今後COPD治療はMACEスコアを考慮して治療戦略選択しなければならないのかもしれない ICS/LABA vs (LABA/LAMA or Triple)


Yang, Mingjin, et al. “Combination Therapy with Long-Acting Bronchodilators and the Risk of Major Adverse Cardiovascular Events in Patients with COPD: A Systematic Review and Meta-Analysis.” European Respiratory Journal, vol. 61, no. 2, 2023, p. 2200302, https://doi.org/10.1183/13993003.00302-2022. 

https://erj.ersjournals.com/content/61/2/2200302?rss=1


概要

【はじめに】 無作為化比較試験(RCT)による質の高いデータが蓄積されており、長時間作用性ムスカリン拮抗薬(LAMA)/長時間作用性β2アゴニスト(LABA)併用療法は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の臨床症状および健康状態を著しく改善し、増悪リスクを低減することが明らかにされている。しかし、LAMA/LABA併用療法がCOPD患者における心血管疾患のリスクを高める可能性があることが懸念されている。本論文の目的は、LAMA/LABA併用療法の使用がCOPD患者における心血管疾患のリスクを修飾するかどうかを明らかにすることである。

【方法】 2名の査読者が独立してEmbase、PubMed、Cochrane Libraryを検索し、COPD患者の管理におけるLAMA/LABAまたはLABA/LAMA/吸入コルチコステロイド(ICS)の関連RCTのうち、心血管エンドポイントについて報告したものを同定した。主要評価項目は主要有害心血管イベント(MACE)で、心血管死、心筋梗塞、脳卒中の複合とした。

【結果】 合計51のRCT、91021人の被験者が分析された。
LAMA/LABAの二重療法(1.6%対1.3%、相対リスク1.42、95%CI 1.11-1.81)およびtriple therapy(1.6%対1.4%、相対リスク1.29、95%CI 1.03-1.61)ともにICS/LABAと比較してMACEリスクは著しく増加した。
この過剰リスクは、ベースラインの平均MACEリスクが年間1%以上であったRCTにおいて最も顕著であった。
LAMAのみ、LABAのみ、プラセボと比較して、LAMA/LABA併用療法はMACEリスクを有意に増加させなかったが、これらの比較は統計的検出力が十分でなかった可能性がある。

【結論】 ICS/LABAと比較して、LAMA/LABAの2剤併用療法やtriple therapyはCOPD患者の心血管リスクを増加させる。このことは、COPD患者の症状や増悪率、特に年間1%以上のMACEリスクに対するこれらの治療法の有益性の増分という文脈で考慮されるべきものである。

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