子宮内膜症の単細胞トランスクリプトーム 解析
Single-cell transcriptomic analysis of endometriosis
Marcos A. S. Fonseca, et al.
Nature Genetics (2023) Published: 09 January 2023
https://www.nature.com/articles/s41588-022-01254-1
子宮内膜症は、慢性的な痛みと不妊の原因となり、卵巣癌のリスク上昇と関連する女性によく見られる疾患である。
endometriomas (n = 8), endometriosis (n = 28), eutopic endometrium (n = 10), unaffected ovary (n = 4) , endometriosis-free peritoneum (n = 4)から37万以上の個々の細胞のトランスクリプトームをプロファイルし、組織部位間の内膜型上皮細胞、ストロマ細胞および微小環境細胞集団の細胞アトラスを作成。
子宮内膜型上皮と間質の細胞および分子シグネチャーは組織タイプによって異なり、この疾患における細胞の再構築と転写のリプログラミングの役割を示唆している。
子宮内膜腫の上皮、間質、近位中皮細胞は、炎症性経路の調節異常と補体タンパク質のアップレギュレーションを示した。
上皮細胞におけるARID1A体細胞変異は、血管新生およびリンパ管新生因子のアップレギュレーションと、リンパ管内皮細胞の濃縮を伴う内皮細胞区画のリモデリングと関連していた。最後に、繊毛上皮細胞のシグネチャーは卵巣がんに濃縮されており、これら2つの疾患の疫学的な関連性を補強していた。
創薬の方向性へのヒントになれば良いと思う
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