漢検準1級が私にくれたこと

さて、実は今日は、漢検準1級の試験日なんですね。

もともと、漢字がものすごく苦手で、「寒い」とか、「臨界」の「臨」とか、そんな簡単な字が書けずに生徒に教わったことを覚えています。

それがいつの日か漢字にハマって、しばらく勉強して漢検2級を取得、そこから1年半以上かけて、今日準1級を受験することに。

毎日欠かさず学習をして、なんとかテキスト2冊分をまるまる全て覚えることができました。

基本的に頭が悪く、もの覚えもよくないので、20から30周くらいはしたかな〜と思います。

生徒を迎える前、

休み時間、

空き時間、

帰宅後、

隙間時間を使って学習してきました。

よく誰も「勤務中に自分の勉強をするな」と言わなかったな、と思います。

大目に見てくれてありがとうございました。笑

クラスの生徒たちは、いつも応援してくれました。

私の漢字ノートを見ては「すごっ!」と言ってくれたし、「先生、頑張ってください!」と声をかけてくれました。

私はあれから学校を異動してしまったので、あの子たちに直接合格証明書を見せることができないことが残念です。

そもそも私がなぜ漢検を受けようと思ったのか。

なぜ、漢字にハマったのか。

何かかっこいいことを言えればいいのですが、きっかけはものすごく単純で、くだらないことでした。

QuizKnockの山本祥彰くんが可愛かったからです。(どーん)

彼は東大王にも出演している割に早稲田出身で、漢検準1級保持者。

一生懸命で、いつも笑っている彼が可愛くて、自分も漢検準1級が欲しい!と思ったのです。

この思考回路、変態ですよね。

でも、このちょっとした出会いが自分の中で大きな変化を起こしたので、結果的には山本くんにとっても感謝しています。

漢字の勉強を始めて、「継続は力なり」を身を以て感じることができました。

英語の勉強ももちろん自分なりにある程度やっているつもりですが、英語は伸びが見えにくい。

特に、ある程度のレベルを超えるとそこからの伸びはものすごくゆっくりで、気が遠くなることもあります。

一方で漢字は、伸びが見えやすい。

1年前にはまったく歯が立たなかったテキストの漢字が全部書けるようになっていたり、はっきりと目に見える変化がありました。

短い時間でも積み上げていくことで大きな変化になることを実感できました。

それから、「先生だって最初はできなかった」を示せることも大きなメリット。

先生は教える立場で、生徒からすれば「どうせもともとできたんでしょ」と思われがち。

だけど、どの先生にだって「できなかった時期」というものが必ずあります。

それでも、コツコツ努力を積み上げればこのレベルには辿り着けるんだぞ、と、身をもって教えることができたんじゃないかな、なんて思ったりしています。

「先生がこんなに頑張ってるんだから」と言ってくれる生徒もいました。

やっぱり「勉強しろ」と言うなら、教師の立場である人間は生徒以上に勉強する姿を見せなきゃならん、と思います。

言葉で人は動きません。行動で示してこそ、伝わるんですよね。

それから、「苦しむことができる」のも最終的には良かったと思っています。

理解できない生徒の気持ちを理解してあげられる。

正直、ずっと英語を教えていると「なんでこんなに簡単なことがわからないんだろう」と思ってしまうことがあります。

でも、漢字を勉強していると、同じ気持ちを自分に対して持つことも。

「さっき覚えた漢字なのに、なんで書けないんだろう」

「何回間違えれば気が済むんだろう」

こういった気持ちを改めて経験できるからこそ、わからない生徒の気持ちも理解してあげることができるんですよね。

教える立場にある人は、自分の苦手分野について率先して学んでみることをおすすめします。

同じことを感じたのが、大型バイクの免許を取得した時。

自分は教習で爆走して壁に突っ込んで怪我をした経験があり、今でも正直自信をもってバイクを運転することができません。

教わっている間も、言われていることがわからない。

いや、日本語の意味はわかるんだけど、どうやってそれを実行したらいいかわからない。

英語の授業で「この単語を発音して」と言っても全然できない生徒がいたりする。

「いや、そのまま真似すればいいだけじゃん!」と思う。

でも、それが本人にとっては難しい。

バイクの運転も、教官にとってみればごく当たり前のことで、できないことが信じられないレベルなんだろうけど、それが私には難しくて仕方がない。

当たり前なんですよ。

経験も、勉強している年数も違うんだから。

でも、それって案外忘れがちだったりするものです。

漢字を学ぶことから得られることってたくさんあって、だからこそ、準1級取得後も1級に向けて勉強したいな〜と思います。

何年かかるのか、未知数ですけどね。

と、受かったようなことを言っていますが、まだ試験すら受けていないので。

ひとまずは準1級に受かることからです。


では、だんだん涼しくなってきましたね。

体調にお気をつけて!

また、気が向いたら更新します。

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