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[67.8mm]壱岐の大あごはスラリと長い


標本DATA

【種類】  ノコギリクワガタ(壱岐亜種) Prosopocoilus inclinatus 

【サイズ】 67.8 mm

【採集場所】長崎県壱岐市石田町

【採集日時】2006年8月2日 21:00

【採集方法】Looking採集(クヌギ)

【採集者】 T. I.


これぞ壱岐のノコギリクワガタというフォルムです。

大アゴは、それほど湾曲せず前方に突き出すため、体長が稼げる。

スラっと細身のイケメン男子でございます。右大アゴの先が欠けてなければ68㎜あります。

私が生まれ育った奈良に多いゴツゴツに太いノコギリとは、見た目はもちろんですが、雰囲気まで違う感じがします。別種に見えてしまう。

同じノコギリクワガタでも、地域によって形に違いがあって興味深いです。特に大アゴの形状が多様で面白い。大型個体になればなるほど、第一内歯が前方へ!

見れば見るほど魅力的なクワガタです。

ご存じの方も多いと思いますが、ノコギリクワガタの最大個体Guinnessは、壱岐島で採集されています。なんと77㎜もあるのです。奈良県だと、70㎜を超えるノコギリは滅多に採集できません。数年に1頭!採れたらラッキーな感じです。それが77㎜と…。標本写真を見ましたが本当にエレガントで美しいノコギリです。

(有)むし社の雑誌BE-KUWAに掲載されていますので、ギネス個体を是非、見ていただきたいと思います。

【執筆者:川原 洋】


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