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いつまでも あると思うな 親と金とあと愛のかたまり

こんにちは、あんぱんAです。
本日支援施設のスタッフさんと退職後の経緯とこれからについてお話してきました。
1つ前の日記で職業訓練校を紹介していただいたと描きましたが、それを薦めてくれたのはここの職員さんでした。
云わば私に短めのレールを敷いてくれた職員さんです。なので退職の事実を伝えるのはとても心苦しいものでした。

今までの自分の体調とメンタルの具合も全てお話してきました。もしかしたら来月からきちんと休めることになりそうです。

ここでちょっとこちらのお話は置いておきまして。
noteのお題企画にすこし惹かれるものがあったのでここに書き留めておこうと思います。
それは『日々の大切な習慣』というものです。
普段稚拙な文を書いている私ですが、人並みに習慣化しているものがあります。

習慣をお話する前に、以前書いた『ちんちんと僕』という小説についてお話させてください。
この作品には所々、書ききれなかった部分が存在します。
実は、うちの父は私が小学校3年生の時に再婚しております。

父が36歳の時でした。お見合いを経て、我が家に新しい母となる方がやって来たのです。
ですが世の中の秩序や理をあまり知らない母だったので、我が家のおじいちゃんおばあちゃんとは上手くいきませんでした。
それでも私は母親ができた、という事実だけで嬉しかったのです。

そうしてしばらくたち、妹が産まれました。
とてもとても嬉しかったです。私は新しい命に触れ、姉になったと実感しました。
そして数年を経て妹がもう1人産まれ、弟も産まれました。
一気に我が家は大所帯になったのです。

妹達はどんどん成長していき、1番上の妹が小学校高学年に上がった時です。
彼女は次第に家に引きこもるようになり、やがて不登校になってしまいました。
今思えば妹はここでなにかのSOSを発信していたのかもしれません。

うちは昔ながらの家庭でしたので、とにかく学校に行かないのはとんでもない事だと叱咤していました。おばあちゃんが次第に妹に暴言を吐き、手を上げるようになってしまったのです。
それに同調してか、今度は父が弟達に暴力を振るうようになりました。
私は当時とっくに成人していてこの状況に異変を感じました。さすがにこれはおかしいと。ですが今のようにDVなどという言葉は無い時代です。私1人では全てを止められませんでした。

やがて2番目の妹も不登校になり、弟も学校に行かなくなりました。
「何故学校に行かないのか!」とおばあちゃんも父も妹達を責めましたが、私には理由がわかっていました。

きょうだいの中に1人でも不登校児がいた場合、他のきょうだいが学校に行けばどんな扱いを受けるか。
恐らく1番上の妹が不登校なため、弟と2番目の妹は周りからなにか言われたのではないか。そして悲しいかな、我が家には心に寄り添うという機能が備わっていませんでした。
親の言う事をちゃんと聞く、それこそが立派な子供だと私もそうやって躾られて来たのです。
自分こそ立派でもないくせに!

私はなるべく妹達が太陽を浴びられるようにと、休日になったらなるべく皆を引き連れて外に連れ出しました。
私がなにか買ってあげると「そんなもの」とおばあちゃんとお母さんから何か文句を言われます。
なのでなるべく形に残らないもの、おやつを食べたりカラオケに行ったりしていました。

正直、私の人生で1番楽しかったのはこの妹達との時間でした。
ですがある日、事件が起きました。お母さんが妹達を連れて、家を出ていってしまったのです。

妹達の部屋は物が散乱しており、本当に必要最低限の荷物だけを持っていった形跡がありました。
あまりにも突然の事だったので私は頭が追いつかず、もぬけの殻となった部屋を見て喪失感でいっぱいだったのです。

そして、自分のしてきた事がただの自己満足である事に気が付きました。
あんなに仲が良かったのに、私は妹達の本当の気持ちに気付けなかったのだと。
ただ辛くて、気持ちの落とし所がなくて苦しかった。私はただ、家族に仲良くあって欲しかっただけです。
でもそれは、そう思っていたのは私だけで実はそれは独りよがりな押し付けだったのかもしれません。
気付くのが遅かった。何もかも失ってからでは遅いのです。


いまだに妹達の夢を見ます。
この経験をしてただ1つ後悔していることは「存在する物に有難みを感じなかった」ことです。
人でも、もの後でもそれが存在する事が当たり前になってしまって私はいつしか感謝を感じられなくなっていました。

ここでお題に戻ります。
私の習慣は『幸せを噛み締める事』です。当たり前を、当たり前と感じない。昨日会った友人が明日は会えなくなるかもしれない。
自分の体の一部が無くなっているかもしれない。
だからせめて、ここに有る事を噛み締めて生きています。

またいつか、絶対、感謝の気持ちを思い出せますように!



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