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女王蜂の一生をかけた役割とは?

ミツバチは大まかに分けると「女王蜂」「働き蜂」「オス蜂」と3種類に分類する事ができます。
1つの巣箱に対し、1匹しか存在しないのが「女王蜂」です。
一般的なイメージとして「女王蜂」は何となく特別な感じがする蜂ですよね。
今回はそんな女王蜂をピックアップして解説します。

女王蜂は「選ばれて」誕生する

女王蜂というと、誕生した瞬間から女王蜂として生まれてくるというイメージがありますが、実はそんな事はないんですよ。
何匹か女王蜂候補の幼虫が選ばれており、それらの幼虫は「ローヤルゼリー」を与えられながら育ちます。
その中で一番最初に王台に陣取った蜂が女王蜂となるのです。

女王蜂の役割とは

名前からとても偉いミツバチなような気がしますが、実はミツバチの世界は平等で、それぞれの役割を全うしているに過ぎません。
女王蜂の役割はただ一つだけで、「産卵」をただひたすらに繰り返すという事です。
とてもハードで、1日あたり約2000個相当の卵を産むと言われています。

女王蜂の生命力の源とは?

女王蜂の生命力の源は「ローヤルゼリー」です。
ローヤルゼリーは完全食と呼ばれるほど、栄養価が高い事でも知られています。
このローヤルゼリーを食べる事で女王蜂は一般的な働き蜂の数倍の寿命をもっています。

女王蜂がいなくなってしまうと…

1つの巣には必ず1匹の女王蜂が必要です。
もし、何かしらのトラブルや不慮の事故などで女王蜂がいなくなってしまったらどうなるのでしょうか?
女王蜂が不在の巣は「徐々に壊滅」してしまいます。
実は女王蜂が巣からいなくなってしまうと、働き蜂が緊急で産卵します。
その際に生まれてくるのは産卵能力の無い「オスのミツバチ」だけです。
オスのミツバチは働き蜂のように仕事をするわけではないので、徐々に食糧も尽き果て、オスのミツバチのみが残ってしまい、徐々に巣は崩壊に向かっていくのです。

だから女王蜂は大切に扱う必要があります。

そのため、女王蜂は何があっても死守しなければなりません。
稀に養蜂の際、誤って女王蜂の命を奪ってしまうケースもあります。
その為、女王蜂の様子を見たい時や触れないとならない際はくれぐれも慎重に作業を行う必要があります。


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