蒸気の騎士と雷の騎士 #2

あらすじ
桜川に依頼され、新型ゲームのテストプレーをする、ミオ・テッショウ・ハルト。

情報集めをするために、町の人々に声をかける。
その中には見覚えがある、てれび戦士たちも。


あっ、メールが届いてます。
・・・えっ?

どうしたんだよ。
これ見てください。

To:テストプレーヤー
題名:注意!
みんなが目を覚まさない原因が分かった。
このゲームに、攻略対象のモンスターがいるんだ。
ゲームログを解析すると、ゲームオーバーになると元の世界には戻れないようだ。
こちらも、できることはしてみる。
ゲームオーバーにならないように気を付けてくれ。


マジかよ!?
ていうことは、ソノマさんたちはゲームオーバーになってしまったということ?
とにかく、ログアウトを・・・!

あれ?
ミオ、ログアウトできないぞ?
おかしいですね。私たちも閉じ込められたのでしょうか。

とにかく、今の俺たちじゃ太刀打ちできない。
何かヒントか武器になるものを探そうぜ。
それなら、さっき話に出ていた騎士団に話を聞きに行こうよ。団員も募集しているみたい。
そうですね。先に進めて、何か分かるかもしれません。

ミオたちは、騎士団の駐屯地へ向かう。

あの、募集を見てきたのですが。
おおっ!新入団員か!
あれ?桜川さん?
俺は、ユゲデール王国 スチームナイツの戦士 前田公輝だ。
人違いのようだな。
最近は、モンスターが増えて負傷者も増えてきている。入団は大歓迎だ。
それなら、僕たちも!
ただ、剣術をするのにテストをしないといけない。
テストか。
剣なんて初めてだぜ?バットなら振ってるけど。
僕も想像だけ。
とりあえず、やってみましょうか。

3人は、テストを受ける。
ミオは、上手く剣を振れず不合格。
テッショウは、軽々と振って人形に傷をつけて合格。
ハルトは・・・

やあっ!
うーん。なかなか難しいようだな。
ハルト頑張れ!
もう一回!
最後だぞ。
イメージをして・・・!ここだ!

大きく振り抜く。
しかし・・・

良い太刀筋だが、人形は、斬れて無いようだな。
そんなぁ。
残念だが、今回は不合格だ。
まあまあ、後で教えてやるから。
心苦しいが、またチャレンジしてくれ。

ハルトさん、テッショウが鍛えてもらっている間に、私たちも他を探してみましょう。
そうだね。テッショウそっちは頼んだよ。
おう!経験値貯めてくるぜ!

ミオとハルトが立ち去った後。
さて、テッショウくん。ようこそ!スチームナイツへ!君にはまず、剣の特訓をしてもらうんだが・・・

ピキッ!ピキピキッ!
突如、先ほどハルトが斬った人形が、突然真っ二つに。

これは・・・何が起きているっ!?
これって、さっきハルトが斬れなかった人形?
あり得ない。使い回していたとはいえ、こんな綺麗な断面で斬れるなんて。

まるで、豆腐を切ったような・・・

ということは、ハルトも合格?
ちょっと審議する必要がありそうだな。
一人じゃ心細いし、一人でも多く仲間がいれば安心だよな。
分かった。後日、再試験しよう。


その頃、ミオとハルトは。
そういえば、このゲームは騎士のほかに魔法使いもいるんですよね?
うん。そのようだけど。話がなかなか出てこないんだ。
これだけ、大きな都市なら王立の図書館もあるでしょう。そこに行きましょうか。
そうだね。行こう!


続く。





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