小説を書く上で気をつけていること

書くのが好きで、小説を書いてるわけですね。
金になる、商業でプロとしてやっていけるほどの実力も根気もないので、好きなものを好きなように書いて、読んで貰えたらいいねーで、Web投稿サイトを使ったわけですよ。
書いた以上は読まれたい。好きだと言う人に届いて欲しい。
誰もが気軽に小説を投稿出来て、誰もが無料で読める小説投稿サイトは素晴らしいシステムです。
だがしかし、流行があり、独自ルールが存在し、なぜか暗黙の了解的な押しつけが存在するのも小説投稿サイトの問題点です。
誰でも投稿出来る、誰でも読める。
どんな石が飛んでくるか全くの未知であるという意味も含まれます。
心ない感想を書かれた経験がある
自分の意図とは真逆の感想を言われて、もやった事があるなど、おそらく創作をやってる人間なら、一度は経験があるはずです。
こればっかりは経験を積んで対策しろと言われても、対策出来るものでもなく、心折れて筆折った人も数知れず存在するのが、投稿サイトが魔窟と言われる所以でもあるわけです。

じゃあ、どうやって自分の心を守るのか?
私なりに考えて気をつけていること、自分に課したマイルールについてなど自戒を込めて触れて行こうかなと思います。

ルール その一
創作をする上でのタブーとは?
NGな表現、NGな題材、これをストーリーを作る前に調べます。
書きたい題材、舞台にもよりますが、わかりやすい例で言うと
・反社会的、犯罪を助長するような表現
・差別的な表現
・他者の権利を侵害する表現、素人とはいえ他者の著作物を勝手に流用する行為
これらは当然NGです。

ここで気をつけたいのが、なら一切の暴力表現がNG、ポリコレに反する表現がNGとなり、表現の幅が規制されると思う人もいると思いますが、そうではない。
・暴力表現を多用するのであれば、なぜ暴力というツールを描くのか?
 人を殴るという行為を正当化したいのか?
 殴るという行為は非生産的であり、無意味だと表現したいのか?
 痛みを表現したいのか?
敢えて書くのであれば、理由と表現の意図を先に箇条書きで書き起こします。

これをやるのは
第一に「ぶれない」ように
第二に「突っ込まれた時に、ちゃんと理由説明が出来る」ように
自己保身のためというのが最大の理由です。

大抵の投稿サイトのガイドラインで、一部の宗教を揶揄するような行為、ハーケンクロイツを用いた国際的タブーな表現はNGとなってる場合があります。
宗教色の強いものや歴史物を書く際は、必ず参考資料を読んで、列挙する。
NGとされる理由を先に理解する。
この前行程が必要となると勝手に決めています。

ルール その二
本作におけるコアメッセージって何?
プロットを起こす前に書いて、執筆中、目に付く場所に置いておく。
コアメッセージと聞くと、え? そんなご大層なこと考えてないと言う人が結構いらっしゃいますが、そもそも「ご大層なもの」がコアメッセージになる訳ではありません。
・両片思いですれ違って、じれじれする二人を見て欲しい
・特殊な性癖をただ晒したい
・主人公のアホぶりに笑って欲しい
本来、コアメッセージってこの程度のものだと勝手に思っています。
簡単に言うと、読者に「本作の何を楽しんで欲しいですか?」って部分です。
拙作でいえば「ルーサ戦記」ですが、歴史の流れの中で有象無象で消えていく民衆をフォーカスしたかった。
悲惨な目にあっても、死ぬことすら出来ず生きる選択をする人たちや、挫けずに前を向こうとする人を私なり表現したいってのが「コアメッセージ」になります。
主人公レオンがまさに「死ぬ選択が出来なかった人」であり、もう一人の主人公アーシェラは「前を向こうとする人」となります。

ルール その三
一度公開に踏み切った以上、手を離れたと思い定める。
どんな感想が飛んできても、それは読者一人一人の解釈であり、可能性なので、そこに書き手があれこれ注文を付けるのは間違いである。
・感想は感想を寄せた読者のものであり、思いであって、書き手のものではない。
・否定的な感想「面白くない、理解出来ない」などは一つの感想であって、それ以上でもそれ以下でもない。
・感想によって、ストーリーラインを変更するような事は絶対にしてはいけない。これは作風にもよるでしょうが、やっていいことはないと、私はおもってますので、読者の「こうして欲しい」は一意見として聞き流すようにしてます。

ルール その四
感想、レビュー、総評の違いを自分なりに明確化しておく。
投稿サイトに限らずでしょうが、これらがごっちゃごちゃになっている人が多数見受けられます。
・感想は感想です。読んでどう思ったかが感想です。良い悪いも当然含まれます。
・レビュー、その作のおすすめ度合いです。感想とは違い、誰か分からない人にどれだけおすすめなのか? どういう人に適してるのか? を示すものがレビュー
・総合的評価です。100点満点テストと違って創作物の総評は出来る人が限られます。
総評を自分から依頼するのであれば、相手をよく見極めて依頼しましょう。
頼んでもない総評を勝手に押しつけてくる人は相手にしない。
「ありがとうございます。参考にさせて頂きます」で終了です。

だいたい、この四つをマイルールに設定しております。

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