劇場通り抜け公演「搬入と搬出」

単なる思いつきですが、実行力のある人がいれば【原案】として託します。

「搬入と搬出」

会場

任意の劇場。ただし、劇場内へ出入りのできる経路を2つ以上有すること。

開場前に行うべき準備

劇場内(できれば舞台上)に3つの台と3つの箱を置く。3つの台はそれぞれソーシャル・ディスタンスを考慮し、互いに距離をおいて配置すること。

箱は60cm×60cm×60cm程度。3つとも同じ大きさで、蓋がついており、開けるまで中身が見えないものが望ましい。それぞれの箱に異なる「品物」を入れておく。

公演形態

劇場内へ同時に入れる人数は最大で2人までとする。観客は「品物」を持参し、受付で「検品」を受けてから劇場に入る。「品物」は箱に入るサイズであれば何を持ってきてもよいが、生物、保存のきかない食品、刃物や薬品等の危険物、そのほか販売にあたり特別な資格を必要とする物品等は禁止である。

劇場に入った観客は、3つの箱から1つを選び、その蓋を開ける。箱の中に「品物」を入れ、中に入っていた「品物」をかわりに取り出し、それを持ち帰る。入場待ちの観客とすれ違わないよう、出口は入口と別のルートを通ること。また、選ばなかった箱の中身を見てはいけない。

劇場に入ってから出るまでの間、あなたが何を手に入れ、かわりに何を手放したかを、会場スタッフ以外に見られてはいけない。なぜならそれはあなた個人にとっての再現不可能な「演劇体験」だからである。

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