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0412 - 元旦新聞の折込チラシ 2021

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昨年の正月にこんな記事を書いた。

元旦の新聞に折り込まれているチラシといえば、ものすごく分厚くて、一通りチェックするのも一苦労、、、だったが、改めて昨年じっくりと確認してみたところ、思っている以上に全体的な量がグンと減っていて衝撃を受けた。

10年ほど前までは必ず中古ゲームショップのチラシが複数入っていて、気になるゲームはどこのお店が最も安いかを見比べたりするのが楽しみの1つだったのだが、昨年はなんとゼロ。パチンコ店も昔は派手なチラシが沢山折り込まれていて景気の良さを感じていたのだが、それも既に過ぎ去りし光景と化してしまった。

ちなみに、昨年(2020年)の折込チラシは以下の通りだった。数字は枚数=お店の数だ。

2020年
・ホームセンター:8
・自動車関連:6
・食品スーパー:4
・家電量販店:4
・メガネ店:4
・人形専門店:3
・パチンコ:1
・住宅展示場:1
・美容院:1
・衣料品:1
・イオン:1
計34

車社会な地方(静岡県西部)なだけあってホームセンターと自動車関連が強いのは理解できる。意外だったのは、メガネ店と人形専門店が検討していたこと。個人的に意識することが無かっただけかもしれないが、パチンコや衣料品よりもチラシの数が多いという、なかなかのダークホース感。

さて、昨年チェックした後に、新型コロナの影響で世の中がガラリと変わってしまった。その流れを経た今年(2021年)元旦の新聞折込チラシはどうなっているのか。気になるのは自然なこと。

というわけでチェックしてみた。

2021年
・衣料品:9(前年比 +8)
・ホームセンター:6(前年比 -2)
・家電量販店:5(前年比 +1)
・メガネ店:5(前年比 +1)
・住宅展示場:3(前年比 +2)
・自動車関連:2(前年比 -4)
・人形専門店:2(前年比 -1)
・食品スーパー:2(前年比 -2)
・美容院:1(前年比 ±0)
・石材店(お墓):1(前年比 +1)
・文具店:1(前年比 +1)
・パチンコ:1(前年比 ±0)
・ゲーセン:1(前年比 +1)
計37(前年比 +3)

意外や意外。全体の量は減ってるのかと思いきや、むしろ増えている。そして、昨年は何だったんだろうと感じるレベルで「衣料品」が大躍進。外出の減少に伴い新たに服を購入する必要性も減って大きなダメージを受けている印象だが、本当は需要が伸びているのだろうか。または、売上が減少傾向にあるからこそ宣伝にチカラを入れなければならないのだろうか。

安定して強いと予想していた「ホームセンター」と「自動車用品」はそれぞれ少し縮小。自動車に関しては、出かける機会が減っているので理解できるが、ホームセンターはむしろコロナの影響で伸びている業界という認識だったため意外な結果である。裏を読むと、そんなに宣伝にチカラを入れずとも客足は見込めるということなのか。

「メガネ店」と「人形専門店」は、数の変動は多少あれど安定して強い印象。「食品スーパー」のチラシが減っているのが気になるが、もしかしたらコロナの影響によって「スマホでチェックできるWebチラシが主婦層に普及した」のかもしれない。

「中古ゲーム店」のチラシは今年もゼロ。「パチンコ店」も昨年同様1店のみ。代わりに「ゲーセン」のチラシが入っていて驚いた。遠出しにくい状況が続く中、近場で気軽に親子や友達とで非日常感を味わいながら遊べる場としてゲーセンが見直されているのだろうか。都市部の郊外では「ゲーセンが高齢者の憩いの場」として賑わっていたりするが、その傾向はあまり感じられない。これは実際にお店に行って客層をチェックしてみなければだ。

元旦の折込チラシをチェックすると「地域性」と「時代」を組み合わせた変化がほんのり見えてくるように感じる。かなり真面目にそう思っている。

来年はどんな変化が起こるのか。どんな傾向が掴めるのか。年明けのマイ恒例行事として続けていこうと考えている。

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