ミカルゲクロバット~熟成されたデッキ~
ミカルゲクロバット研究家です。
こいつどんだけミカルゲクロバット擦るねん!
とお思いの皆様、安心してください。Eレギュ落ちるまで永遠に続けます。
1.ポケカと環境
初心者が環境を語るのはチャンチャラ可笑しい気がしますが、にわか仕込みでも語れる部分があります。環境読みやメタといった部分です。
それなりに歴のある遊戯王を例にしてみましょう。
遊戯王カードは、ポケカよりも先行・後攻の勝率に優位な差があります。その差を埋めるために生まれたのが手札誘発の概念です。この中でも無限泡影やヴェーラーは場の効果を無効にするカードなので、≒キャンセルコロンとして理解しやすいでしょうか。あちらは相手ターンに打てますが。
マナフィに対するキャンセルコロンがパオに用意されているように、環境デッキに採用されているカードに対して有効なカードを採用するのが、「環境読み」という概念です。まぁ、かがやくゲッコウガとそれに対策するためのマナフィは、双方とも採用率が高すぎて、もはや必須カードでもある気がします。。。一応、マナフィの採用枚数が1or2という選択肢が、環境読みの要素でしょうか。
相手ターンの妨害が非常に限られたポケカにおいては、技やスタジアムが事実上の相手への妨害となります。
ポケカの面白さは、単純な大物どうしの殴り合いではなく、こういったメタ要素にあると考えています。その粋といえるのが雪道ミュウでしょうか。Vポケモンでありながら雪道を採用するのが面白いですね。最近では雪道ミライドンというデッキもあるそうです。
2.メタの有効度
ここから本題です。2023現時点のざっくりとした環境は以下の通り。
データはこちらの記事より引用しています。
ロスギラ/サナ/パオ/ロストバレット/
悪リザ/ルギア/ミライドン/ミュウ
といったところですね。
自分のデッキを評価するにあたって、どの対面で有利・不利か、というのが一つの評価軸になります。環境に多いデッキに勝てるデッキを使おうというマクロ(大きな)視点での試みですね。
一方、今回は各デッキで採用されているカードが、自分のデッキに対してどれだけ有効なのか?という、ミクロ(小さな)視点で物事を考えてみようと思います。
3.ロスギラ
Kゲッコウガの特性しか止めないため、雪道が強く使えるデッキです。後1スピットや進化前のギラの「ひきさく」と打点が刻めるほか、大物に対してスターレクイエム、小物はロストマインで一挙取りと、隙がありません。
が、ミカルゲクロバット対面では事情が異なります。
雪道*3、ナンジャモ*1、ツツジ*2、マナフィ*1の計7枚が有効ではない札として腐ってしまいます。初手にVipパスを1度使えていたとして、残る3枚がデッキに眠っていると、計10枚の不要札を抱えながら戦うことになります。
ジラーチ登場後はロストマインを防げるようになったため、有利対面と認識しています。
4.サーナイト
非エクの採用率が高く、ドロー効果持ちがいて、青天井火力やダメカンもある。加えて回復もできる。かなり万能型で、かつ使い手の実力が出るデッキだと思います。
上の構築でも、不要牌になりうるカードが少ないですね。ナンジャモ*4、マナフィ*1、崩スタ*1くらいでしょうか。ミカルゲクロバットは色(悪)が優位ではありますが、1:1交換になっていくのと、クレセリアをうまく使われると厳しいかもしれません。そこさえ超えてしまえば有利対面になるかと思います。
5.パオジアン
ポケストップ型ゴッパオです。最近はコロン*2が流行りかと思います。これが死ぬほど痛い。。。ポケストップは逆用され、手札干渉は最低限。非エクが苦手な2枚どりをKゲッコウガで備えているため、厳しい戦いになると思います。アルセウスやセグレイブの着地を防げるかどうかがキーな気がします。プレイング次第ですが、不利対面。
6.ロストバレット
キュワワーとウッウ、ヤミラミという基本パッケージに加えて、各デッキに有効なVポケモンを積んだデッキです。ロスト系列だと、ほかにもロストヌメルゴンや、非エクのみのロストなどもあったりしますが、使用者の多そうなタイプを一例としています。上の例の場合、Vポケモン3種、マナフィ*1、あなぬけのヒモ*3、やまびこホーン*1、空の封印石*1、ツツジ*1が不要牌となります。加えて、ターン経過後のVipパスの素引きが厳しいですね。
こういった対大物系のデッキは非エクだと有利に戦えると思います。
7.悪リザ
スターバースやピジョットVによる確定サーチで飴による進化をしてくるデッキです。高耐久でありながらサイドは2であること、環境に多い超タイプに抜群の悪タイプであることが強みですね。一方、対面は1枚ずつしか削れないため、非エクで火力を間に合わせられるのであれば、有利に戦えます。
環境を見るためのナンジャモや雪道、火力増強のこだわりベルトなどが不要牌としてつけ入る隙になりそうです。
8.ルギア
このデッキもいろいろ型がありますね。基本的なラインは、アーケオスをトラッシュからベンチに置き、特殊エネをつけた大物で戦うデッキと認識しています。雪道が非常に刺さるデッキではあるのですが、残念ながらミカルゲクロバットには採用していません。なので、スナッチアームで進化を防ぐか、早めに打点を上げて叩くしかなさそうです。
型によってはボタンなどの回復サポートが採用されていることがあり、削った後に打たれた場合は一気に不利になりそうです。2枚取りを狙ってこないデッキながら、非エクだと厳しい対面のデッキです。自分の強みを押し付けてくるデッキですね。
9.ミライドン
ライコウVなどによる殴りだしが早いデッキです。自分の展開後に雪道を使用、ナンジャモやジャッジマンを使うことで相手の手を細くするデッキと認識しています。大物相手にはライチュウVの青天井火力が飛んできます。
2枚取りのシステムがなく、こちらのツツジが非常に刺さることから、かなりの有利対面と認識しています。
10.ミュウ
F(フュージョン)ミュウという型もありますが、今回は面白いデッキとして雪道ミュウを例にします。3種11枚という絞られた種でありながら、ゲノセクトの特性を利用してベンチいっぱいに展開してきます。初動で後ろにミカルゲ(超)を置かれると厳しい面もあるでしょうが、シェアの低下によりミュウへのガードが下がっている気もします。
(道具でなく)グッズで火力増強や、殴りながらデッキに帰ることで疑似的に攻撃権を消費させるなど、このデッキだけの強みがあって結構好きです。が、プロモカードであるウッウロボが高すぎるので、組める人は限られるのではないでしょうか。
ミカルゲクロバットから見ると、クロバットのクリティカルバイトがまともに当たりません。一方で、育ったミカルゲが1体で2~3サイドをとってくれるので、有利対面です。あなぬけのヒモが採用されてなければ、ゲノセクトを呼んでクチートでロックし、ライブラリアウトを狙える、、、かもしれません。
11.まとめ
各デッキとの相性は
・ロスギラ 〇
・サナ △(有利より)
・パオ ×
・ロスバレ 〇
・悪リザ ◎
・ルギア △(不利より)
・ミライドン ◎
・ミュウ ◎
パオジアン(次点でルギア)を除き、不利対面がありません。
実際はこの通りになるとは限りませんが、環境の中で有利なデッキだと思っています。ぜひ、ミカルゲクロバットを試してみてください。
☝デッキをさらに熟成させました。ボスとセレナは互換ではありませんが、このデッキにおいては2つの効果が有効に働きそうです。エネルギー転送*2を大地の器*2に交換すれば、Eレギュ内では無双できるかと思います。