第一回ルールでっち上げ大会延長戦

 この記事はひこうきさん主催のペンパアドベントBの19日目の記事です。

先月、「ルールでっち上げ大会」という企画が開催されました。
第一回ルールでっち上げ大会 投稿作発表part1
第一回ルールでっち上げ大会 投稿作発表part2

この記事では、第一回ルールでっち上げ大会の延長戦をやってみようと思います。でっち上げる過程も読みたいかたはこちら。

第一回ルールでっち上げ大会のお題はこんな盤面でした。

画像1

ルールのナンバリングは本選の続きからとします。

=================
前半は比較的易しめ、後半は難しめです。

No.65

特殊ルール追加へやわけ。どの部屋にも黒マスが1つずつ入り、黒マスはナナメにひとつながりになる。

ぱずぷれで解く

大域手筋が2種類ほど使えますが、使わなくても解けます。

No.66

(入れ忘れていたので、12/20追記)

・太線を「カベ」、太線に囲まれた領域を「部屋」と呼ぶ。
・各部屋のカベにふたつずつドアを設置して、すべての部屋を一度ずつ巡って一周できるようにする
・ドアのついたカベの隣にはドアを付けられない
・ドアのついたカベの隣の隣のカベにもドアを付けられない


↓ penpa-editorで解く
https://opt-pan.github.io/penpa-edit/?m=solve&p=jY+7TsUwDIb3PEZmD77kiDQrlwkxcNERqirEwAMAYknUdz9/jSs6IjefPrl/3fj78+f964NOKKvEJCjV6qcwnjQz2qglzdkyZcWRvKTRH9vob21eVuovf/rUBvjgFOer886pzmdEqZvzxsnOe39720aeCglbboqfsR4cF2QNx3VZwo1Eoq/IW/QN+cK/LuhLzBHkNfKCzP7t5hp5xXydwrf+Ph9ue2Y6eD3kr+AVjn3OvtW1s4BrSvM2O+r0P1su

稲葉のパズル研究室の「ドア・ループ」の隣接禁を強めたルール。
この問題では「一度ずつめぐって一周できる」は余剰ルールで、「ふたつずつドアを設置する」で十分です。

No.67

スクリン×ぬりぼう。
どの部屋にも長方形がひとつずつ入る。スクリンのように、長方形を角でつなげてひとつのループを作る。太線をまたいで長方形を置くことはできない。同じ面積の長方形が角で接してはいけない。


ぱずぷれで解く

No.68

・盤面にいくつかのテトロミノ(縦横に4つつながった黒マス)を配置する
・黒マスが盤面を分断してはいけない
・どの部屋も黒マスによってふたつの部分に分断される


ぱずぷれで解く

No.69

・すべての部屋に、トリオミノ(3マスつながった黒マス)をひとつずつ入れる
・どのトリオミノも、ちょうどふたつのトリオミノと辺で隣接する
・向きも形も同じトリオミノが隣接してはいけない。


ぱずぷれで解く

No.70

・各部屋に3つずつ黒マスを入れる
・ひとつの部屋の中で黒マスがタテヨコにひとつながりになる
・黒マスは全体でタテヨコにひとつながりになる
・白マスは全体でタテヨコナナメにひとつながりになる


ぱずぷれで解く

No.71

・各列各ブロックに2つずつ黒マスを入れる
・黒マスが太線をはさんで隣接してはいけない
・黒マスはタテヨコナナメにひとつながりになる


ぱずぷれで解く

No.72

・いくつかのマスを黒く塗る
・黒マスが縦横につながったカタマリの面積は、1か3のどちらかになる(面積3の黒マスのカタマリを、トリオミノと呼ぶ)
・どの部屋にも、ちょうど1個の「面積1の黒マスのカタマリ」が入る
・どの部屋にも、ちょうど1個のトリオミノ(の一部)が入る
・同じ面積の黒マスのカタマリが角で隣接してはいけない


