査に関する「規則」 当然といえば当然なのことなのかもしれませんが、税務署が反面調査をおこなうことで、納税者からのクレームが多数あることも事実

無予告調査の3つの正しい対応方法

税務調査は通常、1~2週間前に連絡があり、 「〇〇日に税務調査に行きたいのですが、ご都合はどうですか?」と事前に調整があるものです。 しかし、事前に連絡がある税務調査ばかりではありません。何の連絡もなく、いきなり調査官がやってくることもあるのです。これは「無予告調査」と呼ばれています。 目次 ■. 無予告調査とは ■. 無予告調査の正しい対応方法 ■無予告調査とは そもそも、無予告調査の要件については、 「いきなり税務調査に入られる・・・要件ってなに?」をご覧くだ

税務調査が怖いのですが・・・

「税務調査の連絡が来てからというもの・・・心配で心配で、夜も眠れません。」 ここまで心配に思う方も、本当に存在します。 職業として税務調査に立会う税理士を除いて、税務調査なんて百戦錬磨!という方は、普通いないわけです。 目次 ■. 怖さの要因とは ■. 調査官と査察官 ■. 知れば知るほど怖くない ■怖さの要因とは税務調査というのがなぜ怖いのか、不安になるのか、考えてみると「オバケ」と一緒ということかもしれません。 オバケというのは、(見たことはありませんが)ボヤァとし

税務調査に入られる確率が50%以下になる方法②

目次 ■. 税務調査の省略率 ■. 税理士が書面添付をしたがらない理由 ■. 書面添付の作成費用 ■税務調査の省略率東京税理士会が、会員である税理士・税理士法人に対して行ったアンケート結果が「東京税理士界2014年12月1日」で公表されていますが、 書面添付による税務調査の省略率は、下記のとおりとなっています。 なお、「税務調査の省略率=(意見聴取件数-意見聴取後の調査移行件数)÷意見聴取件数」で計算しています。 法人税:65% 所得税:90% 相続税:70% いか

税務調査に入られる確率が50%以下になる方法①

タイトルのとおり「税務調査に入られる確率が50%以下になる方法」を教えます。 この方法は、一般的にはほとんど知られていませんが、税理士であれば誰でも知っている方法です。 難しい手法・テクニックではなく、かつ誰でもできますので、安心してお読みください。 目次 ■. 調査先の選定基準 ■. 書面添付とは ■. 書面添付をするとどんな効果があるのか ■調査先の選定基準 さて、税務署は税務調査に入り、追徴税額を課すことが仕事ですから、税務調査に入る人や会社をランダムに選んでい

税務調査って何ですか?

「税務調査」とはよく聞く言葉ですが、税務調査をきちんと理解している一般人は、ほとんどいないのが実態でしょう。 「税務調査に入られた」「あそこに税務署が入ってるらしいよ」というのは、わりと周りから聞く話ではあるのですが、では実際のところ、どの程度の頻度で税務調査が入っているのでしょうか? 目次 ■. 年間で3%の割合 ■. 税務調査では何が行われるのか ■. 調査期間はどれくらいなのか ■. 税務調査は怖くない ■年間で3%の割合 平成27年3月に国税庁から発表された資