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0333 - 自分を作った基礎について痛感した話

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立て続けに大きくショックを受ける訃報が飛び込んできた。

自分は1977年生まれ。小学校は1984年の春に入学して1990年の春に卒業なので、幼稚園〜小学生という趣味嗜好を含めて人格形成する上で超重要な時期が「1980年代」だった。

子供の頃はテレビの音楽番組「ザ・ベストテン」「歌のトップテン」「夜のヒットスタジオ」を毎週欠かさずに観ていた。さすがに当時は作詞作曲者のことなど全く意識していなかったが、大人になってから振り返ってみると、あの頃に自分が好きだった曲(その後もついつい口ずさんでしまったりカラオケで歌ったりする曲)の大半が「作曲:筒美京平」だと知った時は、それはそれは驚いた。

いろんなジャンルの音楽を聴くようになっても、なんやかんや「歌謡曲っぽさ」を感じるものを今でも好むのは、筒美京平氏の曲で育った影響を受けているのは間違いない。特に、小学2年の時にC-C-B『Romanticが止まらない』を聴いて受けた衝撃たるや計り知れないのだが、この曲も筒美京平氏が作曲したものだ。

まつもと泉先生の名作「きまぐれオレンジ☆ロード」を初めて読んだのは、たしか小学3年生の終わりだった。テレビを観ていたら、4年生になる春からオレンジロードのアニメが始まるという予告を目にして、子ども心に気になって本屋で単行本を1冊買ってもらったのがきっかけ。(たしか1〜2巻が売ってなくて3巻を買ってもらった。ネットで検索してもらえれば見つけられるのだが、今にして思うと、この表紙でよく小学3年生の自分はレジに持って行けたものだ)

初恋らしい初恋もまだな自分にとって、登場する2人のヒロイン(鮎川まどか、檜山ひかる)の存在にはドキドキしまくった。

この2人は全くキャラが違うのだが、真面目に白状すると、これ以降(中学生になってから)好きになった女子や、大人になってから付き合ってきた女性は、必ず「鮎川っぽい部分」や「ひかるちゃんぽい部分」またはその両方の要素を含んでいる。少なからず自分ではそう感じている。

あえて大袈裟な言い方をすると、自分の女性の好みはオレンジロードによって決まってしまったのだ。(ついでに白状すると、僕が「バンド」という音楽活動に興味を持つようになったのもオレンジロードの影響が大きい)

「好きな音楽のタイプ」そして「好きな異性のタイプ」という、生きていく上でとても大きくウエイトを占める要素を作ってくれ、更に「バンド」というものに興味を持たせてくれた、勝手に恩人認定している方々の訃報が、まさかの2日連続で届いてしまった。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

悲しい気持ちに包まれてはいるが、やはり幼稚園〜小学生時代に大きく影響を受けたものは、大人になってからも影響を受け続けるんだな、趣味嗜好って積み重ねなんだなと痛感している。きっとこの先もずっと途切れることなく「自分を作った基礎」として染み付いたままなんだろうな。

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