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文京アカデミア講座 本と人の文化史(西洋編)〜世界遺産図書館のドラマ〜 1

世界遺産というと、眼のないぼく。
思わず引き込まれました。

そして本好きなので、図書館に関心がないわけがありません。そしてそして、本と人との関係、とても興味が湧いてきます。

講師は、聖学院大学名誉教授の若松昭子さんです。

この講座は、2020年1月25日に始まりました。全4回で、1回目が「手書き時代の書物と権威」、2回目「ルネサンス・宗教改革時代の情報戦争」、3回目「王の蔵書はみんなの蔵書」、4回目「「美女と野獣」のオリジナルメッセージとは」です。

いつも、文京アカデミア講座開講の案内が出ると、ときめきます。どんな新しい「知識」に出会えるのかを。ここで「知識」というのは、自分自身で「学」にまで昇華させられるとは思えない講座もあるからです。今期に、もう一つ取ったのが残念な。。。

そして、この講座は、大当たりです。もう5年位文京アカデミア講座を受講していますが、1、2を争う位好奇心を湧き立たせてくれる講座です。しっかりとした資料があり、入念に準備され、明るくはっきりとした授業なのです。これって意外に揃わないのですよね。放送大学の面接授業などに慣れていると当たり前に揃っているのですけどね。

準備された資料にびっくりです。第1回の資料だけでも、パワポで46枚、全4ページフルカラーです。そして授業前のひと時、資料に眼を通すと不思議なくらい滑らかに頭に入って来るのです。段階を重ね、分かり易く、論理的に仕上げられていて、眼にも強く訴えてくるのです。こんな資料作れる人って凄いと思います。
授業は、軽快な雰囲気のなか進んでいきます。パワポも写されますが、それ以上に映像が流れたり、実物資料が用意されていたり。羊皮紙なんて初めて触らせて頂きました。また、よく見ていると隠れた参照コードがあるのです。

投影された資料が、国立西洋美術館の「ゴシック写本の小宇宙」展のチラシだったり、図録だったりするのです。漫然と見ていただけでは分からなかったかもしれません。しかもその展覧会は、翌日の1月26日(日)までなのです。

ワクワクの90分でした。

そのあと勿論、国立西洋美術館に駆け付けました。
ハプスブルク展も26日までなのでかなり混んでいましたが、プライム・フライデーということで、常設展は入場無料な上、ハプスブルク展入場を右脇へ誘導していて、常設展の一部扱いの「ゴシック写本の小宇宙」展へは、正面入り口から、並ぶこともなく入っていけました。

つづく

文京区が主催する市民講座の文京アカデミア講座は、文京区在住、在勤、在学者に開かれています。
ぼくは、放送大学東京文京学習センターに所属しているので、立派な在学者なのです(板橋区在住だけど)。

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