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経営者必見!元国税調査官が教える税務調査のほんとうの知識

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全国の税理士に税務調査の正しい対応方法・交渉術を教える元国税調査官の久保憂希也が、中小企業経営者~個人事業主のために伝える税務調査のほんとうの知識
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#帳簿

税務調査で「帳簿を税務署に持って帰りたい」と言われた時にどうするか?

税務調査において、調査官が「帳簿や請求書・領収書などを税務署に持って帰りたい」と要請してくることがあります(これは「留置き」と呼ばれています)。 税務調査には、時間・日程の制約がありますし、書類の精査や集計するだけであれば対面で行う必要もなく、税務署に持ち帰ってからすればいい、という調査官の判断でしょう。 ■帳簿を渡すとなにが不便なのか?ただ、帳簿書類などを税務署に持って帰られると、納税者側として困る・不都合がある、というケースもあります。 帳簿書類を税務署に持って行か

税務調査で調査官は何を・どこを見ている?

税務調査を何度も受けると、調査官はどのようなものを、どのような流れで見ていくのか、だいたいのところを把握することができるようになります。 しかし実際のところ、そう何度も税務調査を受けたことがある方はいないもの。 今回は税務調査で、調査官が見ているものを解説しましょう。 目次 1. 人柄と性格 2. 元帳 2.1. ①帳票類の整理 2.2. ②経理処理の流れ 3. 調査官はココまで見ている 3.1. ①経営者や従業員の発言 3.2. ②会社に余計なものを置かない 3.

国税調査官のノルマと評価

「税務署の調査官は、ホント無理やりでも追徴税額を持っていこうとしますよね」 税務調査を何度か経験したことがある方なら、みなさんこう思っていることでしょう。 ここで気になるのは、調査官のノルマです。 「車のディーラー営業マンに販売台数のノルマがあるように、調査官にも追徴税額のノルマがあるのかな?」と疑いたくなる気持ちはわかります。 目次 ■. 調査官のノルマ ■. 調査官の評価 ■調査官のノルマさて、実際のところ、調査官に追徴税額のノルマはありません。 「今年は○百万