ぱずぷれで解く

No.73

盤面を面積1または3のブロックに分割する。分割線の一部は最初から盤面に入っている。向きも形も同じブロックがタテヨコナナメに隣接してはいけない。

↓ penpa-editorで解く

https://opt-pan.github.io/penpa-edit/?m=solve&p=jY+7TgQxDEX7fEZqF7aTEZm0PCpEwUMrFEWIgg8ARJNo/n3uWl6YEnlzdHT3rjf5/vx5//qgBZMKMQlGtdjJjE9ojBjTQ4sayY7EHuZ4rHO81dY3Gi9/+lQn+GAU46vxzqjGZ1RpJOONkY339u1tnXHNJJxiVfwZ68FxQVZ3XJfFPZGI54K+eF+Qq+eKPHk/YU9m78B/fwtXzxX7dXU/55c98HTprAcvh/4VvMDxnpO96tqYwS2Edt7ts/zP+g4=

=================
ここから先は難易度があがります。

No.74

・以下のルールにしたがって、盤面のいくつかのマスを黒く塗り、太線の分割線を追加する
・黒マスはタテヨコに隣接しない
・黒マスと太線で囲まれた領域の面積は1か2になり、その領域と辺で接する黒マスの個数と一致する
・盤面の初期状態の5つの部屋すべてに、面積2の領域がちょうどひとつずつ入る


↓ penpa-editorで解く
https://opt-pan.github.io/penpa-edit/?m=solve&p=jY+7TgQxDEX7fEZqF7aTEZm0PCpEwUMrFEWIgg8ARJNo/n3uWl6YEnlzdHT3rjf5/vx5//qgBZMKMQlGtdjJjE9ojBjTQ4sSKSqOxB7meKxzvNXWNxovf/pUJ/hgFOOr8c6oxmdUaSTjjZGN9/btbZ1xzSScYlX8GevBcUFWd1yXxT2RiOeCvnhfkKvnijx5P2FPZu/Af38LV88V+3V1P+eXPfB06awHL4f+FbzA8Z6TveramMEthHbe7bP8z/oO

No.75

・すべてのマスに、マルかバツを入れる
・どの部屋でも、マルが過半数を占める
・マルがタテヨコ一直線に3つ以上連続してはいけない
・バツがナナメ一直線に3つ以上連続してはいけない


ぱずぷれで解く

No.76

・すべてのマスに1~3のいずれかの数字が入る
・数字はちょうどその数だけ、縦横一直線につながる(つまり、1×Nの長方形ブロックだけを使うフィルオミノ)
・太線で囲まれた部屋内で、1種類の数字が過半数のマス数を占めてはいけない


↓ penpa-editorで解く
https://opt-pan.github.io/penpa-edit/?m=solve&p=jY+7TgQxDEX7fEZqF7aTEZm0PCpEwUMrFEWIgg8ARJNo/n3uWl6YEnlzdHT3rjf5/vx5//qgBZMKMQlGtdjJjE9ojBjTQ4sSKSqOxB7meKxzvNXWNxovf/pUJ/hgFOOr8c6oxmdUaSTjjZGN9/btbZ1xzSScYlX8GevBcUFWd1yXxT2RiOeCvnhfkKvnijx5P2FPZu/Af38LV88V+3V1P+eXPfB06awHL4f+FbzA8Z6TveramMEthHbe7bP8z/oO

No.77

・すべての部屋に1,2,3をひとつずつ入れる
・数字のマスから上下左右にその数だけ離れた最大4マスのうち、ちょうど1マスにだけ数字が入る
・数字が入らないマスが太線をまたいで隣接してはいけない


↓ penpa-editorで解く
https://opt-pan.github.io/penpa-edit/?m=solve&p=jY+7TgQxDEX7fEZqF7aTEZm0PCpEwUMrFEWIgg8ARJNo/n3uWl6YEnlzdHT3rjf5/vx5//qgBZMKMQlGtdjJjE9ojBjTQ4sSKSqOxB7meKxzvNXWNxovf/pUJ/hgFOOr8c6oxmdUaSTjjZGN9/btbZ1xzSScYlX8GevBcUFWd1yXxT2RiOeCvnhfkKvnijx5P2FPZu/Af38LV88V+3V1P+eXPfB06awHL4f+FbzA8Z6TveramMEthHbe7bP8z/oO

