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私のアジャイルジャーニー

 今回はシン・アジャイル コミュニティで作成しているAdvent Calendar の12/7担当の記事を書きます。お題は、「私のアジャイルジャーニー」です。アジャイルとの出会いから今に至るまでのことを思い出しながら、書いてみます。ここ数年で何かDiffがあったのでしょうか。

アジャイルとの出会い

 製造業で働く私が、アジャイルに出会ったのは2018年2月のオープンセミナー広島でした。当時の私は、新規事業立ち上げ部署に在籍していて、自社技術を生かしたプロダクトを何個か作ったものの、事業化できない状況が続いていました。世の中の会社はどんなプロダクト作りをしているのだろうかと気になって、ユーザー会やコミュニティイベントに参加していた時、アジャイルに遭遇したのでした。
 アジャイルに出会ったオープンセミナー広島で思ったのが、
 「ソフトの人、すごい!」
 こう思ったことを鮮明に覚えています。
 何がすごいと思ったのかというと、人のことを大事に考えて、人のことに心を砕いて仕事をしていた所でした。
 効率化を推し進めてきた製造業では、人を機械的に扱うマインドが残っているところもあって、ソフトの人たちが違うステージにいるように思えました。

コロナ禍のオンラインで各地のアジャイルイベントに参加

 2020年に入り、コロナ禍でコミュニティ活動がオンライン化されていきました。地方からは移動時間も費用もかかってハードルの高かった東京や他の地方で開催されるイベントやセミナーに、クリックで簡単に参加できるようになり、興味に任せていろいろと参加してみました。
 その中で、特にアジャイル界隈のイベントは、自分が関わるプロダクトやチームを良くしたい思いや、自分たちの取り組みを共有して切磋琢磨する文化があって、自分もここに集まる人たちのように仕事をしていきたいと思うようになっていきました。

「正しいものを正しくつくる」から、思いの範囲が広がっていった

 数多くセミナーに参加する中で、市谷さんの仮説検証型アジャイル開発の話を聞いいた時に、新規事業立ち上げに苦戦する自分たちに必要なのはこれだ!とフィットする感覚があり、書籍「正しいものを正しくつくる」に飛びつきました。
 それをきっかけに「正しいものを正しくつくる」を読んだ頃、良くしたいと思いをもっていたのがプロダクトやプロセスだったのが、「デジタルトランスフォーメーションジャーニー」で、組織文化や風土を変革することが、組織が継続的に価値提供していくのに必要であると分かり、さらに「組織を芯からアジャイルにする」で、自分たち製造業が、勝ち筋だと推し進めてきた効率化が、自分たちを変化に対応できない組織にしてしまっていた現実に愕然として、機械的になった製造業の組織に関心の血液を通わせ人間性を取り戻したいと、思いがプロダクトから広がって、組織のことにも及ぶようになってきました。

でも現実はまだこれから

 オープンセミナー広島で「ソフトの人、すごい!」と思った憧れのような世界も、20年かけてアジャイルの先人たちが、探索と適応を繰り返して、叡知を積み重ねて獲得してきたもので、先人たちが、機械的な組織が人間性を取り戻すことが可能であると示してくれています。
 私の会社は、まだこれからという感じで、40年の間、積み重ねられてきた効率化の呪縛は重さをあらゆる場面で感じます。ですが、何かの気づきをきっかけに変わっていくと思っています。ソフトの世界は変わりましたからね。
 シン・アジャイルコミュニティに参加して、人のことを大事に考えて、人のことに心を砕く人たちの温かさに感動しています。この温かさは、勇気を与えてくれて心強い。私には、シン・アジャイルコミュニティがありますので、機械的になった組織に人間性を取り戻すための探索と適応を勇気をもって試みていきます。「私のアジャイルジャーニー」はこれからも続いていきますよ。 

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