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[59.9mm]これぞ短歯型!


標本DATA

【種類】  ヒラタクワガタ Dorcus titanus 

【サイズ】 59.9㎜

【採集場所】奈良県北葛城郡上牧町

【採集日時】2021年8月16日13:55

【採集方法】Looking採集(クヌギ)

【採集者】 P


お題のとおり、これぞ短歯型です。大アゴが短い。
毎年1回、Pさんの採集に同行させていただきます。この場所(クヌギ)は、何度か連れて行っていただきました。竹林なので、藪漕ぎをする必要はないのですが、いやいやPさんの後をついて行くのは大変です。私より7つほど年齢が上なのに…登ったり下ったりスイスイと進んでいかれる。「赤い鉄人」と呼ばせていただきます。
P’s Collection(ピーコレ)に入る個体は最低60ミリ越えのヒラタとしています。それ以外は、全てリリース!女の子(メス)はもちろんリリースというのが私たち2人のお約束です。
ただ、小さくても特別なフォルムを持っていたり、メスであっても特大個体など、記録として残した方が良い個体はキープします。
このヒラタクワガタは、現地でサッと計測したときは58ミリぐらいだったそうで(ピーさんの計測は非常に厳しめです)、リリース対象でした。ただ短歯好きの私のことを思い出してくれて、確保してくれました。
Pさん、GOOD JOB!
標本にして計測すると、惜しい!60ミリにノギスを広げると少しカスルのですが、カチッとは当たらないので、59.9ミリとしました。
大あごが短いと、なぜ格好良く見えるのだろうか?多くのクワガタ好きは太めの個体がお好きです。圧倒的な人気を誇るミヤマクワガタやノコギリクワガタも長さも大事ですが、横幅が気になる方々がなんと多いこと。かく言う私も、ほっそりした個体より太めの方が好みです。
なぜなんだろう?…まぁ、好きなんだから良いですよね…笑

採集場所は、竹林の奥にある大きな洞を持った立派なクヌギです。
幼い頃の私のいくつかの秘密場所も竹林の中にありました。
竹林は林床に下草が生えないので木を蹴って落ちてくるクワガタを見つけやすいし、歩きやすいし、良い採集場所だったことを憶えています。
来年もこのクヌギの大木で良い出会いがありますように!
Pさん、来年も行きますので!

【執筆者:川原 洋】


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