セルフ出版のハードル


印刷技術の向上やPCの普及etc……、電子書籍、POD印刷が、今や個人で可能となり、同人誌出版のハードルが下がっております。
良いことですねー、趣味物書きには有り難いことです。

自分の創作を形にしたい!! 
電子書籍およびPOD出版は個人の夢を叶える素晴らしいツールとなるわけですが、そこに至るまで、やはりいくつかのハードルが存在します。
 

・電子書籍を出すにあたって、コスト面を先に計算する
・出す前から興味を持って貰えるように宣伝する
私の場合ですが、先に考えたのはこの二つです。
電子書籍出しました!! 売れた! やったぜ、大もうけ!とはならないと腹を括っております。
ならなぜ出すのか?
形として残したい。好きだという人に読んで欲しい。
ぶっちゃけ、これですね。
電子書籍を出す理由は人それぞれですが、コストをどこまでかけるのか?は、先にある程度見積もる必要があります。
良い本を作りたい気持ちが先走って、無茶なお金のかけ方をすると、先が続きませんし、何より、自分が苦しくなるだけです。
例えばの例ですが、絵師さんに依頼して表紙絵を描いて貰う。
ここで10万も20万も使って、プロ絵師にお願いしたとします。
立派な表紙が出来たけど、中身がそれに劣るようでは意味がないのです。
表紙、装丁にお金をかけるのは、個人の好みもありますが、自分の力量がそれに見合うかどうか? 冷静に考える必要があると思います。

表紙にしろ、編集作業にしろ、有料でいいなら請け負ってくれる先は無数に存在します。
プロと違って、自分の本を出すのに、自分で予算割り振って、自分で作業工程決めないと、誰もやってくれないのがセルフの一番辛いところですな。
お金はいくらかけてもいい!! 私は唯一絶対の本を出したい!!
これもありです。
有料編集、有料校正、有料で宣伝しますなどなど、多分、ネットで探せばわんさかやってきます。
怖いのが
相手の能力値が不明である点
詐欺のような案件だったりしますので、見極めは非常に難しい。
せっかく、セルフ出版するって決めたんです。
楽しく、確実に、納得出来るものを作りたいじゃないですか!!
というところで(前置きが長い)
自分で出来るセルフ出版の作業工程をやっていこう!!

①執筆、推敲、校正、原稿を仕上げる


プロアマ問わず、書く作業だけなら誰でも出来る。他人が読んで、理解出来るものに仕上げるにはそれ相応に労力が必要となる。これについては別記事でも触れてますので、詳しくは割愛しますが、最大の問題は

編集と校正校閲

これです。
自分で編集もやる!!(私は自分でやります)なら
どうやって編集するか? 一度考える必要があります。
冒頭から読み直して直せばいいってものではないてのが、何より言いたい!!
私のやり方ですが、事前にプロット書く書かないの是非はともかく、完結までのエピソード一覧を書き起こして、冒頭から分解、再構成を行います。
冒頭から読み直し→エピソード一覧と照らし合わせ、付箋などを使って、エピソードを順番にボードに貼って、完結ツリーを作って目視で確認します。その上で内容を吟味し、読み直して直して行きます。
説明過多な部分は削り、キャラの行動が急すぎて違和感ある箇所などを丁寧にマーカーして、修正を繰り返します。
時間がかかる!! とにかく時間がいる!!

校正
当方、一太郎ユーザーなので、一太郎の校正を細かくかけておりますが、校正はこれだけでは足りない。
プリントアウトして読み直す。人に頼んで読んで貰う。校正についてはこれが一番手っ取り早い。
校正は技術職なので、校正会社に依頼するのも方法です。
依頼する場合、予算をどれだけ取るのか? 先に吟味して無理のない範囲で割り振ります。
後は無料アプリやツールを使う方法もありますが、無料アプリやツールは時代がかったものや、専門用語が多い小説に向かないケースもあるので、そこは注意が必要です。

編集と校正はものが違います。有料編集依頼したけど、誤字脱字をチェックしてくれなかったとかいう方がたまにいらっしゃいますが、編集作業に校正は含まれないケースもありますので、依頼する場合、そこは先に確認しましょう。
有料でいいなら、添削サービスされている個人の作家様、編集様もいらっしゃるので探してみるのも方法です。

②表紙を作る

こちらも有料で請け負ってくれる会社、個人は存在します。
絵師様に依頼する場合、ココナラなどで条件に一致する絵師様見つけて、交渉するという方法もあります。
素人による素人のためにセルフ出版であれば、極力金をかけない!!ってのが大事になるので、私はCanva様を使って、表紙作成しております。

アスランの子 (1)

ま ぼ ろ ば の 宿 (1)

この二つは電子書籍用ではありませんが、ノベルデイズで公開しております自作小説の表紙になります。
1600×2500サイズ、Amazon電子書籍の表紙サイズも同サイズです。
デザイン本なども溢れてますが、習うより慣れろがCanvaについては一番手っ取り早いと思います。

③指定ファイルを作成

電子書籍ならEPUB変換、PODならPDF
指定ファイルを作成してアップロードする必要があります。
EPUB変換について、私より詳しく、私より経験豊富な方が多数いらっしゃいますので、記事をいくつか紹介させて頂こうと思います。

RU様によるEPUB変換について、詳しく方法が記載されております。こちらは基本無料ツールを通して、変換する方法がメインとなります。
EPUB変換に金は使いたくない!!という人向けです。
Wordユーザー向けかな

こちらは旭山様の出版とらのまき
私のバイブルです。これ見てなかったら、今頃断念してました。
一太郎はEPUB変換が出来るので、一太郎ユーザー向けです。
機械音痴な私が色々言うより、こちらを穴が開くほど読んで、理解した方が絶対良い!!

ここまで来たら、後はアップロードして販売ポチるだけです。
販売に合わせて、宣伝しないと当然売れないし、知って貰えません。
宣伝したところで売れるとも思えないのが、セルフ出版の悲しいところ

④宣伝

これに関しては苦手でございます(笑)
苦手だからやらないという訳にも行かないので、noteアカウントを取得したり、ツィッターで告知したりと現状手探り状態でやっております。
先日、私が尊敬する「西川 秀和先生」よりツィッターでお声かけ頂き、宣伝について、ご自身のnote記事を紹介してくださったのでシェアさせて頂きます。

サンソン回想録が大好きで、サンソン読むためにKindle unlimitedを入れたと言っても過言ではない。

こんな感じで(どんな感じだ)、様々な方の記事を拝読して、情報を仕入れて、どうにかこうにか手探りでやっております。
売れる売れない以前に楽しく、長く続けられたらいいなと思って立ち上げたのがプロメテウス文藝部でございます。
自作のみならず、色々な書籍を紹介したり、情報共有したり出来たらいいかなっと思っておりますので、お気楽に覗いてくれると幸いです。


※電子書籍で「なもなきもの」を発刊しております。
ノベルデイズで公開中の「アスランの子」の前日譚、野生馬じゃじゃ馬娘のちびアーシェラ(アスランの子主人公)の父、噂のアズイールが出てくるのは、今んとこ「名もなきもの」だけです。
興味があればどうぞ

(と、自作宣伝してみる)

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