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ミツバチの天敵とは?生存戦略

ミツバチはとてもデリケートな事で知られています。
日本では馴染みが薄いですが、海外のミツバチは巣の出入り口にプロポリスを塗り固めて清潔な状態を保つ事でも有名です。
今回はそんなミツバチの天敵に関するお話です。

天敵その1:ダニ

ダニはミツバチの第一の天敵です。
ミツバチに寄生する事で、群れを全滅させてしまう可能性があります。
親ダニが働き蜂の目を盗んで巣に侵入し、蜂の幼虫に卵を産み付けます。
そして、ミツバチが成虫となったタイミグで共に外に出て、別の巣に寄生する行動を繰り返します。
ダニの詳しい生態まではわかっておらず、明確な対処法はまだ確立されていないのが現状です。

天敵その2:動物(鳥やカエルなど)

鳥は機動力が高く、ミツバチにとって脅威となる天敵です。
カエルは蜂を捕食する為に、巣に近寄ってくる事があります。
巣の近くに川などがある場合は要注意です。
中でも要注意なのが「ヤモリ」でしょう。
ヤモリは機動力が高く、巣の中に侵入してくるリスクもあり注意が必要なのです。

天敵その3:農薬

昨今、ミツバチの数が世界的に働き蜂が巣からいなくなってしまう現象があります。さかのぼる事、1990年代。ヨーロッパ諸国で、ミツバチの大量死や数の減少が報告される事例が発生し始めました。
「蜂群崩壊症候群」と呼ばれるこの現象は、世界中で報告されています。
正確な理由は判明していませんが、予測としては農薬の影響でこのような事が起こるのではないか?と考えられています。
農薬の影響で方向感覚がくるってしまい、巣まで戻れなくなってしまう影響が出るようです。

天敵その4:スズメバチ

日本の場合は外敵として「スズメバチ」が挙げられるでしょう。
スズメバチはミツバチを襲うだけではなく、一度巣を破壊したうえで集団で襲ってくるケースがあります。
巣と群れを壊滅状態まで追い込むため、まさにスズメバチはミツバチの天敵だと言えます。

ニホンミツバチは防衛本能が弱い事で知られていて、プロポリスを一切作らない事で有名です。
しかし、この対スズメバチに対しては強力な対抗策を持っている事で知られています。
その名前も「熱殺蜂球」という技で、1匹のスズメバチに対しミツバチの集団で襲い掛かり蒸し殺してしまいます。
日本で生息してきた末に身に着けた「生存戦略」と言えるでしょう。
しかし熱殺蜂球を行った働き蜂は寿命が短くなってしまうため、まさに命がけだと言えるのです。

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