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【「景岳全書」婦人科を読む】3.婦人規下 3-6.癥瘕類 気瘕七十五(本文①)

【本文①】

瘕者, 仮也。 所謂仮者, 謂其形雖若癥, 而原無根窠, 非若癥痞之堅頑有形者也。 蓋有形者, 或因血積, 或因食積, 積有定形, 所不可移易者也。 無形者, 病気在気分, 気逆則甚, 気散則緩, 聚散無根者也。 惟其無根, 故能大能小, 或左或右。 或近脇肋而如臂如指, 則謂之剥癖; 或下臍腹而為脹為急, 則謂之疝瘕。
[難経]曰: 病有積聚, 何以別之? 然, 積者陰気也, 陰沈而伏。 聚者陽気也, 陽浮而動。 故積者五臓之所生, 聚者六腑之所成也。
然則癥由於積, 積在陰分而有淵藪, 故攻之非易; 瘕由於聚, 聚在陽分而猶烏合, 故散之非難, 此癥瘕之弁有如此。 惟散之之法, 最有因通因塞之妙用, 而人多莫之知也。

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