レカネマブ:ARIA以外の大出血リスク、特に抗凝固療法併用の問題点
安全性の懸念として、アミロイド関連画像異常(ARIA)、ARIA-H (Hemorrhage): は微小出血(microhemorrhages)と表在性脳脊髄液下が特に問題とされるが、それ以外に、特に問題とされるのが脳大出血と、抗凝固療法併用の問題点についての記事
レケンビ点滴静注200mg/レケンビ点滴静注500mg (pmda.go.jp)
として、ARIAについては特に重要視している。
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Perplexityに聞いてみた
ChatGPT4(故に真偽注意必要)
ARIA(Amyloid-Related Imaging Abnormalities、アミロイド関連画像異常)は、アルツハイマー病の治療で使用されるいくつかの抗アミロイド薬に関連した、MRIスキャンで観察される異常のことです。ARIAは、主にアミロイドβを標的とする治療薬による治療を受けている患者で見られ、2つの主要な形式があります。
ARIA-E (Edema or Effusion): 脳内における浮腫または漏出を指し、脳の特定の領域における水分の異常蓄積を伴います。これは、T2加重画像やFLAIR画像で高信号として現れることが多いです。
ARIA-H (Hemorrhage): 脳出血を指し、これには微小出血(microhemorrhages)と表在性脳脊髄液下出血(superficial siderosis)が含まれます。T2*加重画像やSWI(susceptibility weighted imaging)で検出されることが多いです。
ARIAの診断基準:
ARIAの診断は、主にMRIスキャンに基づいて行われます。具体的な基準は、研究や臨床試験によって若干の違いがありますが、以下のような特徴に基づいています:
ARIA-E: MRIのFLAIRまたはT2加重画像で確認される白質や灰白質の浮腫。これは通常、使用している抗アミロイド薬の投与後数週間以内に現れることが多いです。
ARIA-H: MRIのT2*加重画像やSWIで確認される脳内の微小出血や表在性脳脊髄液下出血。ARIA-Eとは異なり、ARIA-Hは治療開始前に存在している場合もありますが、治療によって新たに発生することもあります。
ARIAのリスク要因:
アポリポプロテインE(APOE)ε4アレルの存在
高齢
既存の脳血管病変
特定の薬剤への露出
ARIAの診断と管理は、アルツハイマー病の治療において重要な側面であり、特に抗アミロイド治療を行う際には慎重なモニタリングが必要です。症状が現れた場合は、治療の中断や調整が必要になることがあります。