【喫緊検証!】予言の書を作ってみる

 最近、YouTubeで予言に関する動画を見た。
 私はこの間怪談会に行った時のサイン会でTOCANAの角由紀子総裁に「オカルト番組見すぎ!」と言われるくらいのオカルト好きなので、こうした動画をよく見るのだ。
 オカルト業界の予言界隈では、2025年というのが一つの節目の年であるらしい。何でも、複数の予言者による災厄の予言が2025年に集中しているらしいのだ。

 しかしながら、現在にいたるまで、何事かをはっきりぴったり言い当てた予言というものには巡り合ったことがない。大抵の予言は「後付け」だ。何かそれらしいことを“予言”し、事件や災害が起きてから「実はあの事件(災害)は言い当てられていた!」となるのが常だ。
 先述の動画でも、地震の予言が当たったとして釧路沖あたりを震源とするM5の地震が挙げられていたのだが、M5と言えば「中地震」の一番小さいものだ(M7以上を大地震、M3以上M5未満を小地震などという)。一般に津波を生じさせる地震の下限はM6だそうだから、M5の地震を“当てた“からといって何だ、と言いたくなる。
 気象庁によると、今年に入ってから今まで、M5.0以上の地震は日本付近で17回起きている。M5.0ぴったりの地震に限っても4回だから、月1回起きることを“言い当てた”からといって、予言が当たったと言えるだろうか? 何なら「来月M5以上の地震が起きる」と言ってしまってもいい。たぶん当たるだろう。
 こういうことをいうと私はオカルト否定派のようだが、懐疑的肯定派なのだ。科学的に説明のつく現象を排除していったその先に、真の超常現象が存在すると本気で信じている

 そこで今回何をしようかと言うと、実際に予言をここでやってみようというのだ。もちろん私は能力者でも何でもない。
 未来の日付と「それっぽいこと」を並べておくと、予言めいたものができ上がり、現実の世界で起きたことが偶然当てはまってくるのではないか。その「的中率」近傍の的中率の予言は、偶然として片付けていいのではないか、ということである。

 では、その方法はというと、「漢字占い」だ。

 たまたま、マイ漢字字典とか、マイ三体字典とか、中国語の勉強に役立つようにと3900字ほどの漢字の一覧表をエクセルで作ったものが手元にある。このうち、旧字体や異体字を除外した漢字が3598字残った。1日1字割り当てると10年分くらいになる量だから、これを使って、2023年の5月から、2032年の12月までの期間に、漢字を割り振っていく

 ここで私の「意思」が入ってしまうと意味がないのと、せっかくエクセルで一覧表を作ってあるのだから、RAND関数の力を借りる。すなわち、2023年5月1日のシリアル値が45047、2032年12月31日のシリアル値が48579だから、45047から48579までの値をランダムに吐き出す関数を組み、漢字1字1字にランダムなシリアル値を結び付けた後、これを日付に変換する。ランダムなので、漢字に結びつかない日付もあれば、複数の漢字に結びつく日付もあるだろう。

 これを日付順に並びかえれば、その日を象徴する漢字、というのが現れてくる。その漢字が表す意味に象徴されるような出来事が起これば予言的中というわけだ(年末にやっている「今年の漢字」の日日版と思ってもらえばよい)。

 あとは解釈次第なので、これをたまたま読んだ読者の皆さんが「予言」を「解釈」してもらいたい(私も時間に余裕がある限りはするが……)。

2023年の予言はこちら



※「喫緊検証」は、ファミリー劇場の「緊急検証」シリーズとは関係がありません。

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