蒸気の騎士と雷の騎士 #3

あらすじ
ゲームクリアに向け、騎士団のもとに。
テッショウはテストに合格し、スチームナイツの元で、訓練をつけてもらうことに。
その間、ミオとハルトは王国図書館へ。


ここが王立図書館。
凄く大きいですね。
ここなら何か分かるかも。
広いですから、別れて探してみましょう。


とはいえ、どこから探そうかな。魔法使い・・・
伝記の棚にあるかな?

ハルトは図書委員の知識から、推察する。

騎士団の活躍の本ばかりだ。
これはこれでワクワクするんだけど・・・ん?何だろうこの本?

一方、ミオは。
すみません。魔法使いについての情報をさがしているのですが。
あぁ、ジョーキマホーンズのこと?悪いけど、教えられないの。
どうしてですか?
この町はスチームナイツ様の活躍で成り立ってるの。
昔はあったんだけどね。仲違いしてほとんど残ってないの。もともと胡散臭かったしね。
そうですか。残念です。
(今の司書さん、ベニオさんのようですがこちらに気がつく様子はありませんでした。)

私の方は収穫なしです。
僕の方は、見つけたんだけどちょっと変なんだ。
変とは?
この本だけど・・・
この国の成り立ち。記録のようですね。
伝記っぽいんだけど、所々文が抜けているんだ。
本当ですね。ページが破かれている所もありますね。
何か、隠したいことがあったのかな?
そう言えば、受付で聞いたのですがこの国の魔法使いはジョーキマホーンズというそうです。記録は残ってないようですが。
ジョーキマホーンズ。確かにこの本の黒塗りにかすかに書いてあるかも。

この国は、スチームナイツが英雄視されているようです。ジョーキマホーンズとは仲違いして、行方は分からないそうです。
剣の才能は無かったから、魔法ならと思ったんだけど。
振り出しですか。
因みに、この本は誰も見ないし、読める所もなくて信憑性がないから、譲ってもらえたよ。
無いよりかは良いかもしれません。

ユゲデール王国 仮伝記を手に入れた。

ちゃんとアイテム反応だ。
キーアイテムだったようですね。
どうしようか?
そうですね。しっかり読んでみましょうか。

その本には、スチームナイツとジョーキマホーンズはかつて共通の敵に向かい、共に戦っていたとある。

ゲームの筋書きと同じですね。
先に進めるね。

読み進めると、最後のページに。

この文章が気になるんだ。
- 黒き竜 が現れ 蒸気の剣と蒸気の魔法が 窮地に陥った時 異界の王と共に 雷の騎士 現れる -

これは・・・
黒き竜は、モンスターのことで、蒸気の剣がスチームナイツ、蒸気の魔法がジョーキマホーンズ。 異界の王と雷の騎士というのが分かんなくて。
異界の王はとにかく、 雷の騎士・・・ 何か引っ掛かります。
異界の王と雷の騎士だけ、本には書いていないんだ。
うーん。ダメです。思い出せないです。
ゆっくり考えようよ。桜川さんから何か連絡は?
まだ何にも。
テッショウの様子を観に行きましょうか。

その時だった。
ねえ、その本どこから?
えっ?
黒を基調としたマントの少女が声をかける。

さっき、図書館からだけど・・・
ねぇ、あなた達この本の最後の文が読めるの??
えぇ・・・それよりもあなたは?

私は、ジョーキマホーンズのアミ!
その本と一緒に来て欲しいの。
これは・・・
ちょうど良かったです。私たちもあなた達の事が知りたかったので。
分かった。ついてきて。

続く。



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