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0210 - 名伯楽

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先日読んだ本に、こんなことが書かれていた。

伯楽は、嫌いな相手に「名馬」の見分け方を教え、好きな相手には「駄馬」を見分ける方法を教えていたのである。

紀元前1500年ごろ中国古代にいた「伯楽」という馬を見分ける名人の話。素質を見抜く力を持った人のことを「名伯楽」と呼ぶ語源になった人。

このエピソードは、まさにその通りだなと感じる。

世の中には、名馬よりも駄馬のほうが圧倒的に多い。滅多に存在しない名馬を見分ける眼力よりも、世に溢れる駄馬の中から本当にダメで使いようがない馬をふるい落として、それぞれの馬の素質を見抜いて、適材適所に使える能力のほうがずっと役に立つ。

良いものは人や環境やタイミングによって正解が異なるが、ダメなものはどんな状況でも共通して当てはまる場合が多い。だとすれば「良いものを見抜く力」より「ダメなものを察する力」のほうが、あらゆる場面に適応できるし、世情の変化にも柔軟に対応できて強い。

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