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経営者必見!元国税調査官が教える税務調査のほんとうの知識

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全国の税理士に税務調査の正しい対応方法・交渉術を教える元国税調査官の久保憂希也が、中小企業経営者~個人事業主のために伝える税務調査のほんとうの知識
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#税理士

税理士・税理士事務所の選び方①

税理士・税理士事務所の選び方① 会社であれ個人であれ、税理士(事務所)との付き合い方は非常に大事になります。 税理士(事務所)には、「財布の中身を全部教える」のと同じです。 身内であっても、ここまでお金のことをさらす人は、普通いないわけです。 特に、税務調査で税理士の本領が発揮されることになります。 普段は、売上や経費など、いわゆる会計の業務を依頼していて、満足度が高い税理士であっても、「税務調査で守ってくれなかった」「税務署の味方かよ」と感じて、税理士を変えるとい

税務調査で税理士がいないリスクは?

「税理士に確定申告をお願いしている場合と、自分で確定申告をして税理士を付けていない場合、どちらの方が税務調査に入られる確率が高いのでしょうか?」 この質問に確実に回答できるだけの資料は何も公開されていませんので、断定的な答えはできませんが・・・ おそらく、「どちらでも税務調査に入られる確率は同じ」でしょう。 税務署の調査官の立場になって考えれば、 ○税理士がついていない・・・ 自分で確定申告をやっていて誤りが多いはずだから追徴税額を見込める ○税理士がついている・

税務調査に同席する必要はあるのか?

目次 ■. 税務調査に同席する意味 ■. 税務調査から席を外す際は? ■. 税務調査を受ける場所 ■「税務調査に同席する意味 税務調査を受けたことがある方は、経験上実感できるでしょうが、税務調査を受けている最中というのは、意外にも暇なものです。 調査官がパラパラと帳簿をめくっている間、何もすることがないのですから。 たまに飛んでくる質問に回答するだけで、会計処理については税理士が回答するわけですから、1日中税務調査を受けて、しゃべったのはほんの二言三言というのはよくある話

税務調査が怖いのですが・・・

「税務調査の連絡が来てからというもの・・・心配で心配で、夜も眠れません。」 ここまで心配に思う方も、本当に存在します。 職業として税務調査に立会う税理士を除いて、税務調査なんて百戦錬磨!という方は、普通いないわけです。 目次 ■. 怖さの要因とは ■. 調査官と査察官 ■. 知れば知るほど怖くない ■怖さの要因とは税務調査というのがなぜ怖いのか、不安になるのか、考えてみると「オバケ」と一緒ということかもしれません。 オバケというのは、(見たことはありませんが)ボヤァとし

税務調査に入られる確率が50%以下になる方法②

目次 ■. 税務調査の省略率 ■. 税理士が書面添付をしたがらない理由 ■. 書面添付の作成費用 ■税務調査の省略率東京税理士会が、会員である税理士・税理士法人に対して行ったアンケート結果が「東京税理士界2014年12月1日」で公表されていますが、 書面添付による税務調査の省略率は、下記のとおりとなっています。 なお、「税務調査の省略率=(意見聴取件数-意見聴取後の調査移行件数)÷意見聴取件数」で計算しています。 法人税:65% 所得税:90% 相続税:70% いか