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生成AIとリベラル・アーツ

「生成AIとリベラルアーツ」というテーマで、ドコモgaccoのChief AI Officerを務める石山洸さんのお話しを聞きました。

ウェビナーで1時間という枠の中で、講話半分、質疑応答半分くらいの双方向のイベントでした。

「生成AIのHow toとは異なる、幸せな社会を実装するための生成AI”を学んでみましょう」ということで、「般若心経」を生成AIを使って再解釈(アダプテーション)する実例が示されました。

「般若心経」を、宮沢賢治の詩として生成させることから始まって、ミスチルの歌詞のように、サリンジャーの小説風に英語で、「ダヴィンチ・コード」の脚本のように、ノンフィクションの数学的表現に、など。とても面白かったです。

ぼくは、生成AIに詳しい訳ではないですが、今まで読んで来た生成AIの概説書がビジネスマン向けの実用的なものだっただけに、新鮮でした。

生成AIは、一つの質問を繰り返す度に、異なる回答が出て来ますが、同じ質問を繰り返すことによって偶発的に出て来るものが興味深く、それがまさにリベラル・アーツなのでは?ということでした。
短期的に結論を求めないことにも意味があるのでは、というのです。まるで、ネガティヴ・ケイパビリティのお話しのようでした。

生成AIは、自分が苦手な分野を補い、自分が関心のある分野で、テーマを深化させる思考実験に使うと良いとのお話しもありました。

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