日本の梅毒治療において2年前に劇的な変化があった
梅毒に対する持続性ペニシリン製剤が薬価収載:日経メディカル (nikkeibp.co.jp) 2022/01/07
ステルイズ水性懸濁筋注60万単位シリンジ/ステルイズ水性懸濁筋注240万単位シリンジ (pmda.go.jp)
日本の梅毒の現状
日本の梅毒症例の動向について (2024年1月5日現在) (niid.go.jp)
日本だけでなく、米国・英国も、梅毒増加が国家的に問題になっているようだ。医療関係者の経験不足が見逃しを増長しているという危機感は同様。
Inexperience Diagnosing Syphilis Adding to Higher Rates (medscape.com)
アメリカ合衆国およびその他の地域で梅毒の発症率が急増しており、臨床医は診断と治療においてより注意を払う必要がある。
2022年にアメリカで報告された梅毒の症例は20万件以上で、1950年以来の最高数。2001年の歴史的な低水準以来、感染率はほぼ毎年増加している。
イギリスでも感染率が50年ぶりの高水準に達し、低・中所得国でも性感染症が大きな問題となっている。
多くの医療専門家は梅毒に対する経験が少なく、現在追いつく努力が必要。
梅毒は多くの他の状態を模倣し、長期間の潜伏期を持つため、簡単に見落とされたり誤診されたりする可能性がある。
CDCは、特定の感染率を超える地域に住む15歳から44歳の性交渉のある患者全員に検査を推奨。
複雑な梅毒の症例(眼科梅毒、耳科梅毒、神経梅毒)の治療と、患者の抗原価が不規則な場合のテスト結果の解釈が難しい。
ペニシリンGベンザチン(ビシリン)の供給不足が発生し、妊娠中の梅毒治療の代替薬の研究の重要性を浮き彫りにしている。
文中のCDC推奨
County-level Syphilis Rates | AtlasPlus | NCHHSTP | CDC