No.78

・すべての部屋に2,3,4をひとつずつ入れる
・数字のマスから上下左右にその数だけ離れた最大4マスには、数字がひとつも入らない


↓ penpa-editorで解く
https://opt-pan.github.io/penpa-edit/?m=solve&p=jY+7TgQxDEX7fEZqF7aTEZm0PCpEwUMrFEWIgg8ARJNo/n3uWl6YEnlzdHT3rjf5/vx5//qgBZMKMQlGtdjJjE9ojBjTQ4sSKSqOxB7meKxzvNXWNxovf/pUJ/hgFOOr8c6oxmdUaSTjjZGN9/btbZ1xzSScYlX8GevBcUFWd1yXxT2RiOeCvnhfkKvnijx5P2FPZu/Af38LV88V+3V1P+eXPfB06awHL4f+FbzA8Z6TveramMEthHbe7bP8z/oO

No.79

・タテヨコナナメに線を引いて、始点と終点をもつ一本の線をつくる
・線が交差や枝分かれをしてはいけない
・すべてのマスに線が通る
・ひとつの部屋を連続して3マス以上通ることはできない
・どの部屋にも45度の急カーブがちょうど1マスだけある
・2連続で45度の急カーブをしてはいけない


↓ penpa-editorで解く
https://opt-pan.github.io/penpa-edit/?m=solve&p=jY+7TgQxDEX7fEZqF7aTEZm0PCpEwUMrFEWIgg8ARJNo/n3uWl6YEnlzdHT3rjf5/vx5//qgBZMKMQlGtdjJjE9ojBjTQ4sSKSqOxB7meKxzvNXWNxovf/pUJ/hgFOOr8c6oxmdUaSTjjZGN9/btbZ1xzSScYlX8GevBcUFWd1yXxT2RiOeCvnhfkKvnijx5P2FPZu/Af38LV88V+3V1P+eXPfB06awHL4f+FbzA8Z6TveramMEthHbe7bP8z/oO

理詰め問です。解き味では今回一番のお気に入り。
解く前に灰色の線を引いておくのをおすすめします。線を消しながら解いていく解き方じゃないと厳しいと思われます。確定した線は適当に色を変えて引いてください。

画像2

No.80

・縦横に線を引いて、ループをふたつ作る
・ループは自己交差できないが、異なるループどうしでなら立体交差することができる
・どの部屋にも「ループAのみが通るマス」と「ループBのみが通るマス」の両方がある


ぱずぷれで解く

No.81

・縦横に線を引いて、ループをふたつ作る
・すべてのマスに線が通る
・線は交差することができる(自己交差でも可)
・どの部屋にも「ループAのみが通るマス」と「ループBのみが通るマス」の両方がある


ぱずぷれで解く

対照的な交差ありループの2問セット。ルールの美しさでは今回一番のお気に入り。

No.82

・すべてのマスを通る交差可能なループをひとつつくる
・どの部屋にも右折するマスと左折するマスがある
・同じ長さの直線が交差してはいけない


ぱずぷれで解く

No.83

特殊ルール追加のバトルシップ。使う艦は巡洋艦(長さ3)×1、駆逐艦(長さ2)×2、潜水艦(長さ1)×3の、ミニ標準セット。各部屋に2マスずつ艦影が入る。
艦が入るマスすべてを胴体にもつSnakeを盤面に入れる。Snakeの頭は巡洋艦のマスで、尾は潜水艦のマスである。Snakeの頭から尾まで進んだときに、同じサイズの艦が連続していてはいけない。


↓ penpa-editorで解く
https://opt-pan.github.io/penpa-edit/?m=solve&p=jY+7TgQxDEX7fEZqF7aTEZm0PCpEwUMrFEWIgg8ARJNo/n3uWl6YEnlzdHT3rjf5/vx5//qgBZMKMQlGtdjJjE9ojBjTQ4sSKSqOxB7meKxzvNXWNxovf/pUJ/hgFOOr8c6oxmdUaSTjjZGN9/btbZ1xzSScYlX8GevBcUFWd1yXxT2RiOeCvnhfkKvnijx5P2FPZu/Af38LV88V+3V1P+eXPfB06awHL4f+FbzA8Z6TveramMEthHbe7bP8z/oO

めっちゃくちゃなルールですね。元ネタがあります。
forsmartsBattleSnake
自分が出会ったパズルの中でも最も理不尽なルールのひとつです。

=================

新作19問、いかがでしたか。
本選の投稿作と合わせると、51種類のルールを考えたことになります。我ながら上出来。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?